小学校外国語活動を中心に英語教育全般についてつぶやき中(*^_^*)
小中連携 ビックリ案!
2017年07月17日 (月) | 編集 |
先日、知り合いの校長(公立小学校)先生から意見を求められた案件がありました。この学校は高学年の外国語活動年間35時間すべてにJTEが入ってティームティーチングが行われているのですが、校長先生から意見を求められた内容とは…「近隣の中学校はどんどん生徒数が減っていて、英語科の先生の持ち時間が余り気味。来年度は高学年の外国語の授業時数が増えるので、6年の外国語の授業を担任と中学校の先生のティームティーチングにして、日本人の支援員の方は5年のみ担当してもらう予定。中学校の先生が小学校の外国語の指導に入ることで小中連携も上手く行くと思うのだが、どうか。」

この話を聞いて私が気になったのは理由です。中学校の先生が出前授業のように小学校高学年の外国語活動に関わる取り組みはあちこちで行われていますし、円滑な小中連携のための成果が出ている事例があることも知っています。ただ、「持ち時間数が余っているから」という理由で来られてしまっては、小学校にとっていい迷惑ではないでしょうか。上記の案は、それぞれの学校の校長が単なる数字合わせのために思いついたのか、教育委員会がどうにか中学校の先生の仕事を増やして給料に見合うようにしたいのかわかりませんが、肝心な中学校の英語科の先生はどう思っているのでしょう。新入生が小学校時代にどのように学んで来るのか生の姿を見て、中学校での自分の指導に役立てたいと本気で考えているのでしょうか。

この学校の状況は何年か前から存じ上げていて、前の副校長先生からは、その中学校の英語科の先生から「小学校でアルファベットをきちんと読み書きできるよう指導してほしい」「英語嫌いを作らないでほしい」といった理不尽な要求が来ているという話も聞いたことがあります。中学校の先生も異動がありますから、上記のように小学校の外国語教育に理解のない先生は今はその中学校にいないかもしれません。また、小学校のJTEの方は担任の先生との関係がうまく行っていて、指導力もあると思われるだけに、彼女が5年生しか担当しないのはもったいないような気もしました。あくまでも推測ですが、小学校の担任の先生方はおそらく校長案に大反対でしょう。

私から校長先生にお伝えした内容をざっくりまとめると…「中学校の先生が、小学校外国語(活動)についてきちんと勉強しないまま小学校で指導をすると、中学校の前倒しになり、児童のためではなく中学校にとって都合のよい授業になりがち。単発の出前授業なら児童にとってよい体験の場になるかもしれないが、通年となると小中連携どころではなく児童にマイナスになる危険さえある。私自身、元中学校の教師だったが、小学校で教える前に何十時間も児童英語についての研修を受け、現場に入ってからも勉強不足を痛感してあちこちに足を運んで勉強して、どうにか授業ができるようになった。いくら持ち時間が少ないとはいえ、現職の中学校の先生がそれだけの勉強をする時間があるか疑問。学級担任も部活の顧問もなし、というならまだ可能性はあるかもしれないが。」元中学校教師の経験を踏まえて力説しました。

中学校の先生に、小学校の担任の先生方や児童から謙虚に学ぶという姿勢がない限り、この案はおすすめできません。ただ、おそらく時間割が組めずに教務の方からNGが出されるのではないかと思っています。

ただでさえ小学校の先生方の間では来年度からの外国語教育について日に日に不安が募っているというのに、こういう爆弾発言ができるよね…と驚きを隠せませんでした。

情報選別力
2017年07月08日 (土) | 編集 |
久しぶりの更新です。この間に、文部科学省からは色々な資料が新しく出て、自身の情報処理が追いついていません。さしあたって私が注目している情報は以下の2件です。(いずれも文部科学省ホームページ内にリンクしています。)

小学校の新たな外国語教育における補助教材の検証及び新教材の開発に関する検討委員会(第4回) 配付資料
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/123/shiryo/1387431.htm

(次期)学習指導要領解説
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1387014.htm

私もできるだけ注意して文科省のホームページを見て最新情報を得ようと務めていますが、何しろ情報量が多くて欲しい情報がいつの間にか公開されていた、なんてこともあります。

次期学習指導要領の内容だけでなく、移行措置・先行実施について色々な情報が飛び交うと、デマや噂レベルの誤解、誤情報もあちこちで聞かれます。こういう時だからこそ、冷静に正しい情報を選別して吸収したいものです。

気象予報士?占い師?
2017年06月11日 (日) | 編集 |
学習指導要領改訂に伴って、外国語・外国語活動の新教材に関する資料や情報がかなり具体的になってきましたね。とはいえ、まだ教材そのものが公になっているわけではありませんし、文部科学省のホームページに掲載されている年間指導計画例や活動例でさえも「素案」も二文字がくっついていますし、「今後、教材誌面・デジタル教材開発の過程で、修正される可能性がある。」という断り書きがついています。

昨年度の終わり頃から「次期学習指導要領下の外国語・外国語活動について研修をしてほしい」という依頼がぼちぼち増えてきました。現場の先生方の要望としてはもっともだと思いますが、もちろん私は文科省の職員ではありませんから、入手しうる資料や情報は小学校の先生方と変わりませんし、まだ不透明な部分も多い中での研修依頼はあまりお受けしたくないのが本音です。(すみません。)

今わかる範囲で「必修化後の中学年の指導、教科化後の高学年の指導で小学校の先生に必要になってくるのはたぶんこういうこと」ならお話しできます。とはいえ、あくまでも私個人の予測でしかありません。大外れはたぶんしない(と願いたい)と思いますが、私にしてはどうしても歯切れの悪い話し方にならざるを得ません。「~になる見込みです」「おそらく~でしょう」といった発言の多いこと。私…いつから気象予報士とか占い師みたいなしゃべり方をするようになったんだろ…(苦笑)。


「英語より日本語」論
2017年05月29日 (月) | 編集 |
「子どものうちから英語をやるくらいなら、まずは日本語をきちんと教えるべき」―小学校における英語教育が話題になると、必ずと言ってよいほど付いてくるのがこの類の意見です。こう主張する人たちの言うこともわからなくはありませんし、実際に小学生を教えていると、国語力(特に書くことによる表現力)の低さが気になります。

日本語に関して言えば、就学前からの家庭環境が大きく影響しているように思えてなりません。もちろん小学校入学後も、です。少なくとも私が毎週接している高学年の子ども全員の日本語力が落ちていると感じるかというとそうではなくて、半数以上は高学年にふさわしい日本語力を身に付けていると思います。問題は、字の書き方一つを見ても「このまま中学校に進学しても大丈夫なのだろうか」と心配になる子が増えているという点です。

思考に必要な母語がないことには、英語はもちろん、他の教科の学力も伸びません。ただ、外国語(活動)をやめて、その時間を国語に充てれば小学生の日本語力が伸びるか、というとそういう次元の話ではないような気もします。(同様に、次期学習指導要領下で高学年の外国語を教科化して、週当たりの1単位時間を増やすだけで、日本人全体の英語コミュニケーション力が大きく変化するとも思っていません。)「英語より日本語」のように外国語学習と比べてどうこう言っている場合ではなく、もっと重要な課題のような気がします。


断捨離とお引越し
2017年05月18日 (木) | 編集 |
5月も後半に入り、首都圏ではすっかり初夏の陽気になりました。運動会に向けて、さらに練習に熱が入っている学校もあるでしょうか。

私は例年のこの時期はさほど忙しくありません。ここ数日、仕事の合い間に取り組んでいるのが教材・教具の整理です。と言っても、今やっているのは紙ものではなくデータです。パソコンのハードディスクや複数のUSBメモリに散らかって保存されている自作教材や資料をもうちょっと使いやすくしようと、断捨離(断捨利?)とデータの引っ越し作業をしています。

最近まで一番よくアクセスしていたのが4GBのUSBメモリでした。このメモリの容量の半分以上を占めていたのが、JTEとして勤務している学校の外国語活動で使う自作教材です。(そして、小学校で使った後、指導者研修で再利用されるものも多数あります。)おそらくこれからもパワーポイントでスライドを作ったり、色々な画像を教材化することが増えるので、4GBで足りなくなるのも時間の問題でしょう。

この度、8GBのメモリに引っ越すことにしました。それもただコピーするのではなく、改良を重ねた結果、不要になった作品(駄作?)はどんどん削除しました。フォルダの仕分けも使い勝手が良くなるように考え色々と工夫したところ、かなりスッキリしました。6月に入ると忙しくなるので、これで作業効率が上がるといいな