陰の役割

今から5年くらい前のこと。ある小学校の研究授業に講師として伺ったとき、先生方からこんな質問が出ました。「英語活動は楽しくやりたい。児童が盛り上がりすぎて収拾がつかなくなったとき、叱ってよいものか悩む。テンションを下げてしまってはいけないのではと思うが、規律を守らせるためにはしかった方がよいのか。」

もちろん。授業は授業ですから。ただ、児童がこうなってしまった原因は考える必要があります。コミュニケーションの楽しさではなく、勝敗がつく楽しさに走っていないかどうか、活動そのものを見直すべきです。もう一つは叱り方。頭ごなしに怒鳴ったりしたら、子どもによっては委縮してしまって、その後はなかなか声が出ないかもしれません。

この学校のJTEとALTは二人ともとても笑顔が素敵で無条件に子どもたちがついて行きそうな魅力がありました。まだ若い担任の先生は児童が騒がしいとつい声を荒らげて叱って(というより怒って)しまうかもしれません。でもそんなとき、JTEやALTは重くなった教室に風穴を開けるかのように、明るい笑顔で雰囲気をがらっと変える魔法を持っています。少なくとも、「英語活動は楽しくやりたいから」というもっともらしい理由で、規律を守れない子どもたちを放置するのは英語活動だけでなく学級経営上も好ましくありません。…ということを先生方にお伝えしました。

さて、今度は自分の勤務校の話。今は学芸会前で学校全体が何となく落ち着きません。先生方もいつにも増して忙しそうです。今日も授業開始時間より少し前に行って廊下で待っていたら、子どもたちの賑やかな声が聞こえてきました。担任の先生(若い男性)も何か話していますが、廊下の私には何を言っているのかわからないくらい、子どもたちの声が大きかったのです…と、次の瞬間、いつもは穏やかな口調で授業をされている担任の先生の雷がドカン!と落ちました。教室内の子どもたちの姿は私からは見えませんでしたが、一瞬にして彼らが凍り付いたかのような様子が伝わってきました。

ほどなくして担任の先生が教室のドアを開け、いつものようににこやかに「お待たせしました。」と言って招き入れてくださいました。私が教室に入ろうとしたとき、担任の先生がちょっとはにかみながら「すみません、思いっきり怒っちゃったので、できるだけ明るい雰囲気で始めていただけるとありがたいんですが…」と小声でおっしゃいました。

大丈夫!そこはちゃんと心得ていますから。今日もこのクラスはいつも通り、明るく楽しく賑やかに授業ができました…というより、「さっきの凍り付いた空気がもうちょっと長く続いてくれた方が良かったか?」と不謹慎な考えが頭をよぎるくらい、私は何度も無言で「静・か・に・し・ろ」のアイコンタクトを送りました(~_~;)。

担任と児童の関係がちょっぴりギクシャクしているときも、教室がどんより重いときも、私たちJTEにはちょっと違う空気を一気に吹き込める役割があるんじゃないかと自負しています。

あ~、今日も楽しかった

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こんばんわ。2学期の訪問も各学校あと6,7回となりつつあります。指導案を読んで、授業の流れをイメージし事前準備をしている毎日です。そうそう、外国語活動の前に子どもを指導したので雰囲気が悪いです・・・とHRTがおっしゃることがありました。でも、子どもはそんなに引きずることもありません。それよりも問題なのは子どもが平気でおしゃべりしたり手紙を書いたり、髪をといたり・・・とても失礼な態度な子どもが普通にクラスにいることです。AD/HDなのかは不明ですが。授業が滞ることだけは避けたいのですが・・・厳しいクラスが多くなったと感じます。

Re: ママさんダンプさま

こんばんは。私も気持ちは冬休みへのカウントダウンがぼちぼち始まっています。というより冬休みが待ち遠しいくらい、今は結構苦しいです(-_-;)。2学期は色々な行事があって時間割変更もやむを得ないため、同じクラスが2日続けて外国語活動なんてこともあり、準備が大変です。あ~早くこのゴタゴタが終わってほしい~!

確かに授業が滞るのは避けたいですよね。家庭環境に課題があったり情緒不安定で担任の先生だけではどうにもならない子どももいますが、でもやっぱり担任の先生の力は大きい、と思います。JTEにできることは限られていますが、その限られた中でも自分の力を最大限に発揮できるよう努めたいものです...。


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