お買い物ゲーム

最近、小学校の外国語活動を参観させていただいてお買い物ゲームに遭遇することが減ってきましたが、今でも私のように外から来た人が外国語活動を参観するとなると、お買い物ゲームを主活動とした授業に走る先生は少なくありません。色々と品物を用意するので見栄えはするし子どもたちが動き回るので活気のある授業は作りやすいでしょうね。

別にお買い物ゲームを否定するわけではありませんが、少なくとも私が今まで参観させていただいた小学校外国語活動でお買い物を主活動とした授業はすべて、何が目的なのかわからない45分になっていました。子どもたちは作り物のお金を持って買い物をしたり、お店を開いたりして一見楽しそうではあるのですが、英語がほとんど聞こえてきません

先日もある小学校に研修に行った際、研修後に高学年の担任の先生から個別に相談を受けました。その小学校は2年前から小中連携の英語教育の研究を行っており、来年1月に中学校の英語科の先生も同席して研究授業が行われるとのことでした。私に相談しにいらした担任の先生によれば、テーマはすでにお買い物と決まっているものの、数字は100までしか習っていないので金額は100円までしか設定できないし、果物屋さん、洋服屋さんのようにお店をいくつも作ると品物もたくさん用意しなければいけないし、そのために練習しなければいけない単語の数も増えてくるのでどうすればよいか悩んでいる、とのことでした

私からのアドバイスは2つ
まず金額の設定については、通貨の単位は円にこだわらなくてもよいのでは?ということです。例えばドルならセントをつけても100を超えることはありません。金額の言い方はやや複雑になりますが、高学年なので外国の通貨の単位を知ることや、日本円にはない補助通貨単位の存在を知ることは国際理解教育にもつながるのではないかと思います。もちろんユーロなどもありでしょう。同じALTが定期的に来ている場合は、ALTの出身国の通貨を使うのもいいでしょう。身近なものの値段の相場も教えてもらうと意外と高いもの、安いものがあって、子どもたちにはいい勉強になるはずです。

もう一つは品物を文房具に限定してはどうかということです。文房具なら子どもたちが必ず持っていますから記名をさせたうえで借りれば先生がわざわざ品物のカードを準備する必要はありませんし、実物の受け渡しの方が臨場感があります。お店の分け方も、筆記具のみ扱うお店、ノートや画用紙など紙物を扱うお店、定規などプラスチック製のものを使うお店、ハサミやコンパスなど複数形になるものを扱うお店、などちょっとした工夫ができます。

ただ…結論から言えば、「見せる」ことにこだわった研究授業からいい加減に脱却した方がよいと思いますし、お買い物ゲームをすれば見栄えのいい外国語活動ができるという思い込みを教師が捨てることが大事でしょうね

テーマ : 小学校外国語活動
ジャンル : 学校・教育

Keyword : お買い物ゲーム 研究授業

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