濃い1時間

年度末で小学校の先生方は一番お忙しい時期だと思うのですが、先日、ある小学校に研修に行ってまいりました。研究授業でもなく、(私が得意とする)ワークショップでもなく、「次期学習指導要領や新教材について、先生たちが初めの一歩を踏み出せるようなサクッとした研修を1時間程度でお願いします。」という依頼内容でした。う~ん…この時期を考えると研修時間は1時間が限度なのでしょうね。

1月に依頼をいただいてから、しばらく悩みました。研修を受ける側にとって1時間は決して短くはありません。でもこちらにとっては、「次期学習指導要領と新教材について」という広範囲のテーマを1時間でまとめるのはかなり大変です。具体的な話をしないことには、先生方の頭に入り込まないでしょうし、かといってあまりにもポイントを絞って、それが先生方の知りたいことと合わなかったら貴重な1時間が無駄になってしまいます。

いずれにしても私が一方的にしゃべる講義形式は絶対にやるまい、と決めました。やはり先生方が体験したり考えたりしながら進めないと…。通常の業務の合間に色々と考えて、こんなメニューを考えました。

1)次期学習指導要領について穴埋めクイズ&新教材に関する基礎知識(?)クイズ

2)We Can! の Let's Listen のうち1つだけ「問題アリアリの例」(でも指導経験が浅い担任だといかにもやってしまいそうな例)を児童役で体験(私は担任役)。その後「何が問題」で「どう改善するか」をグループで話し合い、その後全体に向けて発表。

3)ワークシートを1枚だけ見ていただき、「素朴な感想」「こういうものを作ってくれてありがとう♪、という文科省への感謝」「この部分が使い勝手悪い"(-""-)"」「これってどうなの?という疑問」など、グループで井戸端会議。(2 のような建設的な話し合いでなくてよい。)その後、全体に向けて発表。

1)については、現行の学習指導要領との違いなんてことを私が説明調で語ったところで、先生方の頭にどれだけ入るかは疑問ですし、講師としてそういうことを期待されているわけではない、という自分のキャラ(?)もわかっていました。聞くだけの受け身ではなく、先生方に「参加」していただくにはクイズにするといいかも!と思いました。

次期学習指導要領の「外国語活動」と「外国語」の目標の文章を虫食いにしたのですが、これがまあ正答率の低いこと!(笑)でも最初に「全部間違えても罰ゲームはありませんから安心してくださいね~。でも全問正解しても賞品はありませ~ん。悪しからず(^^♪」というトーンで始めたので、先生方も気楽に取り組んでくださったようです。どの部分を空欄にするか私なりによく考え、答え合わせをしながら簡潔に解説をしたので、たぶん先生方が個々に学習指導要領を黙読するよりは記憶に残ったのではないかと思います。

もう一つ、新教材についてこんなクイズを出してみました。

Q:We Can! に関連して、文部科学省が作成し、現在入手可能なものを下からすべて選んでください。
①児童用教材
②教師用指導書
③音声CD
④ワークシート(児童が書き込んで使うプリント教材のようなもの)
⑤年間指導計画
⑥学習指導案(45分×70時間分の指導案)
⑦映像DVD(DVDプレーヤーで再生して視聴できるもの)
⑧デジタル教材(DVD-ROMで配布され、パソコンにインストールして使うもの)
⑨絵カード(厚紙に印刷されていて、教室ですぐ使えるようなもの) 

校長先生はすべてに〇をつけていらっしゃいましたf^^;。「全部あったらいいなあ、という自分の希望で〇をつけちゃいました。」とはにかんだように笑いながらおっしゃっていました。①から順番に私が読み上げて、先生方には「ある」と思ったら挙手していただき、必要に応じて私がちょこっと解説を加える、という方法で進めました。③のCDは「ある」に手を挙げた方がほとんどでした。ざんね~ん!ただ、今後どこかの出版社が有料で売り出す可能性はあります、と付け加えました。(たぶん「あの」会社がもう作っていますよね。)逆に⑨は校長先生以外はどなたも手を挙げませんでしたf^^;。Hi, friends! の絵カード同様、デジタル教材から自分で印刷するか、東京書籍から購入するしかない、ということを経験的にご存知なのでしょう。

(このブログのコメント欄でも話題になった)⑥についても、当然「ある」と思っている先生方がほとんどでした。実際、昨年6月には文科省が「(平成29年の)9月掲載予定」と堂々と発表していたわけですから。ただ、この学校は都の英語教育推進リーダーの先生がいらっしゃるうえに、もう5年以上にわたってこの学校を支援なさっているJTEの方がとても優秀で、さらに先生方の意欲も高く、ほとんどの先生は自力か、もしくは前述のお二人の力を少し借りれば外国語活動の指導案を作成できるせいか、これに関してはやや驚きつつも不安な様子はありませんでした。

2)のグループディスカッションも3)の井戸端会議も、先生方の発言はどれも的確でしたし、若い先生方にとっては他の先生の意見を聞いているだけでも勉強になったと思います。さすがプロ!!…というわけで、アクティビティの体験は何一つありませんでしたが、先生方がただの聞き手にならず、受け身にならず、わりと充実した1時間を過ごせたのではないかという感触です。(自画自賛!?)

今年度最後の研修も無事終了。年度末のまとめに向けて、いよいよラストスパートです。

コメントの投稿

Secret

プロフィール

Author:mocco
J-SHINEトレーナー
元中学・高校の英語教師
小学校外国語活動講師(JTE)
首都圏を中心に各地の小中学校で研修講師も務めています
more...

研修依頼
こちらからお願いします
メールはこちらから
入力していただいた情報・内容は管理人しか閲覧できません。

お名前:
メールアドレス:

件 名:

本 文:

カテゴリ
最新記事
最新コメント
リンク
検索フォーム
英単語テスト
QRコード
QR
月別アーカイブ