フォントの話

夏休み、みなさまはどうお過ごしでしょうか。このところ、ゆったりな毎日を過ごしているせいか、ずっと前から気になっていたフォントのことを思い出したので書くことにします。

小学校外国語(活動)で、今や先生がプリントを自作して児童にアルファベットを書かせることも珍しくなくなってきました。個人的には、児童に負担がかからず、正しい方法で「書くこと」の指導が行われているのであれば、小学校外国語活動で文字を書かせることが一様に悪いとは思っていません。ただ、中学校の前倒しでもなく、児童の発達段階を考慮して効果的に「文字指導」あるいは「書くこと」の指導ができる先生は(中学校の先生も含めて、自戒の念も込めて)まだまだ少ないように思えます。

特に今はプリントを作るにもパソコンを使うのが当たり前になってきていることもあり、字体には気をつけなければいけません。おそらく中1を指導している先生は、プリントを作る際も板書する際も文字には一番気を配っているのではないでしょうか。(かつて私もそうでした。もっとも、中1対象の自作教材で英語の部分はかなり手書きでした。)これから小学校でも外国語あるいは外国語活動の時間に児童がアルファベットに触れる機会はどんどん増えて行きますから、小学校の先生はもちろん、JTEやALTも字体には敏感でなくてはいけないと思います。

具体的には、児童の目に触れる教材教具はもちろん、書き写させるのであればなおさら「読める」文字ではなく「まねてほしい」文字を示さなくてはいけません。よく問題になるのが小文字のaとgです。

小学校外国語・外国語活動で絵カードに文字を入れたり、児童向けのワークシートを作成するのであれば、よく使われる

MS P ゴシック

ではなくて、

ApriSchool.jpg

のような文字を使うべきではないでしょうか。

…が、残念ながら Windows の標準フォントでは、2番目のようなフォントは搭載されておらず、苦し紛れ(?)に Century Gothic が使われていることが多いようです。

Century Gothic

確かに Century Gothic はかなり手書きに近いものの、大文字と小文字が混在する場合に決定的にまずいのが、大文字の「I」と小文字の「l」が全く同じ形になってしまうことです。

その他に小学校の現場でよく見かける字体が Comic Sans ですが、児童が書き写すお手本として妥当かどうか、意見が分かれるところでしょう。

さて、私はどうしているかというと、とある教材(有料)に搭載されているフォントをインストールして使っています。上記の2つ目がそのフォントです。別に宣伝するわけではありませんが、参考まで

http://www.apricot-plaza.co.jp/products/20120

でも本当は、文科省が Hi, friends! Plus を開発したときに、フォントを作成した会社にライセンス料を払って、Hi, friends! Plus のワークシートと同じフォントを、各校がパソコンにインストールして使えるようにすべきだったのではないかと思います。文科省にしてみれば、あれだけ充実したワークシートがあるのだから、教師の自作教材なんぞいらないと言いたいのかもしれませんが、単語にしても文にしても、子どもたちが書けるようになりたい、教師が子どもたちに書かせたい内容は十人十色のはずです。実際に小学校で教える指導者(学級担任だけでなくJTE、ALTも)が、本来は好ましくない字体を使ってパソコンで教材を作成したり、わざわざ手書きで教材作成のために手間をかけたりしないで済むよう、お役所ももうひと頑張りしてほしいです。

もし、無料でダウンロードできるフォントで、小学校でも使い勝手の良いものがありましたら情報提供をお願いいたします

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