要望を出す、その前に

先日、知り合いの小学校の先生(管理職)から相談を受けました。

「去年まで来ていたALTは、何と言うか、子どもたちをのせるのが上手でゲームもいっぱいやってくれたけど、今のALTは大人しい人で、熱心なのはわかるけど、ご自身もあまりコミュニケーションが上手ではなさそうだし、子どもたちからの積極的な発話を引き出すのがあまり得意ではなさそうなんです。どのように担任の先生たちの要望を伝えたらいいでしょうねえ?」

う~ん…そのALTの授業を見ないことには何とも言えませんが、この先生や同僚の担任の先生の、要望というよりALTへの期待があまりにも漠然としているような印象を受けました。何とか生活できるレベルの日本語しかできないALTとのことなので、そもそも内容が明確でないものを先生方が日本語で伝えようとしても、逆に先生方が何とか頑張って英語で伝えようとしても、コミュニケーションが成立しないであろうことは第三者の私でも容易に想像できました。仮にALTの派遣会社の日本人スタッフを通すとしても、このままではALTの何が課題で児童のために具体的にどうすればよいのか、会社にもALT本人にもわからないでしょう。

例えば「学習指導要領にはこう書かれている。でもALTの指導方法や指導内容は明らかにそれから外れている。だからこうしてほしい。」とか「ALTの話す英語が難しすぎる、あるいは速すぎて子どもたちが理解していない。だからもっと易しい英語でゆっくり話してほしい。」という要望ならALTも理解できるでしょう。

ALTは「助手」なのですから、英語のお手本やコミュニケーションの相手役は彼らに頼るにしても、児童のコミュニケーションを活性化するための手立ては小学校の先生(基本は担任)が行うべきことです。そうは言ってもALTに依存せざるを得ない小学校がまだまだあることもわかります。ただ、要望を出すなら先生たちもある程度は勉強して具体的に伝えないことには一向に授業は改善されません。ゲームをたくさんやってくれれば良いALTなのでしょうか?人の話をきちんと聞けず、子どもたちが意味もわからず大きな声でただ英語をワーワー言っていれば良い授業なのでしょうか?

「まずは先生ご自身が授業を参観して、担任の先生からのご意見も聞いて、ALTの課題と要望を具体的に箇条書きにして派遣会社に提出なさったらいかがでしょう。そのうえで派遣会社のトレーナーやコーディネーターに来校してもらって必要なら指導を入れてもらうようにしないと、このままでは井戸端会議で終わってしまいますよね。」

不満やクレームではなく、あくまでも「児童のための」要望を出さないとね。
私ったら相変わらず直球勝負だなあ…(苦笑)。

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