この一言に無能さを感じる

かつて中学・高校に勤めていたときも教え子に対して「頑張って」という言葉は使わないようにしていました。それでも口から出てしまうことは何度もありました。自分の口から「頑張って」の一言が出るときは、他に的確な励ましの言葉がないとき(=実は私も苦しいとき)だということはどこかでわかっていました。

先日はある小学校で外国語活動の授業を参観させていただき、その後で授業者である担任の先生とお話しする時間がありました。ALTとのティーム・ティーチングが上手く行かない、自分の英語力に自信がない、高学年になると子どもたちがなかなか声を出さない…と、その先生の口から出てくるのは否定的なことばかりでした。

だからと言って、この先生ご自身が外国語活動に対して否定的というのではなく、むしろあまりに真面目で熱心なために(失礼を承知で言えば)空回りしてしまっているようにも思えました。「もっと肩の力を抜けばいいのに」というのが正直なところなのですが、日頃からその先生と信頼関係ができている管理職の方や先輩の同僚に言われるならともかく、私のような外部講師がそれを言ってはおしまいでしょ…な台詞です。若手の先生のせいか、素直に日頃の悩みを吐露してくださり、その一つ一つについてできるだけ具体的に、にこやかにお答えしました。そして別れ際に私の口から出た言葉がこれでした。

「どうぞ子どもたちと一緒に外国語活動を楽しむつもりで、今日お話ししたことのうちできることから一つ一つ実行してみてください。頑張ってくださいね

ああ…言ってしまった。こういう場面で私から「頑張って」と言われたところで、その先生にとっては励みにも何もなっていないのです。「頑張ってください」の一言に、自分の無力と無能さを感じてしまった瞬間でした。

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