歌い聞かせ

The Lady with the Alligator Purse今週、またまた離島の小さな小学校に研修に行ってまいりました。今回は朝の15分を活用した英語活動の話です。

朝の掃除を終えると1年生から6年生までの十数名の児童とそれぞれの担任の先生、そして中学校の英語科の先生が一つの教室に集まってきました。私は後ろから静かに見学させていただきました。小学校の先生は当番制で全学年合同の英語活動の指導者を務めていらして、この日のご担当は6年の担任の先生でした。15分の活動の最後にこの絵本が教材として使われていたのですが、CDを使うわけでもなく中学校の英語科の先生に頼るわけでもなく、この先生が読み聞かせならぬ「歌い聞かせ」をしていらっしゃいました。

この絵本は私も以前JTEとして勤務していた小学校の中学年で使ったことがあり、「あり得ない」ばかばかしさが子どもたちにも大うけしていました。表紙をめくると楽譜が載っていて、リズミカルで繰り返しの多い物語の文章がそのまま歌の歌詞になっています。当時、あちこちに問い合わせても歌が収録されたCDが入手できなかったこともあり、私は授業の中で歌を教えたり子どもたちと歌ったり、ということはしませんでした。

他の小学校でもこの絵本を教材として使っているのを見たことがありますし、もしかしたら民間の児童英語教室で先生が歌の得意な方なら「歌い聞かせ」もあるかもしれません。でもこの本の歌い聞かせをしている場面に遭遇したのは初めてです。しかもこの先生のお声がとても優しいバリトンで、私なんぞは思わず朝から聞き惚れておりました。後でお聞きしたところでは、「本当ならチャンツ風に読み聞かせをしているCDが学校の教材としてあるはずなのに見当たらなかったので仕方なく歌った」とのことでしたが、結果として高学年の児童もじっと集中して聞いていましたし(たぶん私同様、先生の素敵な声に引き付けられたのでしょう)、低学年は物語そのものを楽しんでいたようなので、あえてCDも使わず中学校の先生に読み聞かせも頼まなかったのは良かったのではないかと思いました。

日本語の本の読み聞かせがお上手な小学校の先生でも英語となると「発音に自信がないから」としり込みしてしまう方が多いかもしれませんし、私もこのブログで何回か述べているように、担任の先生が単独で指導されるときはCDやDVDなどの音声教材を有効活用することをおすすめしています。でも音楽も指導できるマルチタレントのような小学校の先生だからこそ「読み聞かせは自信がないけれど、歌ならなんとかなるかも」と発想の転換をして、この先生のように「歌い聞かせ」をしてみるのもよいかもしれません。歌だと音符通りに言葉が進むので、リズムもイントネーションも崩れることがありませんから、英語の発音に自信がないという先生にはこのような方法で絵本を教材として取り込むこともぜひおすすめしたいです。

研修で講師を務めた私の方がまた一つ勉強させていただきました。それと同時に、小学校の先生のマルチな才能に改めて感動しました。これだから研修講師は楽しくてやめられません

Keyword : The Lady with the Alligator Purse 絵本 担任単独指導

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