無用な心配

最近、隙間時間でやっていること…それは来年度から小学校外国語で使用される予定の検定教科書の情報収集と資料整理です。4月に文部科学省のホームページで検定に通った教科書の一覧が発表されました。詳しくはこちら

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/1416044.htm

ここに載っている7社のホームページを片っ端から覗いて、教科書に関連した資料や映像を見ているのですが、出版社によってはあまりにも情報量が多くて未だに自分の頭の中で整理しきれていません。一般人に教科書の採択権はないのに、教育委員会の職員とか教員以外の人が閲覧できるページで、ここまでぐいぐいアピールしなくても…と思ったりもします(大きなお世話f^^;)

少し私が気がかりなのは、教科書本体についているQRコードです。児童が自宅でも音声を聴けるような環境づくりは画期的ですが、スマホもタブレットもないお家はどうするんだろ?と、ちらっと思いました。まあ、家で聞くのは「追加オプション」みたいなもので、少なくとも学校の授業できちんと聞けば学習できるようにするのが基本なのかもしれませんし、またそうでなければいけないとも思います。

前から私があったらいいな、と思っていたのは狂言師の親子がCMに出ている、あの「ペン」(あるいはそれに類するもの)。ペンそのものは全国共通で、使用教科書によって中のチップとかmicroSDカードを変えるだけ、という仕様にしておけば転校した場合も不便さはないかな~、と。もちろんペン本体の費用は税金で賄うということで。だって、これだけ英語、英語って言っているんだから、こういう所にこそ税金使わなきゃダメでしょ。そうすれば保護者のスマホ、タブレット所有による格差も生じません。

私には教科書の採択権はありませんし、しかも現場ではサポーターの立場なので、新教科書についてあれこれ考えたところで無用な心配にしかならないんですけどね。こうなったら、どこの社が何%くらいのシェアを占めるか予想して楽しもうかな~。(…って、これこそ「そんな無駄なことしてどうする?」レベルの話ですよね。)


再び「ナゾ」

現在、勤務校の6年は移行措置期間の年間指導計画に沿って Hi, friends!2のLesson5 Let's go to Italy. を学習中。内容は We Can!1 Unit6 I want to go to Italy. と共通しているので、We Can!1のデジタル教材で使えるものは使っています。…でデジタル教材を改めて見てみると、再び謎が…。(決して批判しているわけではありません。純粋に「疑問」なのです。)

まずは Let's Watch and Think 3。この状況設定をどう理解すればよいのか…?映像の場所はほぼ間違いなく旅行代理店でしょう。(指導編のスクリプトにもそのように明記されています。)背景のポスターやカウンター上のチラシは日本語で書かれているので、たぶん日本国内でしょう。話し手である女性は外見からだけではどこの国の人か判断できませんが、胸に「高岸」という名札をつけているので日本人である可能性が高いです。

さて、この旅行代理店に来ているお客さんは誰でしょう?高岸さんは日本語を話していませんから日本人ではありません。かなりゆっくりの英語を話しているので英語のネイティブ・スピーカーでもありません。高岸さんが勧めている国はペルー、オーストラリア、イタリア、フランスなので、この4つの国から日本に来た人でもありません…となると例えば「日本に住んでいるけれど、日本語も英語もあまり話せない外国人が、たまたま1週間ほどの休暇が取れたので海外旅行をしたくて代理店を訪れた。しかもどこの国に行きたいという明確な希望はない。」というかなり特殊な(?)状況しか考えられません。何でこんな不自然な場面設定にしたのかな???

もし私が制作者だったら、ペルー、オーストラリア、イタリア、フランスの小学生に話してもらって、自分たちの国においでよ!と日本の子どもを誘うような映像を撮ると思います。当然、彼らが使うフレーズは高岸さんのように “Let's go to ~.” ではなく “Come to ~.” です。この方が場面設定としては自然ですし、見ている子どもたちも親しみが持てるのではないでしょうか。ついでに視聴した後にスクリプトを配って音声を聞きながら指さし読みをすると、このスクリプトが下地になって近い将来、日本を紹介するスピーチを作りやすくなると思います。

もう一つ疑問に思ったのが Let's Listen。「どこの国かについて考えて、国旗に〇をつけよう。」という課題が与えられていて、国は三択になっています。これだけにしておけばよいものを、3つ並んだ国旗の下に、ナン、タージ・マハル、ゾウ、タンドリー・チキンの写真が載っているので、色々な知識を持っている高学年ともなれば英語を聞かなくてもインドだとわかってしまいます。(高学年をばかにしとんのか…?と独り言…f^^;)

教科担任制

さきほど、こんなニュースを見つけたので思いつくまま雑感を書きます。

小学校高学年で教科担任制導入の動き 教師や保護者が歓迎する理由は…

これには賛否両論あるでしょうし、私自身も現時点では賛成とも反対とも言えません。この記事の中にあるように、多くの小学校の先生の負担が軽減できるのはわかります。ただ、時間割編成は(今でも多くの学校は大変なのに)さらに困難になることが想定されますし、教員数も増やさないと実現不可能でしょう。そうは言っても、借金だらけのこの国で、かつては財務省が「全学年40人学級」案を平然と打ち出したくらいですから、学級担任は増やさず授業だけ何とか回ればよしとばかりに時間講師でやりくりさせようとするかもしれませんね。

そうなると次にネックになるのが、決して好待遇とは言えない時間講師というポストを募集したところで、どれだけ人が集まるか?しかも免許更新制などというおかしな制度を作ったために、教職経験があって、例えば結婚や出産を機に退職して子育てが一段落して、地域貢献のつもりで(低賃金でも)時間講師ならやっても良いという人がいたとしても、その人が数万円+数十時間というコストをかけないと稼働できないわけです。(これだけ見ると、行政が自分の首を自分で絞めたような印象さえ受けます。)

外国語に関して言えば、教科担任制になったからと言って必ずしも「専門の先生」が教えるとは限らないでしょう。なぜなら指導者の養成が後手後手だからです。小学校の教員免許と中学校英語の教員免許を持っている人はまだまだ少ないですし、そういう先生は高学年ばかりを持たされることになるのでしょうか?中学校英語の教員免許を持っていなくてもJ-SHINE等を取得するなど、児童英語教育について専門的な知識や指導技術を持っている小学校教員がいったいどれだけいるでしょう?

都内のある学校は高学年の一部の授業で教科担任制を導入しています。ただし「専科制」ではありません。高学年の担任がクラスを交換して自分の得意な教科を教えています。昨年、この学校で6年1組の外国語活動の授業を参観させていただきました。授業者は3組担任のA先生とJTEでした。A先生は英語の教員免許を持っているわけではありませんし、特に英語が堪能というわけでもありません。英語教育について専門的な勉強をしたわけではありません。英語圏在住や留学の経験もありません。6年の担任になることが決まり、学年の先生方と「誰が(全クラスの)何の教科を担当するか」話し合った際、誰も外国語活動をやりたがらなかったので、さほど嫌々ではないA先生が引き受けたそうです。

A先生は児童の気持ちを掴むのがお上手で、ご自身が担任ではない学級の児童との関係もとても良好でした。が、致命的だったのは、授業のねらいも評価規準も活動内容もすべて学習指導要領から大きく逸脱しており、参観した私には「いったいこの45分で、この先生は何を教えたかったのか?児童は何を学んだのか?」がさっぱり見えて来ませんでした。たまたま先生と児童の人間関係がうまく行っているため、そこだけに救われていて、一つ間違えば英語嫌いの大量生産が起きていてもおかしくない状況でした。(あるいは6年生だから表面化しないだけで、実は中学入学を目の前に英語学習への意欲を失っている子もいたかもしれません。)今後、このような学校が増えて行くのかもしれませんが、教科担任制になったからと言って必ずしも「専門家が教えるわけではない」ということを(特に保護者は)知っておいた方がよいと思います。

外国語(活動)に関しては、教科担任制と専科制がごっちゃに語られてしまうことがあるようなのですが、別物として議論されなければなりませんし、「英語専科」という肩書きにしてもそれはあくまでも学校や自治体が決めているもので、英語力や英語教育・言語習得論等の専門知識にはバラつきがあるのかな、と思います。

連休中の拾い物

「拾い物」などと書いては運営者の方に申し訳ないのですが、「こういうのが欲しかったのよ~」なサイトを見つけました。

https://www.abysse.co.jp/world/nurie/index.html

過去にも、線描きの国旗や国旗のぬりえが掲載されているサイトをいくつか見たことがあったのですが、今一つ使い勝手が悪かったり、自分が欲しい国旗が載っていないことがありました。こちらのサイトは使用ルールが厳しくないし、画像のサイズも加工しやすいですし、何よりもデータが豊富です。

令和の初日にいい物を見つけました

Keyword : 国旗ぬりえ 国旗線描き

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