小学校外国語活動を中心に英語教育全般についてつぶやき中(*^_^*)
シンポジウムに行ったものの…
2017年08月26日 (土) | 編集 |
今日は J-SHINE主催のシンポジウムに行って参りました。詳細はこちら

http://www.j-shine.org/forum.html

(下にスクロールして、基調講演をされたお二人の先生のお名前をクリックすると資料を閲覧することができます。今回、定員に達したためにおいでになれなかった方には朗報ではないでしょうか。)

基調講演もパネルディスカッションも、もちろん勉強にはなったのですが、「モヤッと」感が払拭できません。今日、登壇された方々のおっしゃることはごもっともですし、私も幾度となく頷きながら拝聴したものの、現実(学校現場)とのギャップもまだまだあるな~と感じています。登壇者が現場をご存知ない、ということではなく、「確かにおっしゃる通りになればよいけど、現場の教員(特に管理職)や役所(教育委員会)がそういう発想にはならないのよ~」という内容もありました。

そんな中でも私の心に一番引っかかったのが、モデレーターの吉田博彦氏(J-SHINE専務理事)が締めくくりとしてお話しになった中で「今日、ご参加の方から頂いた質問票の中には10年前と変わらないものがある」という一言でした。おそらく否定的な意味合いを込めておっしゃったと思われます。今日のシンポジウム全体としては、単に学習指導要領が変わるから必然的に現場も変わるというレベルではなく、教員の意識や文科省や教育委員会主導の改革など小学校から大学に至るまで英語教育史の中でも大きな節目を迎えていることを痛感しました。それにもかかわらず、10年前と問題意識が変わらない人がいるようです。

明後日、私はある小学校に研修に行くのですが、この小学校の先生の中にも外国語活動の取り組みに関しては時が止まっているのか?と思う方がいらっしゃいます。担当の先生が事前に各先生方から研修内容の要望を聞き取ってくださったのですが、「担任とALTの役割分担を教えてほしい」「文化について理解を深めるとはどういうことか」「小学校では日本語と外国語の言葉の違いを教えればよいのか」「挨拶なども含めて授業の進め方を教えてほしい」…何を今さら、と返したくなる内容ですが、それを言っちゃおしまいなんだろうな~、とも思います。ここはガマン、ガマン、できるだけにこやかに、平成20年代前半に研修をやっているつもりで臨まなくては…。それにしてもこれだけ基本中の基本の質問・要望が並び、そのうえに「簡単にできるアクティビティを教えてほしい」というリクエストまでつけて研修時間はたったの45分。これが現実です。

フォントの話
2017年08月03日 (木) | 編集 |
夏休み、みなさまはどうお過ごしでしょうか。このところ、ゆったりな毎日を過ごしているせいか、ずっと前から気になっていたフォントのことを思い出したので書くことにします。

小学校外国語(活動)で、今や先生がプリントを自作して児童にアルファベットを書かせることも珍しくなくなってきました。個人的には、児童に負担がかからず、正しい方法で「書くこと」の指導が行われているのであれば、小学校外国語活動で文字を書かせることが一様に悪いとは思っていません。ただ、中学校の前倒しでもなく、児童の発達段階を考慮して効果的に「文字指導」あるいは「書くこと」の指導ができる先生は(中学校の先生も含めて、自戒の念も込めて)まだまだ少ないように思えます。

特に今はプリントを作るにもパソコンを使うのが当たり前になってきていることもあり、字体には気をつけなければいけません。おそらく中1を指導している先生は、プリントを作る際も板書する際も文字には一番気を配っているのではないでしょうか。(かつて私もそうでした。もっとも、中1対象の自作教材で英語の部分はかなり手書きでした。)これから小学校でも外国語あるいは外国語活動の時間に児童がアルファベットに触れる機会はどんどん増えて行きますから、小学校の先生はもちろん、JTEやALTも字体には敏感でなくてはいけないと思います。

具体的には、児童の目に触れる教材教具はもちろん、書き写させるのであればなおさら「読める」文字ではなく「まねてほしい」文字を示さなくてはいけません。よく問題になるのが小文字のaとgです。

小学校外国語・外国語活動で絵カードに文字を入れたり、児童向けのワークシートを作成するのであれば、よく使われる

MS P ゴシック

ではなくて、

ApriSchool.jpg

のような文字を使うべきではないでしょうか。

…が、残念ながら Windows の標準フォントでは、2番目のようなフォントは搭載されておらず、苦し紛れ(?)に Century Gothic が使われていることが多いようです。

Century Gothic

確かに Century Gothic はかなり手書きに近いものの、大文字と小文字が混在する場合に決定的にまずいのが、大文字の「I」と小文字の「l」が全く同じ形になってしまうことです。

その他に小学校の現場でよく見かける字体が Comic Sans ですが、児童が書き写すお手本として妥当かどうか、意見が分かれるところでしょう。

さて、私はどうしているかというと、とある教材(有料)に搭載されているフォントをインストールして使っています。上記の2つ目がそのフォントです。別に宣伝するわけではありませんが、参考まで

http://www.apricot-plaza.co.jp/products/20120

でも本当は、文科省が Hi, friends! Plus を開発したときに、フォントを作成した会社にライセンス料を払って、Hi, friends! Plus のワークシートと同じフォントを、各校がパソコンにインストールして使えるようにすべきだったのではないかと思います。文科省にしてみれば、あれだけ充実したワークシートがあるのだから、教師の自作教材なんぞいらないと言いたいのかもしれませんが、単語にしても文にしても、子どもたちが書けるようになりたい、教師が子どもたちに書かせたい内容は十人十色のはずです。実際に小学校で教える指導者(学級担任だけでなくJTE、ALTも)が、本来は好ましくない字体を使ってパソコンで教材を作成したり、わざわざ手書きで教材作成のために手間をかけたりしないで済むよう、お役所ももうひと頑張りしてほしいです。

もし、無料でダウンロードできるフォントで、小学校でも使い勝手の良いものがありましたら情報提供をお願いいたします