小学校外国語活動を中心に英語教育全般についてつぶやき中(*^_^*)

トレーナーの壁

先日、J-SHINEトレーナーを目指していらっしゃるJTEの方とお会いする機会がありました。彼女が勉強に使っているノートをちらっと見せていただいたら、それだけで合格を確信してしまうような勉強ぶりでした。

その方の話では、トレーナー試験を受けて不合格になると、あきらめてその後はもう挑戦しない人が周りにいらっしゃるそうです。確かに受験料は安くはありませんし、遠方から試験を受けるとなると交通費や宿泊費もばかになりません。かなりの勉強量や経験がないと受からない高レベルな試験ですし、試験に合格して資格を取ったからと言って、そのとたんにチャンスが大きく広がるとは限りません。そう考えると、再チャレンジをためらってしまう人がいるのもわからなくもないのです。

もし自分が受験1回目で不合格だったら2回目、3回目も挑戦していたか?と言うと、たぶん凹みつつも1年後には再挑戦していたと思います。何のため?と問われると、確かに「トレーナーになって、これをやりたい!」という目標があったわけではありません。でもあくまでも結果としてですが、私の場合は新たな仕事とめぐり合うきっかけになりましたし、他のトレーナーとの出会いによって世界が広がりました。ある知り合いのトレーナーは、この試験に合格したことがきっかけでもっと勉強したくなって大学院に進んで今では大学で教えている人もいます。が、これがすべての合格者に当てはまるわけではない、というのが残念なところです。もっとトレーナーの活躍の場が広がるといいのにな、と切に願っています。

8年前の自分もそうであったように、この冬はクリスマスも正月も忘れてトレーナー試験のために日々頑張って勉強している方がいらっしゃったら心からエールを送ります。もし望み通りの結果が出なくても、翌年にぜひ再チャレンジしてください、と声を大にして伝えたいです。英語教育に関わっている限り、試験勉強で身に付けたことは必ず役に立ちますし、1回の試験であきらめてしまったらもったいないです。

リフレッシュ!

今日は研修でした。と言っても講師ではなく自分が受講生の立場です。旅行や温泉や趣味でのリフレッシュもいいですが、研修を受けるのも、ある意味、自分へのご褒美かな、と思っています。

今日、参加したのはELEC英語研修所の「小学校外国語活動ワークショップ」です。ELEC主催の小学校関連の研修に参加するのはこれが2回目です。今から数年前の春期の講座に参加したときは、隣がとある公立小学校の副校長先生で、それがご縁で今のJTEとしての私がいます。

今回も素敵な出会いがありました。斜め後ろの席に座っていた方はたまたま以前から存じ上げていた小学校の先生でした。この先生は本当に勉強熱心で、首都圏ご在住ではないのに遠方から頻繁に都内に勉強にいらっしゃるので遭遇率も高いです。私の隣の小学校の先生も後ろの席のJTEの方も遠方からのご参加でした。学ぶ意欲が全身からあふれ出ている指導者の方々の近くにわが身を置くだけでも元気になれます。ありがたいことです(*^_^*)

講座の内容もとても充実していて、午前2時間、午後2時間半があっと言う間で、講師の先生はお二人とも「もっと聞きたい、もっと勉強したい」と思わせてくださいました。忘れないうちに、明日はノートを取ったことを整理します。冬休み中の時間のあるときで良かった~♪

ほとんど勢いで申し込んでしまったのですが、行ってよかった!これからも「この研修、参加しようかどうしようか」と迷ったら、今日のことを思い出して、貪欲に出かけて行きたいと思います。海外長期滞在経験があるわけでもなく、特別な経歴や学歴もない私が今こうしてあるのは、二十代、三十代にフットワークの軽さを活かして、ELECも含め、あちこちに勉強に出ていたからなんだよね…と初心に帰った一日でした。

校長先生たちのつぶやき

2学期を終え、いよいよ年の瀬を迎えましたね。2学期に研修でお邪魔した学校では、ほぼ例外なく次期学習指導要領の話題が上りました。それも担任の先生以上に管理職の先生方の口から色々なつぶやきが聞こえてきました。私が研修に伺うのはほとんどが東京都内のせいか、今年行った中で低学年でも全く英語活動を実施していないという学校は1校もありませんでした。外国語活動の必修化学年を中学年に引き下げることに対しての反対や不安の声は聞かれませんでしたが、高学年の教科化、とりわけ時間数と指導者の問題については実に様々な意見が出て来ました。

高学年のプラス35時間分を45分の授業で実施するのか短時間のモジュールで確保するのか、は授業者である担任の先生以上に校長先生や教育委員会関係者の間では大きな問題でしょう。担任の先生方にとっては、時間数増の場合、それに見合った人的保障(JTE/ALTがつくのか)や教材・教具(担任が単独で指導するならなおさら必要)がなければ無理(あってもきつい)というのが本音でしょう。後者については文科省も一応考えているでしょうが、電子黒板が1教室に1台ではなく1校に1~2台という学校で活用できるものが出て来るのかどうか疑問です。何しろ Hi, friends! が出てきたときも、最初は冊子としての教材も作らない、音声CDも配布しないと言っていたくらいですからねえ。

そうかと思うと、ある校長先生曰く「先生たちに危機感がない。」
この方がおっしゃることはわからないこともありませんが、現時点での外国語活動でさえ地に足をつけて取り組んでいないのに、いたずらに不安感ばかりつのらせている先生の方が心配です。(実際、この1年でそういう先生方を何人か見て来ました。)ALTやJTEに任せきりにするな、担任も基本的な教室英語くらいは身に付けよ…と言うのは簡単です。でもそういう旗振り役のはずの管理職や教育委員会関係者が、ALTと日常会話すらできずにJTEに(本来の業務ではない)通訳をすぐ頼むのもちょっと情けない気がします。

そんな中、先日、ある校長先生が時間数の問題に関して斬新なアイデアをおっしゃっていました。「外国語はきちんと45分を2コマ取った方がいいですよ。15分だと、子どもたちがやっと英語の世界に入った、と思ったらすぐ終わりですからね。それよりも国語とか算数の一部をモジュールで取って、漢字や計算のドリルを短時間で集中してやらせて、その分のコマ数を外国語に充てる方が担任はやりやすいんじゃないでしょうかねえ。」

私自身、15分のモジュールだと実はうやむやになって実質的に現行と変わらない学校も出てくるのではないかと危惧しています。つまり、教室内に英語の音声は流れていても、その中で(欠席や到達が遅れているという理由で)計算ドリルや他教科の宿題をやっている児童がいる、などということもあり得ると思っています。酷い場合は最初に英語の歌を1曲歌って、その後に運動会や学芸会の練習、行事に向けての話し合いが行われて、教務上の記録は「外国語を15分やりました」のようになってしまう可能性も否定できません。そうなると地域や学校や学級の格差は広がる一方です。

そういう意味で、前述の校長先生のご発言には異論もあるとは思いますが、他教科の授業時間をモジュールで確保して外国語を週2コマにする、という玉突き式の発想に唸りました。

私が今までに関わらせていただいた地域や学校、そしてこれからも継続して支援させていただくことになるであろう地域や学校、自分自身がJTEとして勤務している学校はどういう選択をするのでしょうか。きっと良くも悪くも色々なパターンが出てくると思いますし、「これがベスト」というものも出てこないでしょう。ただし、「児童と現場の先生」のことを第一に考えて選択した地域や学校であれば、それなりの成果も見られると思います。(とはいえ、その「成果」がはっきり見えるのは東京オリンピック・パラリンピックがとっくに終わった頃でしょうね…。)

課題は英語力ではない

あちこちの小学校で外国語活動の授業を参観させていただくと、授業を終えた後の担任の先生の自評で最近よく耳にするのがこれ。「一番の課題は自分に英語力がないことだと思います。」

こういう担任の先生の言葉を聞いて、授業を見た私が「その通り」と思ったことは一度もありません。担任の先生が謙遜しているから?いえ、そうではなくて私から見て一番の課題はそこではないのです。

外国語活動でよい授業をなさる先生方の中で、本当に謙遜して「自分の英語力不足で」とおっしゃる方は確かにいらっしゃいます。でもそういう先生はご自分の課題もよくわかっていらして、授業を参観した私が考えているその先生の課題とだいたい一致します。英語力は課題の一つと捉えながらも「一番」とは位置づけていらっしゃいません。JTEやALTとのティームティーチングではもちろん、担任単独指導の外国語活動であっても、授業者として一番大事なのが英語力ではないことをわかっているからです。

少なくとも私の前で「一番の課題は自分に英語力がないこと」とおっしゃる方は、失礼を承知で言えば、もっとそれ以前の課題があるのです。JTE/ALTとのティーム・ティーチングの場合は彼らにほぼ丸投げだったり、アクティビティがただのお遊びになっていたり、単元や授業の目標と活動内容が合っていなかったり、と英語力ではなくもっと根本的な授業力に改善点があるように思えます。どんなに英語が苦手でも、学級経営や他教科の指導がきちんとできる方は外国語活動だってできるし、英語力が一番の課題などとはおっしゃいません。

英語力は短期間で急に上げることはまず不可能です。「英語力が不足=短期間では改善できない」ことを言い訳にしてはいないでしょうか。それとも「英語力不足が一番の課題」と公言した以上、日々英語力を上げる努力をしているでしょうか。(たぶんしていませんよね。)

きゃ~、また辛口になってしまった…f^_^;