小学校外国語活動を中心に英語教育全般についてつぶやき中(*^_^*)

動画だとわかりやすい!

色々な資料を検索していたときに見つけました

https://www.youtube.com/watch?v=1F4vye6XSTw

『学習指導要領改訂の方向性について』-こんなタイトルの動画が YouTube にアップされる時代なんですね。
英語については29分過ぎあたりから語られています。

ただ…小学校の現場で教えている立場からすると、ここで語られている「現在の成果と課題」が本当に実態を表しているとは思えないのですが…。


3856円の冒険

東京書籍からのダイレクトメールにあった商品の宣伝。東書からのメールはいつもざっと目を通すだけだったので、前から記載があったのに気が付かなかっただけかもしれませんが(東書の関係者の方、ごめんなさい)、今回はメールの件名に「Hi, friends!」とか「小学校外国語活動」とか入っていたので、珍しく丁寧に読みました。すると、こんな商品があるんですね。

http://shop.tokyo-shoseki.co.jp/shopap/10018202.htm

迷いましたが買ってみることにしました。送料込で3,856円。届いて中味を見たら(じっくり研究したら)当ブログでもまたご報告します。

福島で実体験

今や小学校に外国人指導助手が入るのは珍しいことではなくなりましたが、それでも英語圏出身とか見た目にこだわる教育委員会関係者や保護者がいるのは残念なことです。

以前もある小学校に中国出身で10代前半からずっとカナダで教育を受けたALTが配属されたとき、保護者から苦情が出て困っていた校長先生から相談を受けたことがあります。今の小学生が、学校の教室のような人工的に造られた環境の中ではなく、本当に英語を使ってコミュニケーションを図る相手は英語圏出身の人よりもアジアの人たちの方がはるかに多いでしょうし、それが外国ではなく日本国内である可能性大です。

先週、私が紅葉を観に福島県に出かけた際、正にそういう場面に遭遇しました。裏磐梯は紅葉のピークで私も思う存分、紅葉とトレッキングを楽しんで来ました。路線バスで磐梯山の麓、猪苗代まで下りてJR磐越西線で会津若松に向かおうとしたところ、猪苗代駅のホームで一人の男性に話しかけられました。外見から私はすっかり日本人の山好きのおじさまだと思っていたら、その男性は「猪苗代⇔会津若松」と書かれた切符を持っており、「会津若松」の文字を指して一言 “direction?” と尋ねました。たぶん、これから来る電車が会津若松に行くかどうかを聞きたかったのだと判断し、“Yes. The next train goes to Aizu-Wakamatsu, the terminal. It takes about thirty minutes.” と伝えました。その後、電車が来るまで少し英語で話をして、その男性が中国出身だとわかりました。

東京のような大都市ではなく、1時間に1本程度のローカル線しか通らない猪苗代駅で日頃考えていたことが現実になるとは思いませんでしたが、ちょっとした良い経験になりました。

19回目の島

8年前から続いている離島の小学校での研修に行ってきました。今回が19回目です。往きはなかなか順調で、夜行の大型船は翌朝無事に目的地に着きました。旅館で朝ごはんをいただいてからちょっぴりお昼寝

10時半頃に起きて、旅館の周辺を散歩して頭も体も目覚めさせてから研修の準備。12時過ぎに学校に向かいました。
この日は「青空給食」。芝生の校庭に、お花見で使うようなちょっと大き目のビニールシートを敷いて、給食室で作ってくださったお弁当をみんなで食べました。小中学生と全教職員が10人ずつくらい分かれてビニールシートに座るのですが、何しろ人数が少ないので4枚で済んでしまうんです。私もその中の1グループに入れていただきました。少し風がありましたが、お天気が良くて、暑くも寒くもなく、ちょうど良い気候でした

給食後はいつも通り、5校時は小学校の先生方と全学年の児童(今年は「多め」の25人)の授業を参観させていただき、放課後に研修がありました。ある先生のひとこと。「先生(=私)は今朝、夜行の船でいらしたのに、どうしてそんなにお元気なんですか?青汁とか〇〇酵素とか飲んでいらっしゃるの?」(笑)。いえ、昼寝をしたからでしょう

夜は、小学校の先生のうちベテラン格の3人の方が私が泊まっている旅館に来てくださり、4人での夕食会となりました。研修とはまた違ってざっくばらんに色々語れて、あ~楽しかった

翌朝はどんより曇って風も強かったので「あ~、船で出島は無理かな~」と思っていたところ、朝食をいただいているときに島の防災無線で欠航の連絡が入りました。やっぱりね。こういうときは隣の島まで定期便のヘリコプターで移動して、そこから高速ジェット船に乗り換えます。

8:20頃登校(?)(訪問?出勤?)。朝のモジュールを利用した英語活動(これも全学年合同)を見学させていただきました。前日の研修で、あるベテランの先生から「せっかくALTがいるし、子どもたちの数が少ないので、ALTと児童をもっと関わらせたい」とのご意見が出たので、「今の学習内容ならこんなことをしてみたらどうでしょう」と半ば思いつきの提案だったにも関わらず、さっそく実行してくださっていました。前日の夕食会が終ったのが20:30頃。それから教員住宅にお帰りになって準備をされたのか、早朝に準備されたのかわかりませんが、島の先生の行動力に驚き、感激しました。

1校時の間に準備をさせていただき、2校時は、この春に島に異動されてきた若い先生と私のティーム・ティーチングで、またまた全校児童対象の英語活動です。他の先生方も児童の周りにいらして絶妙な支援をしてくださいます。

今回はテーマが色だったので、児童にとっても先生方にとっても新曲だった歌を1曲取り上げたのですが、子どもたちの集中力と聞く力にびっくりでした。CDを1回聴かせた後、どんな色が聞こえたか、その色に関係する物は何だったか、と、歌詞について易しい質問をしました。色が6色、関連する語が6個あるのでさすがに一度に全部は出ないと予想し、もう1~2回聴かせるチャンスを作るつもりでいたら…全員でないにしても、12語全部が次々と出て来ました。それも同じ子ばかりでなく、色々な学年の子どもたちが競うように英語を言っていました。試しに、色が出てきた順番を尋ねると、それもパーフェクトでした。

これには私以上に、日頃から子どもたちに接していらっしゃる先生方の方が驚きだったようです。高学年だけの外国語活動もありますが、朝のモジュールなど全学年合同の英語活動だと、あまり複雑な活動もできず、発話を急ぐわけにも行かず、聞くことが中心の学習内容になるわけですが、それが功を奏しているのだと改めて実感しました。

2校時の後の中休みで短時間のミニ研修があり、先生方からのご意見、ご感想、立案者である私からの解説(たまに言い訳f^_^;)をして終了です。あとは帰り支度をしてヘリポートに向かいます。ヘリコプターで中継地の島まで約10分。空港内にあるレストランで昼食を取っていると、どんどん天気が悪くなり、雨も降って来ました。空港から港までバスで移動し、港で出港案内を待っていると、別の所からやって来た高速船が到着するのが見えました。大型船と違って波の影響を受けやすいため、見ただけでもびっくりするくらい揺れていました。「ひぇ~、これでどうやって接岸するのー!?」

ここの船会社の接岸技術は世界一と言われているそうですが、そのクルーでさえ、乗客用のタラップを数回かけ直すほどの悪条件でした。そして、それより前から停泊していた船に私もいよいよ乗り込んだわけですが、自分の席に着いただけですでに気持ち悪し…。出港直後は自分が座っていた2階席の窓ガラスいっぱいに波しぶきがかかって、ますますびっくり。ヘリコプターより怖いよ。

これは早々に寝ないとまずい。船会社が座席のポケットに用意してくれているエチケット袋を握りしめて眠りにつきました。幸い、よく眠れたのでエチケット袋は使わずに済みましたし、下船して電車で帰宅する間に酔いも少しずつ醒めましたが、夕食を食べる気力なし。野菜ジュースとプリンを食べて胃薬飲んで就寝。島にいる間は研修も含めて楽しかったのに、帰路がなかなか大変な訪問でした。

「先生のはまねできそう」

先日、あるワークショップで講師を務めたとき、終了後に嬉しい感想をいただきました。当日の参加者は公立・私立を問わず小学校の先生もいらっしゃいましたし、大学の先生や現役のJTEなど、小学校英語に関わる色々な立場の方々でした。

参加者のお一人がおっしゃるには「先生の実践は私たちでもまねできそうです。アイデア自体は目からウロコが落ちるような素晴らしいものなんですが、教具作りが懲りすぎていないし、活動そのものがシンプルだし、何よりも先生が児童に向けて発する英語が精選されていて簡潔なので、これなら英語だけで授業を進めても、どの子もついて来られるのではないかと思いました。」だそうです。

なるほどね…。あちこちのワークショップや研修で、カリスマ講師みたいな人が出てきて「どうだ!」という感じの実践発表をされると、「凄~い!」と思っても、結局は「でも自分には無理」とか「うちの子たち(=実際に教えている児童)には無理」となってしまうことは少なくありません。

こういうありがたいご感想を励みに、また明日も頑張ります♪

triangle & diamond

今週、JTEとして勤務している小学校では、5年生が Hi, friends! 1の Lesson5に入りました。色の名前はどこかで聞いたことがあってよく知っている児童も多くいますが、形の名前となると認知度はぐっと下がるようです。heart や star (子どもたちの頭の中では「ハート」「スター」という音なのでしょうが)はすんなりなじんでも、circle, square ともなれば「サークル」「スクエア」という外来語として見聞きしたことはあっても実はよくわかっていなかったり、rectangle に至っては一度聞いただけではまねできないし「難しいな~」と感じる子もいるでしょう。

先日、形のカードを次々に見せながら私が発音の手本を示していたときのことです。三角形を見せて “triangle” と発音すると、前方に座っていた男の子が「ああ、だからトライアングルって言うのか~」と、楽器のトライアングルを鳴らす仕草をしながらつぶやきました。心の中で思ったことを、好き勝手なタイミングで発言する子ばかりでは授業が成立しなくなってしまいますが(苦笑)、この子の頭の中では楽器のトライアングルの形と目の前の図形が triangle という英単語(の音)を媒体としてピターン!と一致したのでしょう。

一方、その翌日に研修に行った小学校では、高学年の先生から「異文化を体験させて評価するのは難しいし、何をどうしたらよいかわからない」という声が上がりました。外国語活動が必修化されてから5年目。学習指導要領に示されている三本柱のうち「言語や文化について体験的に理解を深める」についてはどうしても「異文化」ばかりに目が行ってしまう先生がまだいらっしゃるようです。この中には外国語を通して少し視点を変えて見た「日本の文化への気づき」も含まれますし、日本語と外国語の共通点、相違点やそれぞれの言語が持つ多様性への気づきも含まれます。

前述の5年生の男の子はまさにこの「言語への気づき」があったわけですし、担任の先生にはそこを評価していただきたいと思います。(きっとこの子は Lesson7で、三角定規のことを英語で triangle と言うとわかったときにも何らかの反応をするのでしょう ^^;)

また、授業の最後のふりかえりカードにはこんな記述もありました。今度は女の子です。「ダイヤモンドは宝石の名前だけでなくて、ひし形のことを言うとわかった。」 diamond と聞いて宝石を思い浮かべるあたりはいかにも女の子らしいですね。