小学校外国語活動を中心に英語教育全般についてつぶやき中(*^_^*)
あ~あ、言っちゃった
2015年09月30日 (水) | 編集 |
こちらのブログで以前にも触れましたが、私が中学校の英語の先生や中学校英語の関係者が小学校の先生に向かって「小学校で英語嫌いを作るな」という主旨の発言は禁句だと思っています。別に小学校は教科じゃないから英語嫌いを作ってもいい、などとは毛頭思っていません。ただ、小学校の先生だって、英語嫌いを作りたくて作っているわけではないんです。しかも彼らは英語教育の専門家ではありません。多くの先生は外国語活動の授業を進めるだけでも本当に大変な思いをしています。逆に私はそういう中学校の先生方に「それではあなた方は、英語嫌いの中1が一人もいなかったとして、中3まで英語嫌いを作らずに卒業させられる自信があるんですか?」と問いたいです。そこで「入試があるから」「中学はテストがあるから」「文法を教えなければならないから」という筋の通らない言い訳をする人は、もはやプロとは言えないでしょう。

私自身、自分が中学校の教師だったとき、できればすべての生徒に英語を好きになってほしいと願って毎日過ごしていましたし、微力ながら努力もしてきたつもりです。でも英語が嫌いな子、苦手な子は毎年度いました。とりあえず教科として教えているのは英語だけの私でもその状態ですから、全科を教えている小学校の先生方に「英語嫌いを作らないでほしい」なんていう残酷なことは口が裂けても言えません。

先日、小学校の先生対象の研修を見学させていただきました。講師は、かつて小学校の先生で、今では行政にいる人です。当然のことながらその発言に、重みも責任もあるはずですが…「小学校の英語で大事なことは英語嫌いを作らないことです。」の一言に耳を疑いました。あ~、あなたも言っちゃいましたね。

それでは英語を嫌いにさせないために、とりあえず楽しいゲームだけやっていればいいですか?(賢い子にとってはこれが英語嫌いの原因になりますけど。)行政も中学校の先生も保護者も、それはそれで文句を言うのではないでしょうか?これではあまりにも小学校の先生が気の毒です。そこまでおっしゃるなら、「小学校外国語活動で英語が嫌いになる原因は何か」をしっかり調査・分析し、「それを解消するにはどうすれば良いか」という具体的な手立てを示すべきです。それができないなら、安易に「英語嫌いを作らない」という発言はしないでほしいものです。

「英語指導助手」の定義
2015年09月27日 (日) | 編集 |
ある自治体の教育委員会が出している英語指導助手の求人(自治体名は●●で伏せてあります。)

応募資格
(1)日本国内外に関わらず、英語の学習指導に2年以上従事した経験があるもの
(2)学習指導要領の趣旨を理解し、小学校外国語活動及び中学校英語の授業の支援に専門性や能力を生かせるもの
(3)●●市の英語教育を推進し、業務について率先して遂行できるもの


ここまで読むと「おっ、JTEの活躍の場がここにもあったのね。」と思ったのですが、以下のように続きます。

応募者は、次の各号に掲げる書類を●●市教育委員会へ郵送または直接届けるようにしてください。
(1)応募用紙・履歴書 (様式自由、ただし応募の理由も含め、『日本語で』書くこと)
(2)パスポート(在留資格のページを含む)の写し
(3)外国人登録証明書または在留カードの写し
(4)健康診断書(受診6か月以内のもので胸部X線を含むこと) *該当者のみ
(8)TEFL/TESOL(英語教授法資格)を証明する書類の写し *該当者のみ


箇条書きの番号が(4)から(8)にいきなり飛んでいるのは単に役人のうっかりミスだと思われるのでそこはよしとしても、これ、明らかに「外国人」講師の求人ですよね。だったら応募資格にもそう書くべきでしょう。別に指導助手の採用枠として日本人がないことや外国人しかないことをどうこう言うつもりはありません。それは自治体の方針でしょうから。

ちなみに、この近隣では「国籍は問わないが、英語を母国語とする者もしくは同等の英語力を有する者」と明記して求人して、実際にネイティブスピーカーと英語が堪能な日本人の両方を採用していたり、別のところでは最初から「日本人枠」と「外国人枠」を作って両方をほぼ同数採用している市もあります。それを考えると、この自治体の求人の出し方に時代遅れを感じてしまうのは私だけでしょうか。

余談ですが、下の方にこんな記述もありました。(下線部は当ブログ管理人による。)

(1)勤務日  原則として、週5日、月曜日~金曜日(祝・祭日は除く)
(2)勤務時間 午前8時30分から午後4時30分(途中休憩1時間含む)
(3)報  酬 月給335,000


お金ってあるところにはあるんだね…
ネイティブ・スピーカーでも…
2015年09月25日 (金) | 編集 |
知り合いのALT(アメリカ人)から聞いた話です。彼女は日本に来て3年、公立小学校でのALT歴も3年です。おじさんが茨城県に住んでいて、遊びに来たときにすっかり日本が気に入り、日本で英語の先生をする、と決めたそうです。

そんな彼女がぽろっと一言(英語でしたが、和訳するとこういう内容)。「小学校で使う英語はごくやさしいものばかり。担任の先生との打ち合わせも、自分の勉強のために日本語でできるところはやるし、どうしてもうまく伝えられないときは、担任の先生もわかるようにできるだけやさしい英語でゆっくり話すようにしている。でもそればかりだとどんどん英語を忘れて、特に難しい単語とか表現とかわからなくなりそうなので、日本語の勉強の合い間に、少し難しいペーパーバックとか英字新聞を読むようにいている。」

これにはびっくりでした。日本人の子どもが親の仕事の都合などで海外で生活し、家の中だけ日本語で一歩外に出たらその国の言語ばかりを使ってしまうために、日本に帰ってきたときに同年代の子どもと日本語でうまくコミュニケーションが図れない、という話はときどき耳にします。でも母語としての英語がすっかり身についている大人で、しかも仕事で英語を全く使わないわけではないのにそんなことがあるんだ~、と思いました。

ネイティブ・スピーカーでさえ、言語喪失に陥らないよう努力しているんですもの、私のように英語がまるっきり「外国語」の人間は英語力を「維持」するだけでも相当な努力は必要でしょうし、まして「向上」となったらなおさらなんですね…ということを思い知らされました。

探してみるもんです
2015年09月16日 (水) | 編集 |
以前から「あったらいいな」と漠然と思いつつ、真剣に探さなかったもの。それは「算数セット」、しかもできれば「単品売り」。先日、何かの拍子に思い出し、暇つぶし(というほどの暇はないはずですがf^_^;)程度にネットで検索してみました。すると、ありましたよ~。もしかしたら小学生のお子さんがいらっしゃる親御さんとか小学校の先生方の間では常識なのかもしれませんが、私は思わずパソコンの前で「やったー♪」という気分でした。

その名も「学校教材.com」 http://gakkoukyouzai.com/top/

そのまんまでわかりやすいですよね

外国語活動の教具で使えそうなものが色々あります。必要なものを、そこそこのお値段で買えるのがいいですね~。これでまた授業のアイデアとかネタが増えそうです

授業の打ち合わせのはずが…
2015年09月09日 (水) | 編集 |
昨日はJTEとして勤務している学校で、2学期最初の外国語活動がありました。6年生は Hi, friends! Lesson3に入りました。can の意味を日本語で説明して教えるのではなく、体験として児童につかませたいので、毎年このレッスンの導入は担任の先生と私でちょっとした得意技(ペン回し、けん玉、お手玉、早口言葉など)をして“Can you do this?” - “Yes, I can.” “No, I can't.” といったやりとりをします。

高学年4クラスの外国語活動は2校時から5校時なので、私は1校時が始まって先生方も児童も落ち着いた頃に出勤しています。昨日も8時50分頃に出勤すると、たまたま6年生の1クラスは図工だったため、担任の先生は職員室にいらっしゃいました。この先生と組むのは今年度が初めてです。

「先生(=私)、今日の授業の最初って、こんなことでもいいんですか?」と職員室でリハーサルをなさったのですが、それが得意技というより隠し芸とか宴会芸のようで、副校長先生、栄養士さんなど、そのとき職員室にいらした先生方が朝から大爆笑でした。(やっている本人は英語も使わなければいけないこともあり、いたって真剣でした。)

いやあ、これはイケる!児童が絶対に引き込まれるので導入としては最高でしょ、と私も手ごたえバッチリでした。そうこうしているうちに、「じゃあ、私はこんなことをやって先生にこう尋ねるので、先生はこうして、こう答えて…」などと「打ち合わせ」が始まったのですが…そのとき職員室にいらした先生方には「コンビ芸人のネタ合わせ」のように見えたようです(笑)。

さて実際の授業ですが、私の予想通り子どもたちにも大ウケでした。それどころか、担任の先生や私の “Can you do this?” の問いに “Yes, I can.” と答え(まだちゃんと教えていないのに、よく聞いてまねできたのでしょうね)、担任の先生のまねをしたがる子までいました。

いやあ、やっぱり担任力って凄いです

「私が小学生のときは…」
2015年09月07日 (月) | 編集 |
冷静に考えればわかることで驚くことではないはずですが、今は小学生時代に英語活動を経験してきた人たちが教員になる時代なんですよね。先日の研修でお会いした若い先生も平成生まれで「私が小学生のときのALTの先生は…」と無邪気に話していらっしゃるのを聞いて、改めて「ああ、そうだよね~」と思いました。

平成十年代、全国の小学校で英語活動がじわじわと広がりを見せた頃は、ゲームばかりに走ったり、逆に担任の先生が「自身が中1で受けた授業をおぼろげながら思い出して部分的に再生」したりするような授業が珍しくなく、系統的な指導が行われている地域や学校はまだまだ少なかったと思います。その時代に小学生を過ごした世代が今はどんどん教師として現場に入って来ているんですよね。

私がJTEとして小学校に入ったばかりの頃は、まだ英語活動が授業というよりイベント化しているのがとても嫌でした。でも今は小学校での英語が特別なものではなく、小学校教師も英語が使えるのは当たり前、という時代がやってきているという実感を少しずつながらようやく得ることができて、ほんのちょっぴりですが喜んでいます。

でもやっぱり研修はつづく
2015年09月03日 (木) | 編集 |
前回の投稿は「夏休み終盤の研修ウィークが終ってほっとした」という内容でしたが、夏休みが終わり、今週後半は3日連続研修です。夏休み中の研修とは違って昨日・今日・明日は研究授業の講師です。

8月下旬に授業案の立て方を中心とした講義とワークショップ合体型の6時間研修を担当しましたが、長丁場でも研究授業の講師より楽?だったかもしれません。研究授業の講師は、自分が話す時間は長くてもせいぜい1時間弱。でもワークショップのように前もって準備している内容ではなく、その日の授業を参観したうえで話すことを考えなければいけませんし、その場で出た先生方からの質問にも回答しなければいけません。いわば瞬発力や柔軟性を求められるわけで、今日も研修が終わってから「あのときこういえばもっと先生方にわかりやすかったのにな…。あ~、まだまだ修行が足りないな~」と反省。

今日お邪魔した学校は、校長先生も外国語活動担当の先生もよく存じ上げていますし、昨年度も夏休み前に研修をさせていただいたので気分的には少し楽な面もありました。さらには校長先生が魅力的な方で、自分自身の反省点が山のようにあってもどっぷり落ち込まずに帰宅できたのは校長先生のおかげかもしれません。

今日も、授業の講評や先生方からの質問に答えるだけでなくアクティビティを紹介してほしい、とのリクエストがありました。先生方には児童役になっていただいてアクティビティを紹介、体験した後で指導上の留意点などをピシッと抑える、というのが私の得意技です。今日は児童どうしが個々でインタビューしあう活動を紹介しました。

私が “Time is up!  Please go back to your seats.” と叫んでも、先生方はアクティビティに夢中になられていたのか、なかなか座ってくださいませんでした(笑)。それどころか、先生方は次々と校長先生の所にやってきます。校長先生が「もう終わりだよ。」とおっしゃっても「校長先生と話すとおもしろいから話したかった~」という、低学年の児童と同じような反応でした

しまいには校長先生が名札と一緒に首からさげていらした笛を吹いてくださって、ようやく先生方が終わりと気付かれた様子。私も声は大きい方ですが、まだまだ足りない??先生方が落ち着かれた所で、私も思わず言っちゃいました。「あの~、私、色々な小学校で研修をさせていただいて、アクティビティをご紹介したり先生方に体験していただいたりしていますけど、校長先生が笛を吹かないと気付かないくらい先生方が夢中で児童役になってくださった学校は始めてですf^_^;」これには校長先生はじめ、先生方も爆笑でした。

さ、明日の研修も頑張ろうっと!