小学校外国語活動を中心に英語教育全般についてつぶやき中(*^_^*)

次は何かな?を楽しむ絵本

学校が春休みなので、このブログも辛口モードではなく、少しゆるめのネタにします(笑)。

Bark, George今月の上旬に離島に研修に行ったときに持参した絵本を紹介します。1年生から4年生まで合同の英語活動なので、どの学年の子どもたちも満足できるように、と考えると教材選びはなかなか難しいのですが、これは当たりました(と思います)。

主人公は George という名前の子犬で、犬以外の動物がいくつか出てきます。次のページではどんな動物が出てくるか、動物の鳴き声から推測させながら読み進められる絵本です。扱っているのはごく身近な動物ですし、英語も平易なので低学年の子どもにも十分理解できます。現実ではありえないユーモラスな内容なので、中学年の(そして、もしいればたぶん高学年の)子どもたちも、次の展開を考えながら楽しんでいたようです。ちなみに私が初めてこの絵本と出会ったときは、結末には「くすっ」と笑うと同時に「そう来たか!」と唸りました。

絵本を教材として使うとき、読み聞かせを主とする場合もありますが、私はどちらかと言えば、読み聞かせで終わらせず、児童と双方向の活動をするなど、他に応用の効くものが好きですし、そういう使い方ができないものかといつも考えています。この本はまさにうってつけでした。

動物の鳴き声が出てくる定番の歌Old McDonald や「動物の鳴き声クイズ」(What does a dog say in English? など)と組み合わせると、45分の授業の流れがきれいにまとまります。

宣伝するわけではありませんが、コスモピアオンラインショップではCD付の絵本も扱っています。







考えさせられますねえ…

さきほど目に入ったこの記事

高3の英語力、中卒級=「書く、話す」に課題―文科省

私が気になったのは、高3生の英語のレベルの話より(まあ、これも深刻な問題と言えばそうなんですけど)最後の一文。

「海外留学やビジネスに必要なレベルの習得を目指す割合も約14%にとどまった。」

英語を学ぶ動機とか必要性を感じなかったら勉強しようと思わないのは当然かもしれませんし、今の日本は現実的に英語ができなくても生活には困りません。親とか先生が「自分は英語ができなかったから、子どもたちにはそうなって欲しくない」という発言は少し控えて、英語を使って活躍している人たちが「英語でこんな失敗もしたけど、英語が使えてこんなチャンスにも恵まれた」というような生の体験を子どもたちに見せたり聞かせたりするのって大事なのではないでしょうか。あとは、文科省や学校や英語教師を批判するのは自由ですが、それだけでは子どもたちにも日本の将来にも何の役にも立たないことを大人たちが自覚した方がいいですよね。

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これ、大人でもイケるでしょ

年度内の仕事はまだまだ残っているとはいえ、山は越えたという感じです。これからゴールデンウィーク明けくらいまでは、1年のうち比較的ゆったり過ごせる時期がやってきます。世間の学校の先生方とは逆ですね。(だって、年度末や年度初めの一番忙しいときに研修を依頼する学校は滅多にありませんから。)

こういう日は体を休めつつ英語の勉強。ネットで色々見ていたら、おもしろいサイトを見つけました。その名もずばり「英語のチカラ

高校生向けの英語学習サイトとなってはいるものの、コンテンツを色々と見たら「これ、大人にも使えるでしょ。」という内容でした。参考書を使ってじっくり勉強するのは苦手だけど、ちょっとしたゲーム感覚ならやる気が起きるかも、という「大人のやり直し英語」にはぴったりです!

17回目でも新発見

毎学期恒例となっている離島の研修に行って参りました。今回が17回目です。特に今回は天候が心配で、本当に到着できるのかどうか不安な気持ちのまま、どしゃ降りの中、家を出発しました。結果として予定通りに学校にも行けて、帰宅もできました。

今回の研修では、改めて気づかされたことがありました。研修は先生方だけが勉強するものではなく、講師も勉強する場であるということも再認識しました。

今回も2日目の1校時は島の小学校の先生1名+私のティームティーチングによる授業で、対象は全校児童15名。他の担任の先生、中学校の英語科の先生もただ参観ではなく、周りで一緒に活動してくださいます。2校時の間に私は帰り支度をしたり、最後のミニ研修で先生方にお伝えすることを整理しつつ、ちょっと休憩。先生方は普通に授業です。中休みのほんの十数分で先生方から授業についてご感想やご質問を頂き、私がそれに応える、というのがいつもの流れです。

今回も授業案を立てるに当たり、全く悩まなかったわけではありません。でも立案に関して何か特別なことをしたわけでもなく、見せるための授業に走ったわけでもなく、「自分の持ちネタ」を、島の子どもたちの実態に合わせて組み立てました。

中休みのミニ研修で先生方から頂いたご意見やご質問を聞いて、改めて実感したのは、世の中の小学校外国語活動がかなり波に乗って来たかのように見えても、やはり立案の部分に関してはまだまだ外部人材が果たす役割は大きいということでした。前からわかっていたことですが、小学校の外国語活動のT2(学級担任がT1であるという前提)は英語が話せるだけではダメなんですね。さらには、歌やチャンツをたくさん知っている、絵本も知っている、そうした教材を深く研究している、色々なトピックや言語材料や発達段階やクラスサイズに応じたアクティビティをたくさん知っているのは当然として、それをいかに上手く組み合わせ、45分という限られた時間内により多くの学びを与えられるか、という力量が問われることを痛感しました。

自分自身がJTEとしてより精度の高い授業案を創れるようにこれからも精進するだけでなく、指導者を養成する立場として、自分が「何気なく」やってきたことを「きちんと系統立てて」伝えて行かなければならないと気を引き締め直しました。

そしてもう一つの発見は、ふりかえりの大切さでした。この学校は全校児童合同の英語活動が月に1~2回ありますが、最後に全員が発言しても5分程度しかかかりません。この日の授業でもほぼ全員が発言しました。しかも「ゲームが楽しかった」「絵本がおもしろかった」などという感想を述べた子は一人もいません。あっぱれなのは「○○くんが、クイズのときに先生の質問に何回間違っても次々に答えを言おうとしていたのがすごいと思った。」のように、他学年の子の良かったところをほめる発言がいくつか出てきたことです。これも小規模校の良さであると思ったのと同時に、ふりかえりの発言にも積み重ねの成果が表れていて感心しました。もちろん児童が評価規準など知っているはずはないのですが、こちらが立てた評価規準にピタッとはまる発言が次々出てきて、思わず嬉しくなってしまいました。

この島の先生方のことは本当に尊敬しています。そして、研修と称しながら、そうした素晴らしい先生方から多くを学べる私って何て幸せなんだろう、と改めて思いました。…と言っていたら、今日さっそく外国語活動ご担当の先生から来年度の研修日程についての問い合わせのメールが来ました。平成27年度の1学期、2学期、3学期の研修予定が本日決定!この小学校の来年度の行事予定にさっそく記載されるそうです。

船やヘリコプターなど、天候に左右される乗り物を使わないと行き来できなくて、体力的にもだんだんしんどくはなってきているのですが、この島の研修を辞める時=自分が小学校の英語と関わらなくなる時、なんだろうな…と思ったりもします。