小学校外国語活動を中心に英語教育全般についてつぶやき中(*^_^*)
偶発性
2014年10月31日 (金) | 編集 |
今までに何回か耳にしたことのある言葉。「(小学校外国語活動において)偶発性で勝敗が決まるゲームなんてダメ。」

私は個人的にどうも納得が行かないのです。「勝敗のあるゲームはダメ」というならわかります。(やや極端な意見だとは思いますけどねf^_^;。)実際、特に低学年では、いわゆる「競争」のようなゲームだと、児童は勝ち負けだけにこだわって活動の目的が見失われがちですし、英語とは全く別次元のところで余計なもめごとが起きることも少なくありません。

上記の発言の主がどういう意図でこのような持論を展開しているのかはわかりませんが、偶発性ではなくどんな要素で勝敗が決まるゲームなら小学校の外国語活動にふさわしいと言うのでしょうか

私があちこちの小学校で授業を参観させていただくと、高学年でよく目にするのがインタビュー活動。そして一定の時間内にできるだけ多くの友だちと話した人が勝ち、というルールが設定されることがよくあります。高学年ともなれば子どもたちも知恵がついていますから、インタビューした友だちの数を競わせると、挨拶もアイコンタクトもなく、場合によってはこっそり先生の目を盗んで日本語でインタビューして適当にワークシートを埋める、という光景も目にします。もっとも高学年ともなれば、「インタビューした友だちの数が多かったから勝ち」と言われてほめられても大して喜ばないでしょうが…。

私は、偶発性で勝敗がつくゲームをたまに取り入れることは効果的だと思っています。都市部では民間の英語教室に通い、小学校の外国語活動でやっていることなんぞは簡単すぎると感じている高学年の児童も少なくありません。そういう子どもたちだけがいつも勝ててしまうゲームの方が問題ありではないでしょうか。より多くの英単語を知っているから勝てる、決められた英語表現を速く正確に言えるから勝てる、記憶力が優れているから勝てる…こんなことでは外国語活動の目的から外れてしまうような気がします。でもときにはビンゴのように(別にビンゴを推奨しているわけではありませんが)偶発性で勝敗が決まるものは、高学年になって英語に苦手意識を持ち始めている子どもたちが前向きに参加するためのきっかけにもなりうると思っています。

でも一番大切なのは「何が要因で勝敗が決まるか」ではなく、「その活動がどれだけコミュニケーション力につながるか」ですよね。実は私…偶発性がどうこうという前に、勝敗のあるゲームもあまりやりません。それよりも、子どもたちが興味を持って英語を聞く機会を作ったり、子どもたちが「言わされている」と感じずに英語を口にしたり、友だちと関わりを持たないと成立しない活動をできるだけ取り入れるようにしています。

偶発性で勝敗が決まるゲーム…みなさんはどのようにお考えですか

やはりそっちに行っちゃいますか…
2014年10月24日 (金) | 編集 |
先日、ある小学校に研修に行ったときの話です。

その自治体内で、外国語活動についてリーダーシップを取っていらっしゃる校長先生からビックリ発言が飛び出しました

「うちの市の中学生の学力テストの結果を見ると、英語は読解力が弱いことがわかった。小学校からの文字指導を強化して、日本語で意味も教えて、『英文を読んでわかった』という実感を児童・生徒に持たせたい。小学生のうちから単語リストを配って覚えさせて単語テストなどをどんどんやるとよいと思うのだがどうか。」

もし、この瞬間に血圧を測っていたら急上昇していたかもしれません(笑)。

中学生の読解力が弱いなら、中学校で読解力を上げる指導をすればよいだけの話。何でその尻拭いを小学校にさせる??しかも単語を覚えさせただけでは、読解力もコミュニケーション力もつきません。

中学校の英語科の先生の中には中途半端にプロのプライドだけが高い人がいて、そういう人の意識改革をするのは大変でしょう。でもそんな一部の教師のために、本来やるべき改革をせずに、手を付けやすい従順な小学校教師の負担を増やすのは、何とかハラ(スメント)とさえ思えます。

さらに日本語訳を与えたら、子どもたちは「英文を読む」のではなく「日本語を読んでわかったつもり」になってしまい、ますます読解力が低下するのは目に見えています。

もうこの自治体から研修依頼が来ても断ろうかな…とちょっと弱気になりました。
いえ、逃げてはいけません。小学校の先生方が変な洗脳(?)を受けないよう、今こそ冷静に(でも小学校の先生には温かく接して)声を発して行かなくてはいけませんよね。

負けるな、文科省!
2014年10月23日 (木) | 編集 |
ツッコまずにはいられないこちらの記事

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141023-00000013-asahi-pol

あくまでも「機械的な」「試算」なので、すべてが財務省が出した数字通りになるはずはないのですが、これからも財務省が文科省に対してじわじわ攻勢(?)をかけてくるのでしょうね。

小学校の「外国語教科化」「必修学年引下げ」はともかく、それに伴って「フルタイムの英語専科や全校にALT配置なんてことはやっぱり不可能なんだろうな…」と、この記事を読んで感じました。

ALTの雇用については厚生労働省と闘い、今度は(今度も)財務省との闘いになりますが、子どもの将来のため(=この国の将来のため)にも文科省の役人さんには頑張っていただきたいです。

今年も仙台でやります!
2014年10月16日 (木) | 編集 |
昨年、こちらのブログでも「J-SHINE フォローアップ研修 in 仙台」をご紹介しましたが、今年もその続編(?)が仙台で開催されます。

詳しくはこちら

http://www.j-shine.org/files/JFU14_2.pdf

今回、私は講師は務めませんが、東北在住の講師でガッチリ固めているので「地元密着型」の研修とシンポジウムになるはずです。東北地方およびその周辺にお住まいの方、どうぞご参加くださいませ

東京・品川区でJTE募集中
2014年10月09日 (木) | 編集 |
知り合いから教えていただいた情報です。

リンクを貼っておきます

http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/hp/menu000023400/hpg000023316.htm

ただJTEを採用する、というだけでなく、募集にあたってこれだけきちんと勤務条件を提示し、しかもその勤務条件(特に報酬)がかなりまともな自治体がこれからも増えることを願っています。

教育現場で大切な子どもを育てる仕事なのに、学生アルバイト並みかそれ以下の報酬で「とりあえず日常会話程度の英語ならできます。」「主人の転勤で外国に住んでいたことがあります。」というだけの人を雇っている場合ではありませんよね。





校長先生のホンネ
2014年10月03日 (金) | 編集 |
先日、研修で伺ったある小学校の校長先生談。
「小学校で外国語活動が必修化になって4年目。その成果も課題も国民が納得する形で検証もされていないのに、教科化だなんて早すぎませんかねえ。英語が堪能な担任を高学年に配置する、ということは英語が堪能な小学校教師の養成がある程度の数に達するまで、英語が得意な先生には低学年、中学年の担任をさせられないってことでしょうか。まあ、私は2020年には定年退職していますけど。」

私がJTEとして勤務している小学校の校長先生曰く…
「先生の前でこんなことを申し上げるのは恐縮ですが、教科化になって専科講師をつけるとかALTを雇うとか言っていますけど、そういう人員を増やすなら、普通の小学校教師を増やして、全学年35人学級にした方がずっと子どもたちのため、日本の将来のためになると思うんですけどねえ。」

どちらも管理職ならではの切実なお言葉です。しかと受け止めました。