小学校外国語活動を中心に英語教育全般についてつぶやき中(*^_^*)
「楽しさ」の誤解
2014年05月31日 (土) | 編集 |
昨日もある小学校で外国語活動の授業を参観させていただきました。元気いっぱいの3年生の授業で、お若い担任の先生とALTのティーム・ティーチングでした。ALTは日本語が堪能なのに、児童の前では日本語がわからないふりをしているそうです。授業中の英語の指示も子どもたちの目線に立った簡潔なもので、教材や教具の工夫もよくできていました。担任の先生も今年度まだ2回目の外国語活動ということを考えればまずまずといったところでした。

授業後に担任の先生にお話しを伺ったときにこんな一言が出てきました。

「自分は英語がものすごく苦手で、なぜ苦手か考えるとそれは楽しくなかったからだと思います。だから子どもたちには楽しく学んでもらいたいと考えています。ただ、子どもたちが楽しんでくれるのは嬉しいのですが、ときどき盛り上がり過ぎてけじめがつかなくなってしまうので、どうしたらよいか日々手探りです。」

昨日の授業は、この先生がおっしゃる通りでした。ALTのアイデアも盛り込まれていたと察しますが、児童を楽しませるような仕掛けがちりばめられていました。ただその仕掛けにあと一歩足りなかったために、途中で児童たちの「大声コンテスト、早言いコンテスト」のようになってしまう場面もありました。それでも担任の先生の鶴の一声で(と言っても怒鳴って叱ったわけではありません)子どもたちがすぐに落ち着いたので、日頃の学級経営はよくできていると感じました。

その「あと一歩」とは、担任の先生の中で活動の目的が(漠然とは思い描いていたでしょうが)明確になっていなかったことでした。「この活動を通して児童にこれを学ばせたい」「だからゲームを実施するにしてもこういう手順とルールが必要」という細かい詰めがまだ甘いと見受けられました。生意気を言うようですが、若い先生が陥りがちな展開でした。

昨年の夏は別の小学校の先生(教職歴2年目)が「英語の時間は楽しくなければいけないので、子どもを叱ってはいけないと思っていた」という発言にはびっくりしました。これは極端な例としても、まだまだ小学校の先生の中には「小学校英語=まずは楽しさありき」の誤解あるいは呪縛から逃れられない人がいることを実感させられました。

…それにしても、私が今さらこんなことをつぶやくのも変かもしれませんが、小学校の英語活動が楽しくなければいけない、という風潮が流れてしまっている原因って何なのでしょうね?総合的な学習の時間の中で行われていたときだって、授業は授業のはずですが…。

「ガラケー」ならぬ「ガラエー」
2014年05月15日 (木) | 編集 |
「ガラケー」ガラパゴス携帯

同僚の造語(?)
「ガラエー」ガラパゴス英語教師

【意味】
未だに文法訳読法で教える中学校の英語教師。

学習指導要領が改訂されても、おかまいなしに我が道を行く先生
言った本人はウケをねらったつもりはないようですが、聞いていた私はツボにはまって大笑いしてしまいました。

継続は感謝なり
2014年05月10日 (土) | 編集 |
首都圏を中心にあちこちで外国語活動の研修をさせていただいている私ですが、継続して同じ小学校あるいは同じ自治体で研修を担当しているからこその嬉しいできごとが、最近2件立て続けにありました。

ある小学校の外国語活動担当の先生が、研修の最後におっしゃったお言葉。
「以前は先生から色々なアクティビティを教えていただいて、それを自分の学級でやってみるのが精一杯でした。それでも新しい活動を教室で実践できるのが嬉しかったし、子どもたちにも外国語活動の楽しさを伝えられたと思います。でも今日の研修を通して、先生に教わったことをそのままそっくり授業におろすのではなく、担任がいちど噛み砕いて自分の学級の児童に最適なものにアレンジしなければいけないと感じました。」

その通りなんです私は自分の分身やコピーを育てるために研修して歩いているわけではありませんから。

別のある小学校の先生(1年生の担任)は、私が数年前から関わっている自治体の中で異動された方で、初めてお会いしたときと現在では勤務校が異なるのですが、先日は私の方が(よい意味で)ハッとさせられるような発言をされていました。

「9月に研究授業があるのですが、1年生は回数が少ないので、夏休みまでにこれをやって、夏休みの宿題でこれをさせて、夏休み明けにこれをしようと考えているんですが、先生、どう思われますか

3~4年前に初めてこの先生の授業を見せていただいたときは、かなりALTに依存し、授業後の私の助言には素直に耳を傾けてくださったものの、受け身の姿勢は否めませんでした。でもその同じ先生が、ご自分で「外国語活動でこんなことをしたい、外国語活動を通して子どもたちをこう成長させたい」という明確なお考えを持たれていることに素直に感動しました。

先生方は日々の学校生活の中で子どもたちの成長を喜んでいらっしゃるでしょう。私もお二人の先生の成長(などと申し上げるのはおこがましいのですが)を感じ取ることができて、研修講師としてのやりがいをひしひしと感じました。

K先生、M先生、感謝です