小学校外国語活動を中心に英語教育全般についてつぶやき中(*^_^*)
積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度
2014年04月29日 (火) | 編集 |
新年度の慌ただしい毎日を過ごしているうちに、気が付けば明日で4月が終りですね。

このブログの更新が滞ったのも仕事が忙しかったから…ではなく、休日にあちこちにお花見に行っていて、ついつい止まってしまいました大好きな福島県には2回出かけました。同じ県内でも、お花見スポットによって見頃が異なるので時期をずらしました。すみません。世間の学校の先生方がおそらく一番忙しい時期に呑気にお花見だなんて叱られそうです

さて、本題。先日は今年度初、久しぶりの研修に出かけました。そこで外国語活動担当の先生から相談されたことがALTについてでした。その学校では今年度からALTが変わり、高学年の担任とALTとのコミュニケーションが上手く行かずに困っているそうです。ALTは日本語がほとんどわからず、担任の中には英語が苦手な人も多く、授業の打ち合わせもままならないとか…。ご担当の先生は日常会話レベルの英語は問題ないそうですが「これから毎回、打ち合わせのたびに私が立ち会うわけにも行かないし、どうしたらよいでしょう。」

話を聞くと、昨年度までのALTも日本語で不自由なく会話できていたわけではないそうです。何が違うのか最初は私もピンと来なかったのですが、研修後に校長室で管理職の先生方、外国語活動ご担当の先生、ALTと一緒に話す機会があり、そこで何となく感じたことがあります。

それはALTの「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」でした。あくまでも外国語活動担当先生から伺った話から想像したことなのですが、この学校の前のALTは、小学校の先生方が片言の英語で話しかけても、一生懸命に「この人はこういうことを言いたいのかな?」と耳を傾けてくれたのでしょう。その「わかろうとしてくれる」ALTの誠意が伝わるから、先生方も自分が日本語で話すときはALTにわかってもらいたいという強い気持ちが働き、ゆっくり話したり、ジェスチャーを加えたり、ということを無意識のうちになさっていたようです。

ところが先日会ったALTは、校長先生が単語を並べたような英語で話しかけても、話し手の目は見ているもののほとんど無表情でうなずいたりすることもありませんでした。私が英語で雑談を投げかけても(たぶん私の英語は通じないほど下手でも不正確でもないと思うのですが f^_^;)あまり反応がありません。さらに「授業に関することは他の先生にもわかってもらいたいので、ゆっくりした日本語で話してもよいか。」とALTに英語でことわったうえで、私が絵を描いたりジェスチャーをしながら日本語で話し始めたのですが、ほとんど「どうせわからないから」という態度でした。これでは先生方は英語でも日本語でも話しかけるのをためらってしまうでしょう。

始業式から3週間。こういう状況では先生方とALTは外国語活動のときに教室で一緒に仕事をするだけ、悪く言えばALT側からすれば担任の先生は単なるビジネスパートナー(?)という何ともドライな人間関係になっているかもしれません。おそらくALTも職員室で孤独感を抱いていることでしょう。

小学校の先生方にとって、日本語が話せるALTが来てくれたらとても気が楽ですよね。でも、そのALTに集団指導の技術もなく、教え方がすごく下手だったら、それでも喜べるでしょうか。言葉の壁がそう簡単に乗り越えられるものではないことは私もよ~くわかっています。未だに苦労していますから。ただ、少しでも壁を乗り越えるには語学力だけではどうしようもないわけで、逆に双方に「一緒に乗り越えよう」という気持ちがあれば、その壁はずっと低くなるとも思います。

これは学校や教育委員会がALTを採用するときに試験などで測れるものではなく、派遣会社がALTを研修するときに簡単に教えられるものではないような気もします。言ってみれば、その人が持っているコミュニケーションのセンスというか感性というか、結局のところは言葉の問題というより人間としての「気配り、思いやり」ではないでしょうか。

「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」とは、外国語で自分の気持ちや考えを伝えようとすることばかりでなく、「自分にとっての母語=相手にとっての外国語」で話しかけられたときでも、何とか相手の言うことを汲み取ろうとする態度、でもあることを意外な形で再認識させられました。

決まり文句
2014年04月11日 (金) | 編集 |
最近の研修でのできごとです。受講者の多くは、これからJTEとして活躍したいと思っている人たちで、一部現役のJTEの方や中学校の英語の先生もいらっしゃいました。

研修の中でモデル授業として、45分の外国語活動のダイジェスト版をお見せする場面がありました。受講者の方には児童役になっていただきました。モデル授業の後、小学校での指導経験がまだない受講者の方からこんな質問をいただきました。

「先生は45分の Teacher Talk をすべて暗記していらっしゃるんですか?途中で“Ah...”とかよどむことがなくて、本当にテンポの良い授業だったので、自分もあんな風にできるかどうか不安で…。」

私からの回答。「今回のモデル授業の中で扱った教材やアクティビティは、現場でもあちこちの研修でもやっているので、暗記というよりも習慣という方が正しいかもしれません。喩えるなら、コンビニの店員さんが最初はマニュアルを意識して『ポイントカードはお持ちですか?』と言っているのが、いつの間にか慣れで決まり文句になるのと似ているかもしれません。」私のこの発言から、この方は「場数を踏むことの大切さ」を感じてくださったようです。

さて、研修が終わって帰宅途中に、この問答についてもう一度考え直しました。研修講師として、「『テンポがよい』のと『子どもたちを捲し立てる』のは違います」あるいは「『隙』と『間』は違います」ということはよくお話ししていますし、自分が授業者のときは十分に心がけているつもりです。上述のモデル授業でも、早口にならないように心がけ、それはたぶん実行できていると思いますし、適度な「間」もあったと思います。質問された受講者の方も、おそらく純粋に私のモデル授業を(お手本ではなくても)一つの例として受け入れてくださったでしょうし、批判や皮肉の意味は全くなかったと察します。

ただ、自分で「決まり文句」と言ったことについて「ちょっと待てよ」と思ったのです。定番のゲームや、Hi, friends! など使い慣れた教材を活用した活動については、授業をやるにしても研修でモデルをお示しするにしても、自分が話すべき Teacher Talk を書き出してリハーサルして…ということはしていません。特に本物の児童相手の授業では、いつも決まった表現を使うことは大切ですし、自然と指導者の口から出るだけの場数を踏んでいるのはむしろ利点でしょう。でも、あまりにも慣れすぎて、悪く言えば「機械的」になってはいないだろうか、もしかしたら子どもたちに向かって気持ちのこもっていない「定型句」を発していなだろうか、という思いもよぎりました。

今年度も、ありがたいことに昨年度と同じ小学校2校でJTEを務めさせていただくことになりました。学校行事の関係で私が授業に入るのは6月からになります。5年生とは初対面、6年生とは2年目のおつきあいになります。5年生はもちろんのこと、6年生の子どもたちと接するときも、初心にかえって自分が言い慣れている Teacher Talk の一つ一つに気持ちを込めて言おう、と思いました。

新年度 (^^)/\(^^)
2014年04月01日 (火) | 編集 |
4月1日を迎えると何となく「あけましておめでとうございます」みたいな気分になるのって、この業界にいる人間の性でしょうか?(笑)

今日は周辺の人事異動が公になり、おどろいたりちょっぴり淋しくなったりほっとしたり(=「この先生、まだ異動しないでいてくださるんだわ)、大した仕事もしていないのに何だか忙しく感じた1日でした。

学校の先生方の忙しさとは裏腹に、4月・5月は私にとって充電期間です。(この時期、研修の依頼が来ることがあまりないので。)有意義に過ごさなくては…お花見の計画も忘れずに。地元だけでなく、ここ何年かは東北地方にも出かけています。さて、今年はどこの桜を見に行こうかな。