小学校外国語活動を中心に英語教育全般についてつぶやき中(*^_^*)

昨日の追記

昨日ご紹介した『小学校外国語活動のあり方と“Hi, friends!”の活用』を今日は1ページずつじっくり読みました。昨日の投稿に補足します。

相変わらずツッコミたくなる点も多々ありますが、それはちょっと置いといて、間もなく始まる新年度に初めて外国語活動を担当する先生や、Hi, friends! についてあまりよく知らない指導者(小学校の先生だけでなくJTEも含む)にはやはり役に立つ本だと思います。本書は7つの Chapter から成っていて、新学期の忙しいときに1冊まるごと読むのは無理、という先生は、まず Chapter3の「“Hi, friends!”の具体」とChapter4の「“Hi, friends!”を活用した指導と活動のあり方」から読むことをおすすめします。

それでも「時間がない!」という先生は、Chapter3の1「“Hi, friends!”の具体的仕様」(4ページ)とChapter4の2.「“Hi, friends!”各単元の指導のポイント」のうち、ご自分が担当される学年の部分(Hi, friends!1は9ページ、Hi, friends!2は8ページ)と、同じくChapter4の5.「単元計画を立てる際の三つのポイント」(6ページ)だけでもご覧になるとよいと思いました。おそらく1時間もかからずに読める分量です。文部科学省のホームページに掲載されている指導案例や、Hi, friends! の指導編(教師用指導書)の細かい活字を目で追うよりずっと効率的に Hi, friends! という教材に慣れ親しむことができるはずです。

私が特に気に入ったのは、上述している Chapter4の2です。Hi, friends! の各単元の目標やポイントがすっきりまとまっているだけでなく、各単元の最初の見開きページの縮小版(ただしモノクロです)が載っているので、Hi, friends! 2冊分の指導内容を短時間で理解するにはよくできている構成です。

衝動買い?

小学校外国語活動のあり方と“Hi,friends!先日、新たに購入したくなった絵本があったので Amazon で検索していたら、私の購入履歴から割り出された「おすすめ商品」の中にこちらの本がありました

…で、元々買おうと思っていた絵本と一緒に、勢いで(?)注文してしまい、今日届きました。まだ全ページを細かく読んだわけではありませんが、現時点でのざっくりした感想を書きます。

まずは、以前に当ブログでもご紹介した『"Hi, friends!"指導案&評価づくりパーフェクトガイド 』同様、各小学校に1冊あってもよい本だと思います。1冊1680円(税込)ならさほど負担にはなりませんよね。(ただ、私のように個人で購入するだけの価値があったかと問われると「う~ん…」f^_^;)

さらに、前述の『~パーフェクトガイド』は昨年の今頃出版されたわけですが、先生方が手に取る順番はこちらの方が先で、『~パーフェクトガイド』が後でもよいと個人的には思います。今回、私が購入した本の方が取っつきやすいと言いますか、Hi, friends! を使って初めて外国語活動の指導をされる先生にはなじみやすいと思われます。まずこちらで Hi, friends! の全体像をつかみ、教材の活用法について「なるほど~」と納得して、それから『~パーフェクトガイド』に載っている年間指導計画、指導案、評価文例など細かい点を見て行く方がすんなり頭に入りそうです。

一方、現時点では全ページをじっくり読んだわけではないにもかかわらず、色々とツッコミたくなるような点も多々あります。ただそれについては、このブログにいちいち書いて出版元から訴えられても困るので控えますが(苦笑)、著者である直山氏の恨み節も見え隠れしているように感じているのは私の勝手な思い込み?何に対する恨み節かというと「(ご自身の)前任者」と「事業仕分け」。少なくとも直山氏が大変なときに文科省に入ってしまったことだけは確かなようです。

もう一つ、今日一番の「へぇ~」がこの一文。

「“Hi, friends!2”の最終誌面には、さくらとたくが自分たちの夢を実現した姿を描いている。さくらは獣医になり、世界の人たちと外国語を使って動物を助けている。一方、たくはサッカー選手となり、外国語を使って世界の子どもたちにサッカーを教えている。」(「」内は本書からの抜粋)

さっそく“Hi, friends!2”の最終ページ(裏表紙の見返し)を見たら…ホントだ~!大人顔のさくらとたくがいるではありませんか!(今まで気づきませんでした。ご存知でしたか?)本当に「外国語を使っているかどうか」はわかりませんけど(笑)、英語ノートにしても Hi, friends! にしても最後の単元にこめた文科省の思いの強さを改めて知りましたわ

じっくり読んだらまた私なりの感想などをブログにアップしたいと思います。

おバカな仮説

この時期はどこの小学校も忙しいため、逆に私は研修の依頼など来ることがないので「充電期」です。こういう機会にしっかり英語力をブラッシュアップしなくては

英語を使って仕事をしている以上、自分の英語力はまだまだ伸ばさなくてはいけないと日々感じています。帰国子女でもなければ海外留学、滞在経験もないのでその分のハンディキャップ(?)は努力で埋めるしかありません。でもそんな私でも中学生の頃から色々な方にほめていただいている要素が一つだけあります。それは発音。英語教室や英会話学校に通った経験もなく、中1でごくごく普通に英語の勉強を始めた私がなぜ英語教師として合格ラインの発音を身に付けることができたか、はっきりとしたことは自分でもわかりません。ただ、自分の子ども時代を振り返ると、思い当たることが一つだけあります。

それは「聞いたままを再生する力」。私が小学校1年生だったとき、2つ年上の兄と1つ年下のいとこがピアノを習っていました。(私は別のお稽古ごとをしていました。)あるときいとこと遊び半分でピアノの前に座り、彼女が「鍵盤のここを押すとこんな音が出るんだよ」と教えてくれました。兄といとこが毎日弾いている曲を耳から覚えた私は遊び感覚でピアノをいじっているうちに、楽譜も読めないのにバイエルの50番くらいは両手で弾けるようになっていました。

たぶんそういう子どもならではのセンスが中学生まで辛うじて残っていて、おまけに中1で教わった先生が日本語・英語・スペイン語のトリリンガルで抜群に英語の上手な方だったので、その先生の発音を忠実にまねることができたのでしょう。その後も友だちの誘いでNHKのテレビの英会話番組を見て、マーシャ・クラッカワーさんの発音をまねるうちに、英語の発音の基礎が築かれて行ったのだと思います。

そう考えると、もしかしたらモノマネ芸人が本気で外国語を勉強して、いい先生に習ったらかなりの語学力を身に付けられるのではと思ったりもします。大学と吉本興業あたりがタイアップして実験してくれないかなあ…。すみません、こんな戯言…春なので許してくださいf^_^;

ちなみに私が研修で先生方の緊張をほぐすためにときどき披露しているのは、文科省教科調査官N山先生のモノマネです(笑)。

去年の今頃…

早いものでもう3月も半ばを過ぎて、あちこちで卒業シーズンを迎えましたね。東京は(と言っても私が住んでいるのは埼玉県ですが、仕事はほとんど都内ですf^_^;)すっかり春らしくなりました。その分、花粉症がちょっと辛いです

今日、ふと思い出しました。そういえば去年の今頃は Hi, friends! の情報がなかなか出てこなくて、小学校外国語活動に関わっている人たち、関心のある人たちは文科省に振り回されていましたっけ…。あ、「振り回される」なんていう言葉づかいは不適切だったかもしれません(笑)。

あれから1年、長かったような、短かったような…。実際に1年間使ってみて、Hi, friends! の良い所、改善した方がよい所が見えている先生方もいらっしゃると思います。ただ、いくら改善が必要でも「英語ノート」のように短命で終わってしまうことのないよう願うばかりです。使い勝手の悪いところは使わない、あるいはそれぞれの指導者が手を加えればよいことなので、使用義務がないとはいえ小学校外国語活動の標準的な教材になるわけですから、あまりころころ変わってしまうと現場は本当に大変です

忘れないよ

東日本大震災から今日で2年。被災地の中でも私は福島県への思いは強く、この2年間、福島でお世話になった方々のことを思わない日は1日もありません。

平成21年の8月から翌年の2月まで、福島県内の15会場で外国語活動の研修の講師を務めさせていただきました。福島県以外にも今までに色々なところで研修を担当していますが、研修講師としての今の自分があるのは福島県での研修があってのことです。福島県教育センターの指導主事の方々をはじめ、福島の先生方には本当に大事に育てていただきました。今でも感謝の気持ちでいっぱいですし、これからも御恩を忘れることはありません。

福島のために少しでもご恩返しをしたいという私の気持ちは震災前も震災後も変わることはありません。平成21年度の約半年の間に私がお目にかかった教育委員会の方々や小中学校の先生方はおそらく1000人近くに上ると思います。もしその中でこのブログを読んでくださって、私のことを思い出してくださる方がいらっしゃったら、ぜひぜひコメント欄かメールでご連絡ください。そして私でもお役に立てることがありましたらお知らせいただければ幸いです。

あの一連の研修の中で、福島の、とりわけ会津地方の風景にすっかり魅了され、震災の前もその後も、福島には年に何回か足を運んでいます。運転免許を持っていないため、福島までの移動手段はたいてい高速バスで、県内は鉄道での移動が中心です。そのおかげで、現時点で福島県内の鉄道でまだ乗ったことがないのは、福島から先の山形新幹線、奥羽本線、そして常磐線の新地-原ノ町間だけです。原ノ町での研修は上野から常磐線に乗り、新地は新幹線で仙台に行って常磐線の上りで移動したために、この区間だけがぽっかり空いてしまっています。常磐線の復旧はまだ先のことになるかもしれません。でもいつか必ず乗りに行く、乗りに行けると信じています。

新地小学校に研修でお邪魔したときに乗り降りした新地の駅…震災の翌日に私がテレビで見た画像は一面の土砂の上に残った跨線橋でした。その後、ネットで新地小学校が避難所になっていることを知り、被害を受けていたとしても学校が無事だったことがわかりました。夏の原ノ町会場でお会いした相双地区の先生方はどうしていらっしゃるでしょう。

今日は、このブログからもリンクを張っているふくしまキッズ実行委員会に寄付をしました。ほんの気持ちばかりの金額ですが、少しずつでも、今なお災害進行中の福島にいる子どもたちのために自分ができることを続けて行きたいと思っています。

福島の旅で撮った写真からお気に入りの一枚。
(クリックすると大きくなります)

銅沼から磐梯山

この写真を撮った地点は、今ごろは深い雪の中でしょう。
今や磐梯山は私にとって心のふるさとです。

肩書き

先日、とある会合で塾の先生(ご専門は英語)とお話しする機会がありました。その方から「失礼な質問かもしれませんが、素朴な疑問としてお聞きしたい」という前置きの後で、こんなことをたずねられました。

大学卒業後に私立高校の教員になって、それまでもその後も海外に長期滞在した経験があるわけでもなく、大学院に行ったわけでもなく、大学の先生でもなく、博士号を取得しているわけでもなく、これと言った著書があるわけでもないのに、どうしてそのようにあちこちの小学校や教育委員会から研修を依頼されるような有名人になったのか、という内容の質問でした。

まず私は有名人などではありません。(有名人だったらこのブログにこんなに好き勝手なことは書けません・苦笑。)さらに「あちこち」というほど、全国に研修に行っているわけでもありません。たまたま知り合いの紹介だったり、小学校の先生は異動がありますから、ある小学校で私が講師を務める研修を受けてくださった先生が異動された後もお声をかけてくださったりしているだけです。

それでもその方は不思議そうでした。そのときは咄嗟に「たぶん運が強いのだと思います。今までお目にかかった先生方やご縁があった方々の人脈に恵まれているだけではないでしょうか。」とお答えしました。

そう、私には立派な肩書きなど何一つありません。帰宅してから、昨年見つけたこちらの記事のことを思い出しました。

http://hapilab.obunsha.co.jp/gakkai/img/report/netgakkai_05.pdf

この中で、敬和学園大学客員教授の外山節子先生が「外部講師に依頼する研修を成功させる条件」として下記のようなことを書いていらっしゃいます。

「実際に子どもの英語指導体験のあることが必須条件です。(中略)大学で言語習得、英語指導法を講義している先生であっても、実際に子どもに接したことがなければ、30~40人という人数の子どもを相手に指導する実態に合う研修を組み立てることは難しいでしょう。(中略)講師を招く際は、肩書きではなく、経験を優先することをお勧めします。」

そもそも肩書きで講師を選定する小学校や自治体からの依頼で研修講師を務めたところで、私自身は今のようなやりがいを感じることはないでしょう。一方、単なる元中学高校の教師、単なるJTEにすぎない私に研修講師を依頼してくださる学校や教育委員会があるのは、冷静に考えれば不思議なことかもしれません。もちろん私自身は、特別な経歴も肩書きもない自分に講師を依頼してくださることに心から感謝しています。

たぶんこの塾の先生も特に深い意味はなく、本当に「素朴な疑問」だったのでしょうが、おっしゃっていることはごもっともです。今さらながら自分でも「何でだろう?」と考えてみました。まずは肩書きというより資格として自分の付加価値(?)になっているのが J-SHINEのトレーナーでしょう。ただ、J-SHINE の存在すらご存知ない小学校の先生もいらっしゃるのでこれだけではありません。むしろ、「これ」という肩書きがなく「普通の英語の先生」という印象が小学校の先生方に親近感を持っていただけるのかもしれません。あとは私が帰国子女でもなく海外滞在経験もないことが逆にプラスになって「ああ、特別なことをしなくても、この程度の英語(=Classroom English)は使えるようになるんだ」と安心していただけるのかもしれません。

もう一つは、高校、中学校、小学校という異なる三校種で教えた経験でしょうか。現在JTEとして活動している人たちの中には中学校英語の教員免許を持ち、中学校で講師経験のある人は珍しくはありませんが、私のように専任として中学・高校に10年以上勤めた経験のある人は確かにまだ少ないかもしれません。でもこうした単なる希少価値(??)にいつまでも甘えていてはいけないんですよね。ただの経歴ではなく、小中高それぞれの経験の中から小学校の先生方に伝えられること、特に小中連携に関しては両方の立場で児童や生徒の様子を具体的に語れることが私の強みなのかもしれません。

これからも肩書きではなく、研修の中身と人のつながりを大切にできる講師でいたいです…早く新学期が始まらないかなあ…