小学校外国語活動を中心に英語教育全般についてつぶやき中(*^_^*)
あっぱれ、7歳児の感性
2012年09月28日 (金) | 編集 |
Brown Bear, Brown Bear, What Do You See? 英語絵本とmpiオリジナルCD付き (BrownBear, Brown Bear, What Do You See?)今日は低学年の話題です。先日、ある小学校の研究授業で1年生の英語活動を参観させていただきました。授業の最後はALTによるエリック・カールの “Brown Bear, Brown Bear, What do you see?”の読み聞かせが行われました。子どもたちにとって、この日の授業がこの絵本との最初の出会いだったようです。以下、この絵本をご存知ない方にはピンと来ない話かもしれません。ごめんなさい

ALTは読み聞かせがとても上手で、子どもたちの興味をぐいぐいと惹きつけていました。単に表情をつけて読むだけではなく、ページのめくり方がうまいのです。2、3ページ進めば、たいていの子は次に色のついた動物が出てくることは推測できます。ALTは次のページに何色の動物が出てくるのかわかるギリギリの線で少しだけページをめくっていました。いわゆる「チラ見せ」です。低学年の子どもたちは“What color is this?”と問われるまでもなく、“Yellow!”“Green!”など元気よく色の名前を言っていました

絵本が Monkey のページまで来て、ALTが次のページを少しだけ見せた瞬間、ある子が大きな声で言いました

Rainbow!”

はぁ~、なるほどねえ…。それまでに出てきたページは Brown Bear, Red bird など単色の動物でしたが、最後に肌の色も髪の毛の色も着ている洋服の色も異なる子どもたちが出てきます。ほとんどの子はいくつもの色が見えるので、このページのときだけは色の名前を言わずに黙っていたのですが、この子だけは rainbow という言葉が口をついて出てきたようです。後ろで見ていた私は思わず「ほぅ~」と言いそうになりました。子どもの素晴らしさはこういうところなんですよね~
テーマ:小学校外国語活動
ジャンル:学校・教育
大阪でびゅー
2012年09月24日 (月) | 編集 |
昨日は、J-SHINE のとある登録団体からの依頼で、大阪で資格取得必修講座の講師を務めてきました。東京以外にも今までに札幌、福岡、仙台でJ-SHINE を取得するための講座で講師をしたことがありますが、やっぱり一番笑いが多いのは大阪…かな。受講された方は大阪府民だけではなく、兵庫県や奈良県からご参加の方もいらっしゃいましたが、みなさん(たぶん)関西独特の(?)お笑いの中で日々生活をしていらっしゃるでしょうから、私の講座なんぞは硬くてつまらなかっただろうな~、と思います。でも東京生まれの東京育ちで両親も東京育ちという環境の私が、そんな急に関西の笑いをまねできるわけもなく、かえってわざとらしくなりますよね、きっと。

私の方が笑わせてもらったのは、ある受講者の方から「先生の標準語が何だか新鮮~!」と言われたことです。そこで反応されてもねえ…。びっくりしたのは別の受講者の方のこの一言。「先生、ブログを開いていらっしゃいませんか?ドラミちゃんですよね。」…世間は狭い

でも講座中は(当たり前ですが)みなさん本当に真剣で熱心で、6時間という長丁場でしたが、少なくとも私にはあっという間でほとんど疲れもありませんでした。まずは高学年指導ならではの難しさや留意点をみなさんで意見交換していただき、次に高学年の知的欲求に応える指導をするにはどうすればよいのか、彼らが達成感を味わえる活動とはどんなものか、などを児童役として体験をしていただいたり、指導者としてマイクロ・ティーチングを実施していただいたりしながらの6時間でした

今日は仕事がなかったので、講座終了後ももう一泊。スーツのままで大阪観光を楽しみました。仕事でもプライベートでも大阪に行ったことがなかったので、私にとってこれが大阪デビュー(?)でした。講座も観光も「あ~、楽しかった

テーマ:小学校外国語活動
ジャンル:学校・教育
二桁の数の言い方に慣れ親しむ その2
2012年09月20日 (木) | 編集 |
前記事のつづきです。今回はB小学校での実践について書きます。

二桁の数を使ったやりとりを英語でやる…となると、Hi, friends! もそうですが “How many ~?” - “Twenty-fvie.” のようなパターンを思い浮かべる先生は多いと思います。Hi, friends!2の Lesson1でも「31~100の数の言い方に慣れ親しむ」という単元目標を達成するために、Let's Play は動物園(?)の絵を見ながら、キリン、ペンギンなどの動物や木に生っているリンゴの数を数えて英語で答える活動になっていて、指導編には「指導者の表現例」として “How many penguins?” が載っています

さて、私が5年生の外国語活動を参観させていただいたB小学校では、「二桁の数の言い方に慣れ親しむ」を目標とした単元で “How many ~?” ではなく “How old ~?” を使っていました。これだけなら単に「奇をてらっただけ」となってしまうのですが、A小学校と同様に高学年の児童のことをよくわかっていらっしゃる担任の先生ならではの思いがそこには込められていました。(…ということが授業の後で担任の先生とお話ししてわかりました。)

B小学校でも1年生から外国語活動が実施されており、“How many ~? ― 数” の表現が繰り返されています。もちろん繰り返しは大事です。でも学年が上がるごとに答えとなる数が増えるだけで、高学年になっても上述の Hi, friends!2 のように絵を見て物の数を答える活動や、(王道の?)ビンゴゲームはさすがに児童も飽きており、もっと子どもたちが脳を動かすような活動をさせたい、というのがその先生のご意見でした。(ごもっとも)さらに、“How old ~?” は人間の年齢をたずねるときだけに使う表現ではなく、物の古さを尋ねるときに使える表現であることを教えても、この子たちなら理解できるはず、というALTの意見もあったそうです。(こちらもごもっとも

授業の序盤は担任の先生とALTの年齢を子どもたちが予想することから始まりました。 “How old am I?” の問いかけに対して子どもたちが二桁の数を答えると、それぞれの先生が “Up.(それより上) / Down.(それより下)” とヒントを出していました。それを頼りに子どもたちはかなり真剣に当てに行きます。自分が考えた数を先生に伝えたくて、「大きな声で」などと言わなくても、子どもたちは「はっきり、できるだけ良い発音で言わなくちゃ」と心がけているようでした。この時点での私の低レベルな感想(笑)「ALTは若い男性だからまだよしとしても、担任の先生はベテランの女性だし、しかもこれからも毎日5年生と接するのに堂々と年齢を言っちゃうなんて勇気あるな~

私が唸ったのは次の展開でした。二人の先生の年齢がわかったところで、次にALTがコカ・コーラのボトルの写真(たぶん雑誌の広告の切り抜き)を見せて“How old is Coca-Cola?”と児童に質問しました。最初は「???」という表情を浮かべていた子どもたちですが、最初の流れから勘のよい子が質問の意味を理解したようで “Fifty!” “Eighty-nine!” などと答え始めました。次第に他の子も「コカ・コーラが創業何年か?」というクイズなんだとわかり、大きめの二桁の数が飛び交い始めました。答えは…というと1886年創業で今年で126年なんですね。ほとんどの子は100以上の数の言い方を知らなかったのでクイズとしては成立していませんでしたが、それでも担任の先生が126と板書し、ALTが“One hundred and twenty-six years old.”と言うと、子どもたちは自ずからALTをまねていました

この他にも「キティちゃん」(37 years old)「東京タワー」(54 years old)などがクイズのネタになっており、そのつど子どもたちはグループで相談しながら二桁の英語の数を色々と言っていました。この活動で子どもたちは「言わされている」とは思わないでしょうし、少なくとも動物や果物など数えればすぐにわかってしまう絵を見ながら “How many ~?” ― “Thirty!” などのやりとりをするよりははるかに意味のある活動になっていたと思います
テーマ:Hi, friends!
ジャンル:学校・教育
二桁の数の言い方に慣れ親しむ その1
2012年09月18日 (火) | 編集 |
久しぶりの更新になってしまいました。引っ越しから今日で3週間。冬物のセーターなどまだ一部の荷物はダンボール箱に入って積まれたままですが、だいぶ片付いて日常が戻ってきました

今回と次回は、ある2つの小学校の外国語活動について書きます。いずれも5年生で Hi, friends!1の Lesson3に関連する内容です。とはいえ、どちらの学校も児童は1年生のときから英語活動が実施されており、高学年になっても Hi, friends! に沿って授業が展開されているわけではなく、自治体が作成したカリキュラムに合わせて「Hi, friends! は使えそうなところだけ使う」という方針だそうです。

まずはA小学校の実践。Hi, friends!1の11ページに載っている Let's Play②や12ページの Activity①は5年生の児童が取り組むにはあまりにも幼稚なのではないか、という担任の先生の疑問が出発点としてあったそうです。高学年の担任の先生としてはごくごく当然の反応でしょう。とはいえ、ALTと他の案について相談する時間も限られているし、「あるものは使う、できるだけ教材を手作りしたくない。」というのがその先生のお考えでした (というより、時間的に厳しいというが本音でしょう。小学校の先生は外国語活動の準備だけしているわけではありませんから。これも当然かもしれません。)

そこでその先生がお考えになったのは「Activity①では数を尋ねるものを2つ以上にする」という案でした。つまり、“How many apples and bananas?”のように2つの物の数の合計をたずね合うようにすると、足し算を間違えてはいけないのはもちろんですが、How many の後を聞き取るために、児童がより集中して先生や友だちの質問に耳を傾けるようになった、とのことでした。これには「この子たちは1年生のときから英語活動に取り組んで、ALTともずっと接しているからこれならできるはず。」という担任の先生の自信も裏付けになっていたと思われます。(ちなみに、その自治体内の小学校では4年生までに1~100の数の言い方に接しているそうです

さらに、ある日の放課後、ALTと職員室で雑談をしていたときに、たまたま同僚の先生が透明のビニール袋に小物を入れて持ち歩いているのを見て2人で同時にひらめいた案があったそうです。私が参観させていただいた授業にそのアイデアが活かされていたのですが、使われていたのはどこにでもあるビニール袋1枚とおはじき数十個でした。これなら担任の先生は特別な準備が要りません。以下、担任の先生のお話です

「他の学校で同じ単元の外国語活動を参観したとき、担任が布袋におはじきを一掴み(おそらく数としては二桁になる)入れて、児童がおはじきの数を予想して答える、という活動をやっていた。確かにALTと “How many chips?” - “Thirty-five.” などのやりとりはできるが、子どもたちは当てずっぽうで数を言うだけなので、何となく機械的に「言わされている」ような感じがした。でも透明の袋なら子どもたちは「数がわかりそうでわからない、わからないけどわかりそう」な状況になるので、ペアやグループでかなり真剣になって数を当てようとするし、ALTとの英語のやりとりにも少し活気が出るのではないかと考えた。」

この先生のお考えはズバリ的中したようです。さすがは毎日、ご自分が担任をしている学級の児童と接していらっしゃるだけのことはあります。子どもたちはグループで真剣におはじきの数を相談し、目を輝かせながらALTと英語でやりとりする姿勢が見られました。担任の先生が片手でおはじきを掴んで袋に入れたのですが、4ゲームのうち一番少なくて26個、一番多くて52個でした。ちなみに9グループ×4ゲームの中でピタリと数を当てたのは1グループが1回だけでした

たとえJTEやALTがいたとしても、学級担任が立案に関わった方がよりよい外国語活動が実践できる(当たり前の)ことを改めて認識しました。

…ところが、この数日後、別の学校でもっと唸るような外国語活動を参観しました。これについてはまた後日
テーマ:小学校外国語活動
ジャンル:学校・教育