小学校外国語活動を中心に英語教育全般についてつぶやき中(*^_^*)
未開封の…
2012年07月28日 (土) | 編集 |
先月、研修でお邪魔した小学校で発見したもの…それは未開封の「Hi, friends! デジタル教材」。外国語活動ご担当の先生にお聞きしたところ、5年生でも6年生でも1学期に Hi, friends! は全く使わなかったそうです。6年生は子どもたちに冊子を配布したものの1学期は1回も使わず、5年生に至っては子どもたちに冊子を配布していませんでした

「学校あるいは自治体が独自のカリキュラムを組んでいるので Hi, friends! は元々使うつもりはありません」、という学校は別に珍しくないでしょう。この学校もかつては文科省の研究指定校で、何年も前から民間の教材を適宜取り入れて全学年で英語活動を実施していたこともあり、Hi, friends! がなくても特に困ることはありません。ところが研修内容について、事前に先方からいただいた要望の中には「Hi, friends! の活用法についてご指導をお願いします」という項目があったので不思議に思っていると、この学校で1学期に Hi, friends! を使わなかったのは別の理由がありました。

簡単に言えば「Hi, friends! を取り入れた年間指導計画の作成が間に合わず、仕方なくテーマだけ『英語ノート』に合わせて、あとは学校にある教材で何とかやりくりしていたから」だそうです。前年度までの外国語活動担当者が昨年度いっぱいで異動することになり、その先生は異動する前に平成24年度の年間指導計画を立てておいて、4月から別の先生が担当しても好発進できるように、と考えていたそうです。ところが Hi, friends! の pdf データも入手できず(原因がどこの組織にあったのかは不明)、3月中旬になっても文科省から何も送られて来なかったため、仕方なく英語ノートに合わせて作った平成23年度版の年間指導計画を元に、以前から学校にあった教材(歌・チャンツ、絵本、アクティビティ集、など)を活用することを前提に年度末ぎりぎりになって年間指導計画の原案を立てた、とのことでした。今年度の担当者は異動していらしたばかりのため、さすがに年度当初に Hi, friends! の教材研究をして、学校の既存の教材とうまく組み合わせて、前任者が残してくれた案に手を加える、という余裕などなかったそうです。(そりゃそうですよね。)

かくして、1学期は Hi, friends! の登場の機会がなく「とりあえず1学期は前からあった教材で凌いだ」というのが高学年の担任の先生方の本音のようです。でも、昨年度まで英語ノートと既存の教材をうまく組み合わせて外国語活動を実施していたので、今年度も2学期からは Hi, friends! を上手に取り入れたい、ということで上記のような研修依頼になったのでした(納得)。

さて、デジタル教材の話に戻しましょう。当然のことながらパソコンにもインストールされていなかったので、先生方が他の準備をされている間に私も少しお手伝いをしようと、デジタル教材のセッティングを申し出ました…ということで、この学校のデジタル教材は外部の人間の私が開封しちゃいました~。…ってよかったのかなあ…
テーマ:小学校外国語活動
ジャンル:学校・教育
最大公約数
2012年07月26日 (木) | 編集 |
夏休み中はあちこちで色々な研修が開かれていますね。私も教師になってからというもの、ゴールデン・ウィーク明け頃から情報収集に励み、夏は積極的にあちこちに勉強に行くようにしています。…と言っても、最近は自分が受講するより講師を務める件数の方が少し多くなった…かな

以前、ある年は夏休み中の10日間を同じ主催者の研修に割いたことがあります。私立だから許されたことかもしれませんが、参加費の8割は学校が負担してくれました。そして翌年の夏は同じ主催者の研修で講師を依頼されました。今から十年以上前のことです。研修の準備をするに当たり、まずは前年の10日間を思い起こすことから始めました。同じテーマで2日間×5コースを受講したのですが、各日とも午前と午後で講師の先生が変わるので、全部で20人の講師の方に出会ったことになります。正直なところ、そこまで多くの先生と接していれば中には「う~ん…期待していたのとはちょっと違うかな」という内容もありました。ただそこで「この講座はハズレだったなあ…」と思ってしまったらもったいない話です。「今回学んだことは自分の勤務校ですぐには活かせないけれど、こうアレンジすればいいかな」とか「今は中1を中心に教えているけれど、高1・高2を担当することがあったら参考になることがあるかもしれない。」と考えられるかどうかで私が得る物が大きく変わることは言うまでもありません

いざ自分が講師を務めるとなると、参加者が何を期待して受講するのか細かいところまでつかみ切れずに悩んだこともありましたが、自分が参加者だったことを思い出して「すべての参加者を100%満足させようと思うと苦しくなる。できるだけ多くの参加者ができるだけ満足できるよう、最大公約数を狙おう。」と割り切ることにしました。お金をいただいて研修をしている者として、この考えは甘いとお叱りを受けるかもしれません。せめて、その「最大公約数の値」が少しでも大きくなるよう、感度のよいアンテナを張って研修本番でも柔軟に流れを作っていけるだけの技術を常に磨いて行きたいものです

今年の夏休みは私事で色々あるので、自分が参加する側の研修はありません。(ついつい守りに入ってしまいました。)でも講師を務めさせていただく研修では初心に帰って、最大公約数の精度を上げるべく、体だけでなく脳みそでも汗をかいている毎日です。特に小学校の先生方の中には午前中に水泳指導をして、午後から研修に参加される方もいらっしゃいます。そういう先生方に「猛暑の中、体にムチ打って参加してよかった」と思っていただけるよう、私もしっかり準備して研修に臨みます

テーマ:小学校外国語活動
ジャンル:学校・教育
ベストな教授法は存在しない
2012年07月24日 (火) | 編集 |
「ベストな教授法などあり得ない」
これは私が大学の英語科教育法の授業で先生から叩き込まれた一言です。オーディオ・リンガル・メソッド、オーラル・メソッド、オーラル・アプローチ、サジェストペディア、サイレント・ウェイ、コミュニカティブ・アプローチ、GDM(グレイデッド・ダイレクト・メソッド)…など、英語教育史と共に色々な外国語教授法の特色と欠点を学びました。同時に「ただし、目の前の生徒にとってベターな指導法は必ず存在する。それを考え出すのが教師の役割。」ということも教えられました。これは当時から20年以上経った今も、そして高校、中学校、小学校と教える場所が異なっても変わらない私の信条でもあります

中学・高校の教員だったとき、一時期だけでしたがある学会に所属していました。その学会は「〇〇メソッド」という教授法を理念として掲げていましたが、そもそもその教授法を提唱したのが日本人ではありませんし、メンバーの勤務先は公立、私立、小学校、中学校、高校、大学、養護学校など様々でしたから、「こう教えるべき」という縛りはありませんでした。というより、日本の学校教育の中で行われている外国語教育にその教授法を100%当てはめることは不可能でした。私の場合は学会の先輩方から、日々の素晴らしい実践を学び、自分の勤務校で実行できそうなこと、自分が教えている生徒にとってプラスになりそうなことをどんどん真似するのが自分自身の学びでもありました

学習者である児童・生徒の姿を観察、分析しないことには上記の「ベターな指導法」は生み出せないわけですし、生み出せるのは学習者に接している指導者しかいないと思います。ときおりあちこちの学会などで、学習者の実態を無視したまま「こう教えるべき」「この指導法はおかしい」という議論が展開されているのを耳にすると、生意気ですが、大人が無駄な井戸端会議をしているように思えてしまうのです。学習者の様子を一番良く知っている指導者の実践報告を(受け入れるかどうかは個人の自由ですが)よそ者が真っ向から否定するのを聞くと、第三者の私までカチンと来ることがあります。どんな教授法を採用しても、あるいはどのような学習条件、学習環境でも「これはやるべきこと」「これはやってはいけないこと」という一定の共通項は存在するでしょう。でも「ベストな教授法があり得ない」の裏返しで、ある指導者が目の前の学習者の成果を見取っているのであれば、絶対的にダメな指導法もないと思いますし、それを実践してもいない人間が安易に否定してよいものでしょうか。

J-SHINEのトレーナー試験に合格すると、希望者はJ-SHINEのホームページにトレーナーとしてのプロフィールを載せていただくことができます。事務局から送られてきたアンケートの中に「トレーナーとしての抱負を3つ書いてください」という項目がありました。私が真っ先に思いついて書いた一言。「バランスの取れた英語教育観を持ち続ける。」英語教育に関わっている限り、この点は信条として持ち続けるでしょうし、どんな学会や団体に所属しても特定の教授法や指導法に偏ることはないと思います。たぶん私はおいしいとこ取りをするのが得意なちゃっかり者なんですね
テーマ:小学校外国語活動
ジャンル:学校・教育
小さな島の小学校での研修
2012年07月20日 (金) | 編集 |
さきほど、小さな島の小学校での研修を終えて帰宅しました。この小学校には学期に1回お邪魔していて、今回の研修が10回目の訪問になります

東京からさほど遠くはないものの、交通手段の関係で日帰りでの研修は不可能で、正直に書いてしまえばかなり不便なところです。それでももう10回目ともなれば私もかなり慣れては来たのですが…今回は島に着くまでの間に想定外のことが色々あり、島に着く前にかなりヘロヘロ。(研修の中味より、そちらの方で「珍道中記」が書けそうですが、このブログのテーマから大きくかけ離れそうなのでやめておきますf^^;)こんな状態で本当に研修なんてできるの…と思っていても、ヘリコプターを降りて出迎えてくださった先生のお顔を見た瞬間に別のスイッチが入ったようで、おかげ様で有意義な研修ができました(できたと思います)。過去にも1泊2日の予定が、悪天候のため2泊3日になったこともあり、この島に研修に行くときは帰宅予定の翌日も空けなければいけないので、学校と私のスケジュール調整もそう簡単ではありません。結局、今学期は昨日の放課後に研修、そして今日は終業式当日にもかかわらず1時間目に小学校の先生と私のティーム・ティーチングによる外国語活動(児童数が少ないので全学年合同です)をさせていただくことになりました。島に行く私も大変じゃないと言えば嘘になりますが(それでもだいぶ慣れました)、2日間で計3時間程度のこの研修のために、先生方が面倒なスケジュール調整や、船やヘリコプターや私の宿泊先の手配など、ご多忙な時間を割いてくださっていることに感謝せずにはいられません。しかも年に3回、このように継続してよんでいただけるのは本当にありがたいことです

無事に島に着くまでは神経が張っていることが多いのですが、着いてしまえばあとは楽しんで勉強するのみ。私もこの島での研修は毎回学ぶことがたくさんあるので、いつも楽しみにしています。

今回、帰りはヘリも高速船も使わず、大型客船でのんびり戻って来られたたのでこんな写真が撮れました
rainbow bridge 1rainbow bridge 2rainbow bridge 3

レインボーブリッジを下から撮ってみました。(高速船でレインボーブリッジの下を通ったことは何回もありますが、客室外には出られないので、こういう写真は撮れません)今日の東京はあいにくの曇天。お天気が良ければもうちょっといい写真が撮れた…かな
テーマ:小学校外国語活動
ジャンル:学校・教育
おまけでもう一声
2012年07月16日 (月) | 編集 |
すみません、まだ聖学院大学の講座のネタで引っ張っていますf^^;。でも今日は講座の内容そのものではなく、ちょっとした「おまけ」のつぶやきです

◆時代は変わった…
 今やこういう研修でパワーポイントをはじめとするプレゼンテーションソフトを使うのは当たり前のようになってきました。その中には指導者が教室で使える教材や、資料としてぜひ手元に置いておきたいデータが入っていることも多くあります。
 少なくとも私の経験上、以前は講師の先生方がお使いになったデータをコピーさせていただくなどということはタブーだと思われていました。たとえ機密データでなくても、それだけの資料を作成する手間を考えたら、ちゃっかりコピーさせていただくなんてとんでもない、と私だけでなく多くの参加者が思っていたことでしょう
 でも一昨日は、講座の最後に講師の方から「ハンドアウトに私のメールアドレスを書いておきましたので、ご連絡いただければデータをお送りします。」とか「もしUSBメモリをお持ちの方がいらっしゃいましたら、今ここでコピーなさいますか。」と言ってくださっていました。それもお一人ではありません。なるほどね~、USBを持参すれば会場のその場でコピーできてしまうんですね。私が驚いたのはそうしたメディアの進歩もさることながら、講師の先生方が惜しみなくご自身の作品を分け与えてくださることでした

…とここまで書いて思い出しました。そういえば今から10年くらい前、私立中高一貫校に勤めていた私も、あるところで中学校の先生方対象の研修で講師を務め、そのときに教材として使えそうなものをフロッピーディスク(懐かしい!?)で差し上げていましたっけ。もちろん今のように動画とかスライドという容量の大きいものではなく、所詮はフロッピーディスク(1枚の容量は1.44MBでしたっけ?)に入る量なので、Word や Excel で作ったものを、参加者の先生方がご自分の学校で「紙に印刷して」使えるようなレベルのものでした。私の場合は、小ぢんまりとしたワークショップ形式の研修だったので、予め主催者に参加者数をきいておき、人数分のフロッピーにコピーしたものを持参してお渡ししていたなあ…と。私の場合、わざわざお配りするほどのものではなかったかも(恥)。

◆こんなに出してどーすんの!?
 聖学院大学の講座でもう一つ楽しいのは出版社や書店による教材の展示・販売があることです。来月、引っ越しを控えているので今回は教材の購入を見合わせましたが、かさ張らないチラシなどはいくつかもらってきました。その中には東京書籍の「Hi, friends! 準拠教材カタログ」があります。家に帰って広げてみたら、まあ次から次へと凄いラインナップですこと。別に東京書籍さまの営業妨害をするつもりはありませんし、誰が何を買おうが私が口出しをすることではないのですが、「家庭向け自学自習用教材」として『英語絵ノート(しゃべるペン付き)』というのがあってこれにはびっくり …以下、コメントは自粛
 そういえば、今年になってお邪魔したある小学校で、『英語ノート』準拠のデッカ~いピクチャーカード(掛け図?)を買ったはいいけど、今は使えなくて職員室の隅に追いやられて「ただの邪魔者」扱いされてしまっている現場に遭遇しましたっけ…

◆昼休みは同窓会?
 さらにもう一つのお楽しみは昼休みが同窓会のようになることです。遠方に住んでいるJTE仲間や久しぶりに会う知人も参加していて、昼休みは食べるのとしゃべるのと両方が忙しいこと。今回は、8月に研修をさせていただく自治体の担当者の方とお会いできたので、ほんの数分でしたが打ち合わせもしてしまいました。これで少なくともメールや電話のやり取りが2~3回は減りました

来年も参加します
テーマ:小学校外国語活動
ジャンル:学校・教育
聖学院大学の講座 その2
2012年07月15日 (日) | 編集 |
昨日のつづきです。昨日、拝聴した講師の先生方のお言葉で心に残った一言について書きます。

◆太田洋先生
 「小学校、中学校ではアウトプットを急いでいる授業が多いような気がします」

 同感です。あちこちで小学校外国語活動を参観させていただいて、「子どもたちが言わされている」と感じる授業の何と多いことか。「昨日は英語で言いたくても言えなかったことが、今日は言えるようになった」という達成感を子どもたちが感じているのであればまだしも、そう思っているのが一部の「できる子」だったり、民間の英語教室に通っている子に限定されているような外国語活動は大問題と言わざるを得ません
 でも現実には、英語をよく口にする(「話して」いるわけではない)子は目立つし嬉々としているので、指導者はそういう子たちの姿だけを捉えて「少しでも英語が言えるようになると子どもは嬉しい」(だからアウトプットまでさせるのがよい外国語活動である)と誤解したまま何年も経っているのでしょうね…。

◆再び太田洋先生
 「『テンポのよい授業』には実は落とし穴があるのではないでしょうか」

 私もJTEを養成する講座で「テンポの良い授業と子どもたちを捲くし立てる授業は違います」「『間(ま)』と『隙』の違いを意識してください」、とよく申し上げています。特に児童英語の世界では次から次へと間髪入れずに楽しいアクティビティを展開できるのがよい指導者だと思っている方がまだまだ多いようです。
 太田先生曰く、「教師の問いかけに児童や生徒がスパスパと反応するのを見ていると確かに凄いと思いますが、彼らは本当に考えて英語を言っているのでしょうか。本当にコミュニケーションなのでしょうか。」

 太田先生と阿野先生がお二人で担当された講座は、お二人の漫才を見ているようなトーンで進んだのですが、ときおり太田先生がきりっと締めてくださっていました。この一言は教室のエアコン以上に私に「スッキリ感」を与えてくださいました。

◆池田勝久先生
 「子どもの姿が判断基準」

 私がJTEとして初めて小学校英語活動に関わったとき、周囲は「中高で16年も教職経験がある人だから何を任せても大丈夫」と思っていたようですが、当の私はどんなに苦しかったことか。周囲の期待がプレッシャーになったわけではありません。そんなことよりもっと現実的なことで苦しんでいました。たった45分の授業案を立てるために2時間も3時間も悩み続けること約半年。
 でもあるとき、私にも天使が降りました。特別支援学級での英語活動を終えた後、ある子が満面の笑顔で私にギューッと抱きついてきました。その子とは日本語でもなかなかコミュニケーションが取れません。でもその子の顔いっぱいに「先生、今日の英語楽しかったよ」と書いてありました。
 自分が立案した授業案が良かったのか悪かったのか、子どもたちはちゃんと教えてくれます。もちろん口で「これがいい、あれはダメ」と言ってくれるわけではありません。でも中学生、高校生以上に小学生は正直です。何とありがたいことでしょう。
 中学校の教師をしていたときの何倍もの神経を張り巡らせて活動中の児童の様子を観察していたら、自分の授業案の精度も上がり、早いときは十数分で45分の授業案を書けるようになりました

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

JTEとしても研修講師としてもお金を頂いて仕事をしている以上はプロでなくてはなりませんし、英語教育に関して自分なりの信条も持っていなければなりません。でもいつも自分の思考に100%の自信など持てるはずもなく、むしろ自信過剰になることの方が怖いとも思います。

昨日のような講座で、自分が常日頃考えているのと同じことを講師の先生がおっしゃると少し自信が持てて、明日から頑張ろうというエネルギーになります
テーマ:小学校外国語活動
ジャンル:学校・教育
聖学院大学の講座
2012年07月14日 (土) | 編集 |
今日は、当ブログでもご紹介した「聖学院大学 小学校英語指導者養成講座」に行ってまいりました。私が受講した4講座と基調講演のうち、印象に残ったことを覚え書き程度にまとめておきます

全14講座のうち4講座を選んで選択できるのですが、申し込みの際に私が最初に決めた2つは、現職の小学校の先生が講師を務められた講座です。今日、実際に受講してみて自分の選択が大当たりだったことを実感しました。このブログでも何度かお名前を出させていただいている渋谷先生の講座は、お話の5秒に1回は「そう、そう!」と思わずうなずいてしまう内容だっただけでなく、今回もまた児童役としてすっかり楽しんでしまいました。講座の内容はもちろん、先生の話術(日本語も英語も)が本当に素晴らしくて1時間15分聞き惚れてしまいました。パソコンからテレビ画面に映し出されるコンテンツも相変わらず魅力的で、小学校高学年だけでなく大人も引き込まれる内容でした。ときには「やられた!」と思ってしまう、ちょっとお茶目な(?)ネタもありました

そしてもうお一人が池田勝久先生。以前、池田先生の著書を拝読して、中学校の英語の先生でいらした方が小学校の先生になられたという経歴は知っていました。「中学校の英語教師が小学校の外国語活動を担当して、最初はうまく行かなかった」「低学年の国語や算数の授業がとても参考になった」というお言葉に、同じ経験をした者として深く共感しました。そしてポイントとなる一言が「子どもの姿が判断基準」。本当にその通りだと思います。これについてはまた後日。

基調講演の湯川笑子先生(立命館大学)のお話はたった1時間の中でとても中味の濃いお話でした。理論的な裏づけや児童・生徒を対象とした調査結果を踏まえ、そうした客観的かつ信頼できるデータを元に、現場への具体的な提案がなされていました。大学の先生のお話は、この最後の「一歩踏み込んだ」部分が弱いと思えてしまうことが多い(=「だから小学校では何をどうすればいいの?」と問いたくなる)中で、湯川先生のお話はその最後の踏み込みがあったので胸にストンと落ちる講演でした。元々、中学・高校の英語教師だった私にとって、いわゆる「児童英語の世界の通説(?)」の中には簡単に納得できないものがいくつかあってモヤモヤしていたのですが、そのうちの大部分がスッキリとしました

有意義なんて言葉では足りないくらい、たっぷ~り充実の1日でした…

テーマ:小学校外国語活動
ジャンル:学校・教育
中学年の教室で生息中(?)
2012年07月09日 (月) | 編集 |
以前、こちらのブログでも「英語ノートの関連教材で使えるものは引き続き使う」という提案をさせていただきましたが、それはあくまでも高学年の外国語活動を想定してのことでした。ところが最近、中学年で英語活動を実施している学校で、(ちょっぴり懐かしい?)英語ノートのCDを聴く機会が何回かありました。こういう使い方もアリですよね

中学年と高学年で同じ歌・チャンツを扱って、中学年はみんなで歌う、唱えるに留めておいて高学年になったら単語の入れ替えとか歌・チャンツを発展させたアクティビティをする、ということもできますが、高学年になって同じ曲を聴かされると、「え~、またやるの~」と思う子もいるかもしれません。一方、中学年のうちから年間35回かそれ以上実施している学校はまだまだ少数でしょうから、いくら中学年から英語活動に取り組んでいても、高学年になってさほどレベルの高いことができるわけでもありませんし、またそこをねらうべきではないと思います。そうなると、中学年と高学年では「違う素材だけれどレベル差があまりないもの」を使い分けるのも一つの方法ですよね

中学年では英語ノートの歌・チャンツで児童が馴染みやすい曲を選び、高学年になったら Hi, friends! の歌・チャンツを活用する…このアイデア、私は気に入りました
テーマ:小学校外国語活動
ジャンル:学校・教育
ドラミちゃんを選んだわけ
2012年07月06日 (金) | 編集 |
3日前の記事のつづきです。と言っても、今日はどうでもいい雑談レベルの内容ですf^^;

私がドラミちゃんを選んだわけは…話は20年近く前に遡ります。私の教員生活のスタートは高校でしたが、教師5年目に初めて中学校で教える機会に恵まれました。教科書を使わない「+α」の週1時間を担当することになりました。教材は自分で探さなければいけませんでしたが、教科書に縛られない自由度もあり、毎週色々と工夫を凝らしたものです

結果として教室に持ち込む教具の量も高校生を教えているときの2~3倍になりました。忘れ物がないように、授業で使うものは布製の手提げ袋に入れて持ち歩いていました。生徒の関心事は手提げ袋の中身にあったようで、中3と言えども「今度はあの袋から何が出てくるのかな?」と楽しみだったそうです

あるとき、授業が終わると何人かの好奇心旺盛な男子が「先生、この袋の中見てもいい?何が入ってるの?」と、教卓の周りにわらわらと寄ってきました。袋の中身は授業中に生徒に見せているので何も特別なものは入っていないんですけどね…中3でもやっぱり子ども!?そのうちの一人がボソッと一言。「この袋、毎週色々違うものが出てきてドラえもんのポケットみたいだね。」別の生徒が一言。「でも先生は一応女だからドラミちゃんじゃん

「一応」…って、あのねえ…。でも中3の「子ども」なりに気を遣ってくれたんですね。ありがとね。以来、そこの中学校では、私のあだ名は「ドラミちゃん」になったのでした。体形が似ているからではありません、念のため。



テーマ:小学校外国語活動
ジャンル:学校・教育
新情報2件
2012年07月05日 (木) | 編集 |
一昨日仕入れた(?)話題を2つ、自分のための覚え書きも兼ねてこちらに載せます

一つめは、ELEC(財団法人・英語教育協議会)が文部科学省の協力を得て開設した「えいごネット」というポータルサイトです。ざっと見た感じの印象は「内容が充実していて現場の先生方の強い味方になりそう、でも情報量が多くて先生方が欲しい情報をピンポイントで入手するのにちょっと手間がかかるかな?」です。

もう一つは夏の研修情報です。中央教育研究所主催で「外国語活動セミナー in 東京」が開かれます。7月22日(日)午後の開催で、会場は東京・駒込の文京学院大学女子高等学校です。ほとんどの小学校の先生方は夏休みに入って少しほっとされている時期ですし、直山木綿子氏の講演もあるので人が集まるかもしれませんね。私は…どうしようかな…。まだ考え中です。会場までは自転車で行ける距離なんですけどね
テーマ:小学校外国語活動
ジャンル:学校・教育