小学校外国語活動を中心に英語教育全般についてつぶやき中(*^_^*)

ちょっといいな、と思った話

私は今日が仕事納めでした。でも「仕事」というほど大変なものではなくて、どちらかと言えば自分の「勉強」と言った方が当たっていたかもしれません。

まだ明るいうちに職場を出られたので、夕方はカフェでちょっと一息。ノートPCを広げ、今日の仕事の報告書をまとめながらコーヒーを飲んでいました。すると隣のテーブルから色々な言葉が聞こえてきて、自分のいる場所が東京であることを一瞬忘れそうでした。

隣のテーブルにいたのは女性2人と男性1人。盗み聞きしたわけではありませんが、3人ともよく通る声だったのと、3人の会話で主に使われていたのが(易しい)英語だったので、内容がだいたいわかってしまいました。私の近くに座っていた女性は一番英語が上手でたぶんヨーロッパのどこかの国の出身。でも英語が母語というわけではなさそうです。現在、日本語と韓国語を学習中のようですが、専門は語学ではないようです。もう一人の女性はブラジル出身。英語はかなり堪能で日本語も少しはわかるようです。ときおりポルトガル語を他の2人に教えてあげていました。男性は韓国出身。英語も日本語も日常会話には困らないレベルらしく、特に英語は上手でした。中国語も勉強中…

「これは○○語で何て言うの?」とお互いに聞きあって、ときには日本語で「金曜日、飲みに行く?」とか冗談っぽく言っていて、3人のコミュニケーションの輪にほっこり温かいものを感じました。3人とも英語はかなりのレベルですが、ネイティブではありませんから細かいニュアンスになると必ずしも意思疎通が十分でないこともあるかもしれません。それでも一緒にコーヒーを飲んで、和気藹々と話していて、思わず私も会話に加わりたくなるほどでした。

外国語が使えるってやっぱり素敵なことだよね~、と実感した「ちょっといい話」でした

パイオニアの苦悩

小学校外国語活動必修化元年…でも実際には多くの公立小学校がそれ以前から英語活動、外国語活動に取り組んでいるのは言うまでもありません。

中でも「研究開発校」とか「特例校」などの華々しい(?)肩書きを持つ学校は、研究発表や公開授業など研究の成果を発信する機会もあったことでしょう

さて、外国語活動必修化元年を迎えた今年、そうした先駆者の「今」が3つに分類できるような気がしています。ただし、私が日本全国の小学校を見て歩いたわけではもちろんありませんから、研修等で関わった学校を見た限りの個人的な所感であることは最初に申し上げておきます

  1. 今でも特例校という扱いで同じ都道府県内の他自治体を牽引する存在。先駆者として走り続けており、中学校進学後の生徒の追跡調査を行った結果、小学校英語活動の成果を多くの教師や保護者が感じ取っている。

  2. 華々しい研究発表は過去の話。今ではほとんど普通の学校。それでも必修化前に文科省や自治体から潤沢な予算が降りて教材が豊富なので、過去の財産はそれなりに活かしている。

  3. 正直なところ「先進校」の肩書きが重荷。必修化前に頑張りすぎて先生方が息切れしてしまっている。でも税金が投入されている以上、成果も上げないと保護者も役所も納得しない。

私が先日研修に行った学校はまさに上記の3でした。そこの自治体では小学校1年生から年間35回の英語活動/外国語活動があり、35時間×6年間=210時間すべてが学級担任+地域人材(日本人と外国人と両方いる)のティームティーチングです。確かに数字や諸条件だけ見ればとても恵まれているように思えます。一方で、これだけ恵まれた条件が揃ってしまうと教育委員会も管理職も保護者説明や近隣の自治体との差別化をはかるために一定の成果を上げなければ、と思ってしまうようです。それ自体は当たり前と言ってしまえばそれまでなのですが、肝心の子どもたちはどうなのでしょう

研修で先生方から質問を募ると挙手したのはほとんどが高学年の担任の先生で、しかも子どもたちの「わからない」という声に焦りを感じている内容が多くありました。行政と保護者の板挟みになっている学級担任も気の毒ですが、明らかに息切れや行き詰まりを感じている担任の姿を見ている子どもたちに、コミュニケーションへの意欲など本当に育つでしょうか。「自分の学級からわからない子、英語嫌いの子を出してはいけない」と担任の先生がご自身を追い込んでいるように思えることもあります。そうなると教育熱心を通り越して、むしろ子どもたちに無言のプレッシャーを与えてしまうのではないでしょうか。(高学年ともなれば子どもたちはときに大人の目線で担任をよく見ています。侮るなかれ。)子どもたちの意欲より担任のプライドが先行してしまっている残念な例と言えるでしょう。

きれいごとだと言われるかもしれませんが、私は小学校外国語活動の成果はそんなに簡単にわかるものではないと思っていますし、まして客観的なデータで表すのは不可能に近いと思っています。成果がわかるとしても上記の1のように、子どもたちが中学校に進学して、英語教育のプロである中学校英語科の教師が精度の高い評価を行ったうえのことだと思います。

私の持論
 「小学校外国語活動で成果を上げる秘訣は目に見える成果を求めないこと」

思い出すなあ…トレーナー検定試験

先日、知人を介してJ-SHINEトレーナーについて質問を受けて思い出しました。年に1回、それも寒い時期に行われるこの試験。私も2年前に受けましたっけ…

そのときの会場が東京・代々木のオリンピックセンター。遠方から飛行機や新幹線を使って受験する人にとっては交通費だけでもばかになりません。それに引き換え、地下鉄で片道190円、自宅から40分程度で試験会場に行ける自分は何と恵まれていることか…。

会場のすぐ近くに明治神宮があって、そういえば私は試験前にお参りしましたっけ。ホント「苦しいときの神頼み」の心境でしたよ。筆記試験は全員一斉で、その前後に実技試験を受けるのですが、私は実技試験を朝一番の枠で希望しました。以前、別の試験を筆記→実技の順番で受けたとき、筆記試験で力を使い果たして「その場の一瞬のひらめき」が大事な実技でぜんぜんさえなかったので、まずは実技を受けて、ちょっと休憩の時間を取って、それから落ち着いて筆記という作戦(?)を立てました。

実技試験は3人一組。試験室に入って試験官の先生と目が合った瞬間、「終わった」と思いました(笑)。準備の時間も頭は真っ白、模擬授業のときは心臓だけでなく胃袋まで口から飛び出しそうなほど緊張していました。その後の2人の受験者へのコメントも何を言ったのかよく覚えていないので、今でも自分が合格したのは何かの間違いだった?と思うことが本当にあります

でも逆に実技で思いっきりスベった(と自分では思った)おかげで筆記は開き直って落ち着いて受けることができました。それが良かったのかな…。そういえば、この試験の前に在宅で国際電話による英語のインタビューがあるのですが、それも時差があるために調整できたのが日本時間の夜11時。このときもものすご~く緊張したのを覚えています。相手は女性でカナダのプリンス・エドワード島から電話していると言っていました。そんな難しいことをきかれてはいないのですが、声だけのコミュニケーションの難しさを痛感しました。電話が終わっても興奮しまくって全然眠れませんでした

…というのも今となってはいい思い出かな。来年2月にトレーナー検定試験を受験予定のみなさま、寒い時期ですので風邪など引かずに頑張ってくださいね。新しい仲間が増えるのを待っています

絵本をいただきました

今日は、私がよく利用している Nellie's という洋書英語教材屋さん主催のブックフェアに行ってまいりました。色々な出版社からた~くさん教材が出品されるうえに、販売しているものはすべて15%引きなので、英語教育に関わる指導者はもちろん英語子育てに関心のある保護者の方にも魅力的なイベントです。私は何年か続けて足を運んでいますが、楽しい教材がいっぱいありすぎてついつい財布の紐がゆるんでしまうので、今日は最初からお財布に万札を入れずに出かけました(笑)

Ask Dr. K. Fisher About Animalsもう一つ、このイベントで魅力的なのは出版社や著者によるセミナーがあることです。1時間程度なので集中力が途切れることなく聞けますし、何よりも平面の指導書やマニュアルではわからない「教材の使い方」を体験して学べるのも嬉しいです。今日はセミナーに2つ参加して、ためになるお話を聞いてきただけで、結局何も買いませんでした。(誘惑に勝った!?)帰る前にアンケートを提出したところ、くじ引きがあり、何と!当たりを引きました。そこでいただいたのがこの絵本。
タイトルは “Ask Dr. K. Fisher About Animals”(Claire Llewellyn 著)。子どもが生き物について楽しみながら学べるユニークな絵本で、すっかり気に入ってしまいました。

色々な動物が自分の悩みごと(?)を Fisher 博士に手紙で相談して、博士がそれに答えるという形式で本が構成されています。たとえば自分の体の変化に悩む思春期(?)のおたまじゃくし(Tadpole)くんからの手紙の日本語で要約すると…
「最近、ぼくのしっぽが少しずつなくなって、体のあちこちから芽が出てきています。何が起こってるの?」
その手紙への博士の返信は…
「だいじょうぶ。多くの動物は成長すると体が大きくなるだけなのに、きみは全く新しい生き物に変わっているんだよ。芽みたいなのはやがてジャンプするための足になるんだよ。」
何ともほほえましいではありませんか。まるで動物たちのお悩み相談と博士の温かいアドバイスが聞こえてくるようです。これなら子どもたちは(「勉強」と思わずに)喜んで理科の勉強ができそうです