小学校外国語活動を中心に英語教育全般についてつぶやき中(*^_^*)
お買い物ゲーム
2011年09月27日 (火) | 編集 |
最近、小学校の外国語活動を参観させていただいてお買い物ゲームに遭遇することが減ってきましたが、今でも私のように外から来た人が外国語活動を参観するとなると、お買い物ゲームを主活動とした授業に走る先生は少なくありません。色々と品物を用意するので見栄えはするし子どもたちが動き回るので活気のある授業は作りやすいでしょうね。

別にお買い物ゲームを否定するわけではありませんが、少なくとも私が今まで参観させていただいた小学校外国語活動でお買い物を主活動とした授業はすべて、何が目的なのかわからない45分になっていました。子どもたちは作り物のお金を持って買い物をしたり、お店を開いたりして一見楽しそうではあるのですが、英語がほとんど聞こえてきません

先日もある小学校に研修に行った際、研修後に高学年の担任の先生から個別に相談を受けました。その小学校は2年前から小中連携の英語教育の研究を行っており、来年1月に中学校の英語科の先生も同席して研究授業が行われるとのことでした。私に相談しにいらした担任の先生によれば、テーマはすでにお買い物と決まっているものの、数字は100までしか習っていないので金額は100円までしか設定できないし、果物屋さん、洋服屋さんのようにお店をいくつも作ると品物もたくさん用意しなければいけないし、そのために練習しなければいけない単語の数も増えてくるのでどうすればよいか悩んでいる、とのことでした

私からのアドバイスは2つ
まず金額の設定については、通貨の単位は円にこだわらなくてもよいのでは?ということです。例えばドルならセントをつけても100を超えることはありません。金額の言い方はやや複雑になりますが、高学年なので外国の通貨の単位を知ることや、日本円にはない補助通貨単位の存在を知ることは国際理解教育にもつながるのではないかと思います。もちろんユーロなどもありでしょう。同じALTが定期的に来ている場合は、ALTの出身国の通貨を使うのもいいでしょう。身近なものの値段の相場も教えてもらうと意外と高いもの、安いものがあって、子どもたちにはいい勉強になるはずです。

もう一つは品物を文房具に限定してはどうかということです。文房具なら子どもたちが必ず持っていますから記名をさせたうえで借りれば先生がわざわざ品物のカードを準備する必要はありませんし、実物の受け渡しの方が臨場感があります。お店の分け方も、筆記具のみ扱うお店、ノートや画用紙など紙物を扱うお店、定規などプラスチック製のものを使うお店、ハサミやコンパスなど複数形になるものを扱うお店、などちょっとした工夫ができます。

ただ…結論から言えば、「見せる」ことにこだわった研究授業からいい加減に脱却した方がよいと思いますし、お買い物ゲームをすれば見栄えのいい外国語活動ができるという思い込みを教師が捨てることが大事でしょうね
テーマ:小学校外国語活動
ジャンル:学校・教育
「担任は日本語を話してよいか?」
2011年09月23日 (金) | 編集 |
最近、小学校の先生を対象とした外国語活動の研修で多いのがこの質問結論から言えば「よい」ということになります。というより、「よくない」とか「悪い」という答えはあり得ない、というのが正しいかもしれません
ただ、私がこの質問を扱うときに今一つしっくり来ないのは、日本語を使うことが良いのか悪いのか白黒はっきりさせることが目的であるかのような議論になりがちなことです

学習指導要領の目標も「外国語を通じて」という文言から始まっているわけですから、子どもたちが英語にたくさんふれられるような授業展開をするのは当然のことなのに、「担任は日本語を話してよい」という言葉だけが一人歩きをしている印象を受ける場合もあります。特にALTやJTEとのティーム・ティーチングで、教育委員会などから「担任がT1ですよ」と強く指導されると、日本語をいっぱい使ってもいいから、とにかく自分が授業を仕切ることが担任の使命と勘違いし、さらにパートナーがJTEでなくALTの場合は彼らがCDプレーヤー代わりになってしまうことも珍しくありません。授業を参観している私にとっては、45分終わってみて一番耳に残っているのが子どもたちの英語でもJTE/ALTの英語でもなく担任の日本語の説明、というのは何とも後味の悪いものです

私が思うに、担任が日本語を話すことが悪いのではなく「必要な場面で効果的に日本語使う」ことが大切なのであって、その判断基準は「児童にこれを学習させたい、だからここは英語だけでやる、ここは日本語を使う」という視点でなければいけないと思うのです。何が子どもにとってプラスになるか、少し冷静に考えてみませんか?

ついでに一言。今まで自分がJTEとして組んだ担任の先生や、授業を参観させていただいた担任の先生を考えると

1.ワンパターンの英語を少しだけ使って授業を進める担任
2.英語が堪能で英語をたくさん使う担任
3.英語も日本語もほとんど話さない担任
4.ほとんど英語を話さず、日本語で授業を進める担任

の順に児童の意欲が高いと感じています。3.はJTEやALTにほとんどお任せの場合。4.は担任が話す量が多く、児童が英語を使う場面が少なく、「外国語活動」になっていないことが多いです。

テーマ:小学校外国語活動
ジャンル:学校・教育