小学校外国語活動を中心に英語教育全般についてつぶやき中(*^_^*)
5月23日放送の「クローズアップ現代」
2011年05月25日 (水) | 編集 |
5月23日(月)にNHK総合テレビで放送された「クローズアップ現代」をご覧になった方も多いことでしょう。
私の周りで小学校外国語活動に関わっている人たちの、この番組に対する意見や感想は実に様々でした
私の個人的な感想や意見を書かせていただくと…
  •  業務委託によるALTの問題点がかなり強調されていて、報道がやや偏っているという印象を受けた
  • 文部科学省は小学校外国語活動の指導者として「地域人材の活用」も提示しており、番組内でもそのことはフリップで出していた。にもかかわらず、実際には地域人材を活用した実践例が一切報道されなかった
  • 民間企業に業務委託をせず、自治体がALTを直接雇用した実践例を取り上げたのはよかった。また、それに対する金森強氏のコメントもよかった
  • 学級担任が単独で指導している例も取り上げていたが、この番組を視聴した小学校教員の中には「あれはあの自治体、あの小学校だからできること。自分には無理」と思った人もいるのではないだろうか?
  • 一視聴者としては、NHKが上記3番目と4番目の例を推奨しているかのように感じられた。だが、どちらも現場(教育委員会、学校、教員)に負担がかかりかねない方法なので、いいところばかりではなく、業務委託であっても、直接雇用であっても、担任単独指導であっても、それぞれにメリット・ディメリットがあることをバランスよく伝えてほしかった。限られた時間とはいえ、そういう公平性を保つ(少なくともそのように視聴者に伝える)のが公共放送のあるべき姿だと思う

小学校外国語活動を取り巻く様々な問題を考えるとき、私が心がけているのは「長い目で見て子どもたちにとって一番プラスになるのは何か?」ということです。一見、良いと思える案でも小学校の先生方に負担がかかるような計画はいずれ子どもたちにしわ寄せが行きます。行政も現場も(報道機関も保護者も)その点を慎重に受け止めて行動を起こしてほしいものです。
テーマ:小学校外国語活動
ジャンル:学校・教育
再び『外国語活動評価づくり完全ガイドブック』について
2011年05月24日 (火) | 編集 |
以前、こちらで紹介した本外国語活動評価づくり完全ガイドブック』についてお問い合わせをいただきましたので、もう少し補足します

私のオススメポイントは「文例が豊富で具体的」なことです。私自身は小学校外国語活動の評価について小学校の先生方に助言する立場にあっても、実際に自分が指導要録や通知表を記入することはありません。その私にもわかりやすい本です
英語ノートをベースとした評価について記述されていますが、英語ノートを使っていない学校でも参考になる評価例がた~くさん載っています。英語ノートのこのレッスンでこんな活動をして、そのときにこういう観点で評価して、その文例はこう、というプロセスが細かく記述されており、すんなり頭に入ってきます
また、「国際理解・英語活動に関連した評価事例」も載っています。つまり、低中学年の英語活動や総合的な学習の時間に実施する学習活動の評価についても記述されているのです

この本を現場で活用するときに注意する点があるとすれば、ただの書き写しにならないように、ということでしょうか。あまりにも文例が豊富なので、ややもするとここに載っている文例をそのまま指導要録や通知表に書き写しても表面上は整ってしまいます。でも、特に通知表についてはこの本に載っている文例を参考にしつつ、最終的には先生ご自身の言葉でその子だからこその評価を記入していただきたいと思います
テーマ:小学校外国語活動
ジャンル:学校・教育
J-SHINE 資格を取るには?(2)
2011年05月10日 (火) | 編集 |
昨日のつづきです。

私も実際にトレーナーとしてJ-SHINE資格取得のための講座で講師を務めていますが、受講者の方からよくいただく質問で多いのが、
  • 資格取得後、小学校英語指導者の求人情報をどのように得るのか
  • 実際にどの程度、就職できるのか
  • 就職できた場合の給料はいくらくらいか

という点です。これについては、残念ながら全国レベルのきちんとした統計はありませんが、J-SHINEのホームページの中で資格取得者を対象としたアンケート結果を載せているページがあります。また、J-SHINE本部が全国各地で開催するシンポジウムに行くと、詳細なデータが載った資料がもらえます。私が過去にもらった資料には給料(というか謝礼)に関するデータも載っていました。

今後、小学校外国語活動の必修化に伴って改善はされて行くかもしれませんが、私の知り合いの中には「1日に何時間英語活動に関わっても、学校の近くの商店街で使える商品券2000円分1枚」あるいはそれに近い例として図書券による支給ということも珍しくはありません。公立小学校の英語指導員だけで生活できるような収入を得ている人は、現時点では稀と思って間違いありません。

とはいえ、「そこまでの収入は期待しないけど、せっかく資格を取ったのだからまずは小学校で英語を教える機会がほしい」というのは資格取得者の多くが望むところでしょう。そうなると「どこの団体で受講すれば小学校に入れる可能性が高いか」という疑問も出てきます。ところがこちらも残念ながら統計がありません。というより、追跡調査がしきれないのだと思われます。

資格取得についてご質問がありましたら右サイドメニューのメールフォームからお問い合わせください。トレーナーとして知っている限りのことはお伝えしますし、アドバイスもいたします
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J-SHINE 資格を取るには?(1)
2011年05月09日 (月) | 編集 |
このブログはJ-SHINEについて語る、と始めたのにJ-SHINEに関する記事がほとんどありませんでしたねf^_^; 。詳しいことはJ-SHINEのホームページをご覧いただくとして、「小学校英語指導者資格」について、これから資格を取りたい人の目線で語ります。

まず、J-SHINEというのは元々はNPO法人の団体名ですが、最近では「J-SHINE取得者」のように、小学校英語指導者の資格名で使われることも多くなりました。

J-SHINEについて誤解されがちな点ですが、
  • 国家資格ではありません
  • 免許ではありません
  •  したがってこの資格を持っていなければ小学校で英語を教えられないということではありません
  • また、この資格を持っていたからといって小学校英語指導者の仕事が保障されるわけでもありません

資格を取るためには何が必要かというと、J-SHINEの登録団体のどこかが主催する研修を受ける必要があります。登録団体はこちらから検索できます。登録団体には民間の英会話学校、大学、専門学校などがあります。登録団体で研修を受け終るとその団体が「推薦」をして、最終的に資格の発行をするのはJ-SHINE本部です。資格取得まで必要な日数や研修受講費用や研修内容は登録団体によって異なりますが、「必ずこの項目については~時間勉強しなくてはいけない」という共通カリキュラムがあるので、どの団体で勉強しても「最低限、これだけは知っておかなければならない」という内容があります。

そこの登録団体で研修を受ける際、通学による研修か自宅での課題中心(通信講座)か、費用はどれくらいかかるのか、資格取得までにどれくらいの期間が必要なのか、をよく考えて受講申し込みをされることをおすすめします。登録団体のホームページを見る、問い合わせをする、パンフレットを送ってもらう、可能なら説明会に参加する、など、受講開始までの情報収集もされるとよいでしょう。私が知っている範囲ですが、受講費用が安いところでも10万円を超えるので慎重に選びたいところです。費用について気をつけなければいけないのは、「小学校外国語活動に関する」講座は2~3日で費用が数万円ほどだったとしても、その前の段階として児童英語の指導法や教材について学んだり、英語力そのものをアップするための講座などの受講が必須であることが多く、さらに教材費をプラスすると結局は合計で20万~30万円かかることもあります。そのあたりも登録団体にきちんと確認された方がよいでしょう。

また、資格取得者を多数輩出している団体で受講すれば小学校で活躍できる場もそれに比例して広がるかというと、残念ながら決してそうではありません。

このつづきはまた明日。
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ジャンル:学校・教育