次の心配は置き場所

昨年末は複数の小学校で特別支援学級の外国語活動を参観させていただく機会がありました。小学校の現場では来年度の先行実施や移行期間に向けて着々と準備が進んでいたり、不安の声が上がったりしている一方、特別支援学級の外国語活動については、まだまだ研究が進んでいるとは言えないような気がしています。

私自身は JTE として最初に勤務した小学校に特別支援学級があり、デビューも特別支援学級でした。3年にわたって年間10回ほど授業はしたものの、まだ必修化にさえなっていなかった頃の話で、手探りで指導していた一方、何でもあり、というか児童に害でなければ何をやっても許されていた時代でもありました。

でもこれからはそういうわけにも行かず、特別支援学級での外国語、外国語活動について現場の先生からご質問をいただく機会も増えるでしょうし、私も過去の経験だけで指導助言するわけにも行きませんから本腰入れて勉強しなくては!と思いました。

冬休み中に手元にある本を色々見ていたところ、6年前に当ブログでも紹介した『英語の絵本活用マニュアル』 の巻末に目が止まりました。出版元の広告ページに「小学校特別支援指導用教材」として紹介されているセットがあったので、まずはここから勉強することにしました。

ところがこのセットは出版元のコスモピアで注文を受け付けておらず、「小学校の先生以外のかたで購入をご希望される方は、直接お住まいの都道府県に該当する上記教科書販売店へお問い合わせください。」とのことで、まずは地元の教科書供給所に発注することから始まりました。年末年始をまたいだこともあり、今日ようやく教材を手にすることができました。

指導書に書かれている授業のシナリオ例や模擬授業の音声を収録したCDにはあまりにも日本語が多く、「う~ん…これでは子どもたちと英語のコミュニケーションにならないんじゃないの??」というのが素直な感想でした。特別支援学級だからこそ、言葉による説明調の授業ではなく子どもたちの豊かな感性に訴えかけるような授業であるべきですし、そのために非言語要素がたっぷり詰まった絵本は教材としてぴったりだと思います。その一方で、通常学級とは違う特別支援学級だからこそ必要な指導のヒントも指導書にギュッと詰まっていますし、何よりもストーリーがそのまま歌になっているCD付の絵本が各セットに4冊ずつ入っているのは魅力です。忙しい小学校の先生は、そもそも絵本選びにじっくり時間をかける余裕もほとんどないので、実際に特別支援学級で指導した経験のある人から「この本がおすすめ」「この絵本に関連してこんなアクティビティができる」という情報はとてもありがたいはずです。

…さて…指導書、CD、DVDはさほど収納場所を取らないものの、絵本8冊をしまう場所がちょっぴり苦しいです。絵本を収集しているつもりはなくても、ついつい気になると購入しているうちに本棚をどんどん圧迫しています。指導書を読み込んだり絵本そのものの教材研究をしたりする以外にもう一つ課題が増えました…

タイミングって大事

元日の投稿のつづきです。“Shark in the Park” を Amazon で探していたとき、別のラインナップもあることがわかり、年末に一緒に注文しました。ただ、出品者が異なるため、こちらは少し遅れて届きました



一つは、シリーズ第1弾である “Shark in the Park” の Big Book です。自分が小学校で使う場面に関して言うと、昨年度までは1学級の児童数が20人台の前半だったため、普通サイズの本でもまあ何とかいけていました。ところが、今年度は統合で5年生の学級当たりの在籍数が30名を超えたため、使うのをやめるか、書画カメラを使うか、ICTを活用して別の手段を使うかずいぶん悩みました。でもやはり紙の絵本のページをめくるワクワク感を大切にしたいと思い、やや強引ではありましたが、普通に絵本を児童に見せる形を取りました。一番後ろの席の児童の反応を注意深く見守ったところ、見えづらそうな表情ではなく、他の子と同じように絵本を楽しんでいた様子でしたが、それでも「ああ、これの Big Book があったらいいなあ。でも、しかけ絵本の Big Book は製造していないか、あっても高額かも。」と思っていました。

ところが、Amazon 商法(?)のおかげで Big Book があることがわかりました。値段が5000円台なので輸入物のしかけ絵本の Big Book としてはまあまあ相場です。さらには同じ出品者から同タイトルのCD-ROMも購入できることがわかり、注文しました。CD-ROMは自分が教室で使うことはあまりないかもしれませんが、遠方での研修で Big Book を持ち歩けないときには重宝するかもしれません。あとは、単独で外国語活動の指導をしていらっしゃる担任の先生に薦めるには良いかもしれません。絵に合わせてパソコンから英語の音声が流れて来るのできっと役に立つと思います。(しかも American English と British English を選択できます。)

…で、先ほど再度 Amazon のホームページを見て、Big Book の商品検索をしたところ、私がお世話になった出品者では今のところ在庫なしで、他の出品者から倍近い値段(1万円超え!!)で出ていました。さすがに1万円超えたら買わなかったと思います。輸入物の教材は購入のタイミングって大事だな~、と痛感しました。「思い立ったが吉日」とは、こういうことを言うのかもしれません。

自分へのお年玉

昨年のクリスマス前に Amazon で見つけて注文した本が今日届きました



左2冊は以前から持っていて、ここ2~3年での出番が多いのは5年生が Hi, friends! Lesson7をやっているときです。“What's this?” “It's ~.” のやりとりが不自然にならず、高学年の子どもたちが「ばかばかしい」と思うことも(たぶん)なく、意外な展開に教室に笑いの渦が巻き起こる仕掛け絵本です。研修でもときどきご紹介していますが、先生方の反応も上々です。

昨年12月の中旬、お世話になった知り合いの小学校の先生にプレゼントしようと、シリーズ第1弾の ‘Shark in the Park’ を Amazon で探していたら、タイトルに ‘~ on a windy day’ が付いている第3弾があることがわかったので一緒に注文しました。自分へのクリスマスプレゼントのつもりでしたが、クリスマスシーズンをはさんでしまったためか、イギリスからはるばる海を渡って、届いたのが今日になりました。

開封してさっそく見てみました。いやあ、期待を裏切らずおもしろいです。(でもやっぱり第1弾の最後のしかけほどのインパクトはなし。)来年度の5年生はお楽しみがもう一つ増える…かな?


tag : Shark in the Park

この冬のマイブーム

この本を入手したのは2か月くらい前。でもなかなかまとまった時間が取れず、ゆっくり見られずにいました。今月に入って少し時間的な余裕ができたので、仕事の合い間に手に取って見ています。

今では日本の英語教育界でも知名度(?)が高くなった “CLIL(クリル Content and Language Integrated Learning:内容言語統合型学習)”という用語ですが、私が中高の教員だったときから、そういう発想はあっても CLIL なんて言葉は聞いたことがありませんでした。

この本を見れば見るほど「ああ、自分が中学生を教えていたときにこの本に会っていたらなあ。」という思いが込み上げてきます。ちょっとお値段は張りますが、そのままコピーして使えるワークシートがたくさんあって、電子黒板で使えるソフト(CD-ROM)もついていることを考えれば、お得感があります。

小学校ではワークシートをそのまま使うのは難しいと思いますが、CD-ROMに収録されている歌は活用できそうですし、アイデアバンクとして活かせる要素はたくさんあります。

年末年始、自分が楽しみながら英語を勉強するために使えそうです♪

1校に2冊あるといいかも

先週、当ブログでも触れたこちらの資料。実際に中を見てみました。全ページをくまなくじっくり読んで研究した、ところまでは至りませんが、2冊とも目を通してみた感想を一言で述べるなら「1校に2冊(Hi, friends!1と2の2冊)あるといいかも!」

簡単に言うと、『Hi, friends! 指導編』と『英語ノート指導資料』と「文科省作成の年間指導計画と学習指導案」のいいとこ取りをした感じです。何だかこれだけ書くといいことずくめみたいですね

タイトルが「他教科関連指導研究編」となっているので、資料を開く前は英語以外の知識とか資料ばかりが目立って、ややもすると学習指導要領の目標の最初に謳われている「外国語を通じて」がどこかに行ってしまっていないか?という心配が無かったわけではないのですが、そこまで他教科関連の内容が色濃く出ている(出過ぎている)わけでもありませんでした。

個人的には70時間分の指導案はいらないのでは?と思ったのですが、他教科と関連づけた指導内容や活動が紹介されていても45分の流れにどのように組みこんでよいかわからないという先生も多いでしょう。実際、担任の先生が単独で外国語活動の指導をしていらっしゃる場合、必修化から5年目の今でもこのような疑問や悩みは絶えませんし、ALTやJTEとのティーム・ティーチングだとしても、彼らは英語が話せて、歌やチャンツや絵本などの教材も知っていて、ゲームやアクティビティのネタも持ってはいるけれど、立案力まで備わっている人はまだまだ一握りでしょう。そう考えると、こういう指導案も、あくまでもサンプルとはいえ、現場に必要なのかもしれません。

一部のページは『Hi, friends! 指導編』と似ていて、記載内容もかなり重複しているので、「別にこれはなくてもいいんじゃない?その分ページ数(と値段)を少なくしてもらった方がありがたいんだけど…」と最初は思いました。でも現場にいる先生方のことを考えると、いくつもの資料を開げたうえで指導案を作るのは煩雑になるわけで、「70時間分の指導案も、評価規準も、文化的背景や語法・文法の解説もあって1冊にまとまっている」いわばオールインワン資料が(たったの)160ページにまとまって厚みも1cm以内、ということを考えるとスグレモノと言えるでしょう。

もう一つの特徴は、「新たな補助教材」(デジタル教材の名称は Hi, friends! Plus)を活用した活動案が紹介されている点でしょう。児童用ワークシートや活動事例が文科省のホームページから誰でもダウンロードできるようになっていますが、文科省も文面で強調している通り、指導者があくまでも「補助」という意識を持ち、児童の負担にならないように十分配慮しながら使わないと、外国語活動の目標から大きく外れるばかりでなく、中学校への円滑な接続すら崩れかねないのですが、この本の記述内容はそうした「さじ加減」が絶妙だと思いました。年間35回で担任単独で指導している場合でも、担任にも児童にも過度の負担がかからない活用例がわかりやすく記述されています。

個人的には、Hi, friends! 指導編で紹介されているアクティビティのうち「これで本当にコミュニケーション能力の素地を養えると思ってんの~?」「高学年がこんな活動をやっておもしろいと思うの~?」な活動がこちらの資料でもまだ生息しているのは残念ですが(笑)、あとは現場の指導者の力量で、この資料で紹介されている「他教科関連」の内容にうまく差し替えられるといいのかな~、と思ったりもします。もしかしたら、この資料が役に立つのは小学校の担任の先生よりJTEとか中学校の英語の先生かもしれません。

新たな補助教材とか Hi, friends! Plus に関連する部分は「今」だからこそ書けた内容ですし、すでに出版されている Hi, friends! 関連の資料と比べると後発のメリットを思う存分に活かしていると言えますが、Hi, friends! が世に出ると同時に文科省が本書のような指導編を作ってくれていたら、小学校の外国語活動はもっと充実したものになっていたに違いない、と、ないものねだりをしてしまいました。これはただの愚痴ですけど…f^_^;

…ということで、「冒険」なんて書いて、東京書籍さん、失礼しました。送料・税込みで3856円の価値は十分にあります。

tag : Hi, friends! 東京書籍 他教科関連指導研究編

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