2つの視点 6年生編

昨日の続きで、今度は6年生の話です。6年は訳あって2学期の最後に We Can!2 Unit2 日本文化の単元をやりました。その中で色々な国の通貨についてクイズを実施しました。日本の5円玉や50円玉のように穴のあいた硬貨が流通している国はとても少ないこと、さらに5円玉は算用数字が使われておらず世界的にも珍しい硬貨であることも触れました。これについて、またまた正反対とも言える記述がふりかえりカードに書かれていました。

Aさん「ふだん何気なく5円玉を使っているけれど、とてもレアだとわかり、少し誇らしくなった。」

Bさん「漢数字しか書かれていないと外国人にはわかりにくいので、今度お札が新しくなるから5円玉もデザインを変えて、ちゃんと5の数字を入れた方がいいと思う。」

な~るほど…。私はどちらも素敵な考え方だと思いました。

2つの視点 5年生編

もうすぐ冬休み~。私は明日の6年の授業が仕事納めです。冬休みに入る前に、現場のできごとを書きます。

5年は道案内の単元で2学期の授業を終えました。建物・施設名に関連して、社会科の復習も兼ねて地図記号を扱いました。外国人観光客の増加に伴い、新たに生まれた地図記号もあります。それについて、ある2人の女の子が全く異なる内容をふりかえりカードに書いていました。

Aさん「塾の宿題で地図記号を暗記しなければいけなかったときはすごくいやだったけど、日本語がわからない外国人にとって、地図記号は大切なものなんだな、と思いました。」

Bさん「外国人のために新しい地図記号が増えるとめんどくさい。」

Bさんの記述は子どもらしいと言えばそうなのですが、Aさんのような子を育てるのが私たちの仕事なのかもしれませんね。

電車のお医者さん

勤務校の6年は色々訳あって、今は We Can!2 Unit8 What do you want to be? をやっています。先日の授業で Let's Listen をやりました。3人の子どもの会話を聞いて、各自の将来の夢とその理由を聞いて日本語で表に書き入れる課題が与えられています。

最初はこれを授業で扱うかどうか迷いました。pianist, train conductor という未習語が出て来るからです。pianist は推測可能でしょうが、train conductor がわかる児童はほぼいません。知らない単語が出てきたら、それで諦めてしまう児童がいないよう、音声を聞かせる前に「Aoi と Satoshi がなりたい職業の言い方はまだ習っていないけど、他の聞き取れたところから推測してみましょう。」と言ってから再生をしました。

何回か聞いた後、全員で確認をする際は Satoshi の将来の夢をいきなりたずねるのではなく、「この子が好きなものは何?」を先にききました。するとこちらはほとんどの児童が「電車」と答えました。そこから「電車が好きな男の子が将来なりたいものって何だろう?」とたずねて行くと、「運転士」「車掌」「駅員さん」「いっぱい線を引いて電車が何時何分に動くか決める人」など、予想通りの答えが上がりました。それに混じって、3クラスすべてで似たようなつぶやき(というかほとんど独り言?)をした子がいました(クラスによっては数名)。彼らが考えた職業は「整備士」でした。(「整備士」という言葉が思い浮かばず、「電車の点検とか修理をする人」と書いていた子もいました。)彼らのつぶやきから思考回路を整理すると…「train と doctor みたいに聞こえた」☞「電車のお医者さん」☞「ってことは電車を修理する人」(子どもによってはここまで)☞「あ、整備士のことか」

これがリスニングテストであればもちろん不正解なのですが、conductor という未知の(それも小学生には難しい)単語の強く発音された部分をキャッチし、doctor と解釈し、train と結び付けて子どもなりに答えを出した姿勢は拍手ものです。新学習指導要領で言われている「学びに向かう力」ってこういうことなのではないでしょうか?

日頃から児童をよく観察し、ほんの小さなこういうつぶやきも拾えるくらい高くアンテナを張っている担任は「間違っていても、聞こえた単語から一生懸命推測することが大事なんだよ」という的確な評価を絶妙なタイミングで子どもたちに返していました。

他人の痛みがわかる?

勤務校は先週の土曜日から昨日まで学校公開日でした。昨日は6年の外国語活動があり、どのクラスも2~3名の保護者の方が参観にいらしていました。それに混じって、低学年の担任の先生も授業の一部ですが見学に来ていました。完全教科化を目前に「もし来年度、自分が高学年になったら…。」という意識をお持ちのようで、これはよい傾向だと思っています。

私は授業公開日ということすら忘れていて(苦笑)、学校に着いてから「あ、今日はちゃんとテーラードジャケットを着ていてよかった。」と思う程度で、もちろん授業は保護者が見ているからと言って特別なこともせずいつも通りでした…いえ、正確に言えば普段に比べると反省点の多い授業でした。参観してくださった低学年の担任の先生は「素晴らしい授業を見せていただいてとても勉強になりました。自分もこういう授業ができるように頑張りたいです。」と言っていましたが、問題点にも気づいてほしかったです。(気づいていても私に言えなかっただけ、というのであれば構わないのですが…。)

終わってから「ああすればよかった、こうすべきだった。」と考えているときは気が重いのも確かですが、こういう失敗があったり指導の難しさを実際に体験したりしているからこそ、他校に研修に出向いたときに先生方の大変さを理解した上での助言もできるのかな、とも思っています…って都合良過ぎ!?f^^; それくらい前向きに考えないと薄給でこの仕事はやってらんないよね~(苦笑)。

それよりも問題なのは…

昨日は勤務校で久しぶりにA先生と組みました。5年某組担任のO先生が出張のため、今年度4年担任のA先生(ご自分の学級は音楽)が補教で入ってくださいました。A先生は昨年度5年の担任で、1年間一緒に楽しく授業をしてきました。

授業が終わった後、A先生が呟いた一言。「去年の5年よりさらに難しくなっているんですね。これを担任1人で教えろって、無理でしょう。」

A先生、これが移行措置の現実なんです。来年度の5年はさらに難しくなります。でも一番の問題は担任単独とかティーム・ティーチングとか、指導者の問題ではなく指導内容だと思います。がっつり勉強した(はずの)英語専科が教えるにしても、小学生が年間たった70時間で学ぶには難しすぎるし多すぎるんです。

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