少し楽(たぶん)

今年度の本格始動に向けて、ゆるゆる準備中。でもまだ春休みモードの余韻は残しています。

昨年度、年度初めに担任の先生方に配布した文書や初回の指導案を見直してみると、少なくとも今の時点では昨年よりも楽です。昨年度は移行措置期間1年目でWe Can! という新教材と格闘(?)しなければならなかったうえに、勤務校の統合があったために6年生でも初めて会う児童が各クラスに数名おり、新校舎に移って教室の様子もわかりませんでした。高学年の担任6人のうち2人は初めて組む担任の先生でした。中でも一番戸惑ったのがテレビでした。3年前に1回目、昨年度に2回目の統合があり、4年前まで3つの小学校が別々に存在していたため、テレビも異なるメーカーや機種が混在しています。2年前まではどこのクラスもキャスター付のテレビ台に乗っていましたが、昨年度の移転を機にすべて天井からの吊り下げ式になって、ケーブルを繋ぐのが少々厄介になりました。テレビのリモコンがない教室とか、RCA(白・赤・黄プラグがある)ケーブルが使えない教室もありました。

今年度は、そうした面倒な事情があらかじめわかっているため、こちらも落ち着いて対処できそうです。指導内容もWe Can!で新たに取り組む単元がさほど多いわけでもなく、むしろ1つの単元に昨年度よりも多くの時間をかけられそうです。(…でも、文科省の移行措置案を見ると、5年生はやはり少しキツキツかな?という感じです。)

実際に始まってみると、また苦しむことが出て来るかもしれませんが、今のところは余裕をもって新年度の初回を迎えられそうです。

年度が明けても…

J-SHINE のホームページに4月1日付でJTE募集のお知らせが掲載されていました。

年度が明けてから、しかも週3日12時間(高学年のみ)担当できる人材を今から探すのって大変でしょうね…。おそらく時間割はもうできていて、好きな曜日を3日選べる、あるいは担当時間を選べる可能性がどれだけあるか疑問です。採用条件はかなりゆるめですが、時間単価1,080円の低賃金で来てくれる人がいるのかなあ???(大きなお世話!f^^;)

苦労の原因

新年度を迎え、どこの学校も慌ただしく動き始めているところでしょうか。私も先ほど、勤務校の今年度担当の先生からお電話をいただき、今年度の授業開始日等について話をしました。

なのに、また昨年度の話に戻りますf^^;。先日、高学年の「読むこと」について、「やってみた」ことを書きましたが、今日は「書くこと」について「やってみた」ことを書きます。

昨年の今頃、まず悩んだのは文科省作成のワークシートを全部は無理でも、「一部のページをそのまま使う」「一部修正して使う」「全く使わない」の3つの選択肢からどれを選ぶか?でした。とはいえ、昨年度は移行措置期間1年目で6年生でもまだアルファベットを4本線の上に書く、という経験をしていない児童もいたので、1学期の前半はとりあえず自作のワークシートで乗り切りました。問題は「単語を選んで写す」という段階、つまり新学習指導要領の目標に合わせた活動を実施するときどうするか、でした。

ゴールデンウィーク中、悩みに悩んで出した結論は「文科省作のワークシートを参考にしつつ、一から自作」でした。1年間終わってみれば、上記三択のうちで一番近いのは「全く使わない」でした。理由はいくつかありますが、一番気になっていたのは、4本線の基線と第二線の間隔だけが不自然に広いあのフォントがどうしても受け入れられなかったこと、「選んで書く」というわりには選択肢がとても少なくて子ども目線のつくりではないこと、児童がそのまま写したらおかしな英文になる(綴りの間違い、冠詞の有無の問題、など)、などいくつもあります。

自作ワークシートで使用したフォントは PenBrock というものですが、一番問題なのは、自分がどうやってこのフォントを入手したかわからないので、他の人に「このフォントはどこで手に入るのか」たずねられても答えられないことです(-_-;)。一昨年の秋にパソコンを買い替えたので、そのときにプレインストールされていたのかなあ…??このフォントの良いところは、4本線を等間隔で作っておくと、そこに小文字がピタッとはまるところです。なので、ワークシートを自作するときも、まずは適当なサイズで文字を打っておき、後から4本線を透明化(塗りつぶしなし)の図形として文字に合うように重ね、最後に線を「文字の背面に移動」させています。コピペして、フォントのサイズや単語・文の長さに合わせて図形の大きさを変えるだけなので、4本線入りのワークシートもわりと楽に作れます。

大変だったのは「書くため」のワークシートではなく、「書き写すお手本」となるワークシートの方でした。英語だけ載せても児童は意味がわかりません。だからと言ってやたらと日本語を入れるのも疑問に思いました。We Can! 巻末の WORD LIST も小さな絵はついていますが日本語は書かれていませんし、もちろん文科省作のワークシートにも日本語表記はありません…となると次に必要なのは「絵」。授業中に使う絵カードと同じでないと児童は混乱します。かと言って We Can! の絵データは使い勝手が悪かったり、児童が見てわかりにくかったりするものもあります。さらに、前に書いたように「選択肢が少なすぎる」ため、自分で絵と単語の両方を追加しなくてはなりませんでした。かくして、画風やタッチがばらばらなのは気になりましたが、We Can! / Hi, friends! /手持ちのカット集/ネット上のクリップアート、を駆使して「ピクチャーディクショナリーもどき」のワークシートを作ることになりました。昨年度の後半、多忙の一番の原因はこれでした。

その上、単元のまとめとして前時あるいはそれ以前に書いたものを参照して書くため、ワークシートを各児童にファイルさせるなど、きちんと保管させる必要もありました。教材費で二穴ファイルの購入も考えましたが、厚みがあるので保管する際に嵩張る、失くしたときに再購入しなければならない、など色々考え、行き着いたのは「表紙はクラスごとに色を変えて色画用紙で作り、ワークシート本体はB5またはB4で作り、授業の最後に各児童に糊付けさせて溜める」方法でした。色画用紙の表紙には、アルファベット大文字・小文字のお手本(4本線上と1本線上の両方)とヘボン式のローマ字表を印刷して、児童がいつでも参照できるようにしました。

1年間…というより、実質的には8カ月程度でしたが、この方法で良かったかな?と思います。もちろん個々ワークシートには要改善点もありますが、昨年度のように一から作るわけではなく、今年度用に修正するだけで済みます。昨年度、苦労して築いたちょっとした財産を今年度はさらに活かしてよりよい物を作りたいです。


「読むこと」の教材

今年度は私に限らず、小学校英語教育に関わるすべての方々が新しいことに挑戦しなければならなかったことでしょう。今日はその一つ「読むこと」の教材について書きます。

We Can! 各単元の最後にある STORY TIME を「読むこと」の主教材として扱った方もいらっしゃるかもしれませんが、私はあえて避けました。理由はずばり「内容がおもしろくないから」。We Can!を作った方からすれば、あるいは文科省の見解では、おもしろいとかおもしろくないとかが重要なのではなく、それまで音声だけで終わっていたものを児童が文字として認識することが大事とか、We Can!2のSTORY TIME であれば文字(列)と音の関連を学ぶために有効とか、教材にこめた意図がちゃんとあるのはわかります。私の勤務校では、年間70時間分のうちの半分は短時間学習(15分×105回設置)が行われており、映像によるインプットで文字と音との関連をこれでもか!というくらい扱っています。そのため45分×35回という限られた時間でのティーム・ティーチングの授業ではもっと他にやるべきことがあるので、文字と発音については取り立てて扱っていません。自分が関わる45分の授業でSTORY TIME を扱わない理由もここにあります。

私たちが日常生活で「読む」のは、何か特定の情報が欲しいから、あるいは文章の内容に興味関心があるからであって、どちらにもあてはまらない素材を与えたところで、どれだけ児童に「読もうとする意欲」が生まれるかは疑問です。言い換えれば児童にとって「読む必然性や目的」がないのです。

…と、ここまで偉そうに書いたものの、では私が今年度1年間、「読むこと」の指導で成果を上げたかと問われたら自信を持って「はい」と答えられるわけでもありません。私なりに考えて工夫した(つもり)の教材が2つあります。

一つは、Let's Listen や Let's Watch and Think を実施した後、そのスクリプトを配布して音声を聞きながら指で追わせる活動を取り入れました。Let's Listen も Let's Watch and Think もすべて扱ったわけではないので年度の後半だけで10回ほどでしょうか。もう一つは、単元の終盤で数行の文を書くことに取り組んだので、その後で「友だちが書いたものを読む」活動を入れました。後者については、ふりかえりカードの記述を読むと「友だちの〇〇ついて読んでわかってうれしかった。」というものもありました。

この2つを教材として取り入れたのは、学習指導要領にもある「音声で十分に慣れ親しんだ」という条件を満たすからです。意味がわからないものを読ませても無駄ですが、Let's Listen や Let's Watch and Think は一字一句を日本語に訳せないまでも児童はすでに何回か聞いて内容がわかっています。音声を聞きながら文字を指で追うことで、少しずつでも児童の頭の中で音と文字が一致し、さらには聞いただけではさらりと流れてしまうようなことも視覚化、可視化することで児童に意識づけができるのでは?と考えました。また、友だちが書いたものは「読んではじめて内容がわかる」のですが、読んでも意味がわからない単語や文はほぼありません。単語が変わっても、読み手である児童も同じテーマですでに書いているわけですから。夏休みの生活にしても、中学校で入りたい部活にしても「他の子はどうなんだろう?」という関心を持って読むことになるので、大人のお仕着せにならず、本来のコミュニケーションの「読むこと」に近づけるか?とも思いました。

本当にこれが良かったのかどうかは春休みにじっくりふりかえり、次年度の指導に活かして行きます。この記事を読んでくださった方からの鋭いツッコミ(?)をお待ちしております

終わった…

今日で年度内のJTEとしての仕事が終わりました。今年度は本当に大変でした。私なりに一生懸命やってきたつもりですが、ふりかえると「あそこは工夫が足りなかったな~」と反省ばかりで、特に6年生には申し訳ない気持ちもあります。そんな中でも、今日の最後のふりかえりカードには「中学校でもっと英語ができるようになって、いつか先生と英語でおしゃべりしたいです。」なんていう記述もありました。

来年度の年間指導計画はまだ教育委員会から出されていませんが、文科省の移行措置案にほぼ沿うことになるでしょう。そうなるとますます Hi, friends! の内容が少なくなって、We Can! で自分が初めて教えることになる単元も出て来るので、またまた悩むことになるのかな…。でも、今までの外国語活動とも違う、中学校の英語とも違う、その中間点としての外国語がどんなものか1年かけてある程度わかってきたような気もします。来年度は少しは楽できるかな~。(…って楽することばかり考えてはいけないのはわかっていても、今年のような苦しみがもう1年続くとなると気が重いです。)

さて、来週は離島での研修です。今日の夕方から研修モードに切り替えました。研修に使う資料や、低学年対象の授業の指導案はもうできているので、明日は旅の荷造りと教具の準備をします。

プロフィール

Author:mocco
J-SHINEトレーナー
元中学・高校の英語教師
小学校外国語活動講師(JTE)
首都圏を中心に各地の小中学校で研修講師も務めています
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