小学校外国語活動を中心に英語教育全般についてつぶやき中(*^_^*)

濃い1時間

年度末で小学校の先生方は一番お忙しい時期だと思うのですが、先日、ある小学校に研修に行ってまいりました。研究授業でもなく、(私が得意とする)ワークショップでもなく、「次期学習指導要領や新教材について、先生たちが初めの一歩を踏み出せるようなサクッとした研修を1時間程度でお願いします。」という依頼内容でした。う~ん…この時期を考えると研修時間は1時間が限度なのでしょうね。

1月に依頼をいただいてから、しばらく悩みました。研修を受ける側にとって1時間は決して短くはありません。でもこちらにとっては、「次期学習指導要領と新教材について」という広範囲のテーマを1時間でまとめるのはかなり大変です。具体的な話をしないことには、先生方の頭に入り込まないでしょうし、かといってあまりにもポイントを絞って、それが先生方の知りたいことと合わなかったら貴重な1時間が無駄になってしまいます。

いずれにしても私が一方的にしゃべる講義形式は絶対にやるまい、と決めました。やはり先生方が体験したり考えたりしながら進めないと…。通常の業務の合間に色々と考えて、こんなメニューを考えました。

1)次期学習指導要領について穴埋めクイズ&新教材に関する基礎知識(?)クイズ

2)We Can! の Let's Listen のうち1つだけ「問題アリアリの例」(でも指導経験が浅い担任だといかにもやってしまいそうな例)を児童役で体験(私は担任役)。その後「何が問題」で「どう改善するか」をグループで話し合い、その後全体に向けて発表。

3)ワークシートを1枚だけ見ていただき、「素朴な感想」「こういうものを作ってくれてありがとう♪、という文科省への感謝」「この部分が使い勝手悪い"(-""-)"」「これってどうなの?という疑問」など、グループで井戸端会議。(2 のような建設的な話し合いでなくてよい。)その後、全体に向けて発表。

1)については、現行の学習指導要領との違いなんてことを私が説明調で語ったところで、先生方の頭にどれだけ入るかは疑問ですし、講師としてそういうことを期待されているわけではない、という自分のキャラ(?)もわかっていました。聞くだけの受け身ではなく、先生方に「参加」していただくにはクイズにするといいかも!と思いました。

次期学習指導要領の「外国語活動」と「外国語」の目標の文章を虫食いにしたのですが、これがまあ正答率の低いこと!(笑)でも最初に「全部間違えても罰ゲームはありませんから安心してくださいね~。でも全問正解しても賞品はありませ~ん。悪しからず(^^♪」というトーンで始めたので、先生方も気楽に取り組んでくださったようです。どの部分を空欄にするか私なりによく考え、答え合わせをしながら簡潔に解説をしたので、たぶん先生方が個々に学習指導要領を黙読するよりは記憶に残ったのではないかと思います。

もう一つ、新教材についてこんなクイズを出してみました。

Q:We Can! に関連して、文部科学省が作成し、現在入手可能なものを下からすべて選んでください。
①児童用教材
②教師用指導書
③音声CD
④ワークシート(児童が書き込んで使うプリント教材のようなもの)
⑤年間指導計画
⑥学習指導案(45分×70時間分の指導案)
⑦映像DVD(DVDプレーヤーで再生して視聴できるもの)
⑧デジタル教材(DVD-ROMで配布され、パソコンにインストールして使うもの)
⑨絵カード(厚紙に印刷されていて、教室ですぐ使えるようなもの) 

校長先生はすべてに〇をつけていらっしゃいましたf^^;。「全部あったらいいなあ、という自分の希望で〇をつけちゃいました。」とはにかんだように笑いながらおっしゃっていました。①から順番に私が読み上げて、先生方には「ある」と思ったら挙手していただき、必要に応じて私がちょこっと解説を加える、という方法で進めました。③のCDは「ある」に手を挙げた方がほとんどでした。ざんね~ん!ただ、今後どこかの出版社が有料で売り出す可能性はあります、と付け加えました。(たぶん「あの」会社がもう作っていますよね。)逆に⑨は校長先生以外はどなたも手を挙げませんでしたf^^;。Hi, friends! の絵カード同様、デジタル教材から自分で印刷するか、東京書籍から購入するしかない、ということを経験的にご存知なのでしょう。

(このブログのコメント欄でも話題になった)⑥についても、当然「ある」と思っている先生方がほとんどでした。実際、昨年6月には文科省が「(平成29年の)9月掲載予定」と堂々と発表していたわけですから。ただ、この学校は都の英語教育推進リーダーの先生がいらっしゃるうえに、もう5年以上にわたってこの学校を支援なさっているJTEの方がとても優秀で、さらに先生方の意欲も高く、ほとんどの先生は自力か、もしくは前述のお二人の力を少し借りれば外国語活動の指導案を作成できるせいか、これに関してはやや驚きつつも不安な様子はありませんでした。

2)のグループディスカッションも3)の井戸端会議も、先生方の発言はどれも的確でしたし、若い先生方にとっては他の先生の意見を聞いているだけでも勉強になったと思います。さすがプロ!!…というわけで、アクティビティの体験は何一つありませんでしたが、先生方がただの聞き手にならず、受け身にならず、わりと充実した1時間を過ごせたのではないかという感触です。(自画自賛!?)

今年度最後の研修も無事終了。年度末のまとめに向けて、いよいよラストスパートです。

今年一番の成果

今年もあと残すところわずかになりました。(…って報道番組冒頭の決まり文句みたいですねf^^;。)
私にとって今年一番の成果は同じ小学校を20回近く訪問したことです。私が訪問する予定だった日が台風のため休校になったこともあり、年明け1月にまだ3学級を参観させていただくことになっていますが、それ以外の学級はそれぞれ2回または3回授業を参観させていただきました。自分がJTEとして勤務している学校以外で同一年度に同じ小学校にこれだけ足を運んだ経験は初めてです。

特別支援学級を含めて13名の担任の先生の授業を参観させていただいたところ、どの先生も1回目より2回目に参観した際に格段に授業力が上がっていました…なんて私が言うのもおこがましいことですし、一方でそうでなければ私が指導助言した意味もないとはいえ、みなさんの変化が私の想像をはるかに超えていました。

この学校以外にも過去に何度もお邪魔したり、同じ先生の授業を複数回参観させていただいた経験はあるものの、わずか3か月から半年の間にここまで変わる先生方はほとんどいません。しかもこの学校の場合、一部の先生のみの指導力が向上したのではなく(もちろん個人差はありますが)、全員の先生方に大きな変化が見られたのです。

賞賛すべきは学級担任の先生ばかりではありません。専科の先生方の後方支援体制がこれまた素晴らしいのです。算数少人数担当の先生は全学年の外国語活動のカリキュラムを把握し、あらゆる資料の整理を引き受け、図工専科の先生は絵カードなどの教材作り、教材整理を担当し、音楽専科の先生はCD/DVD、絵本などの市販教材の整理を担当していらっしゃいます。こうした全校体制のチームワークの素晴らしいこと!

この学校とは一昨年からおつきあいがあり、先生方全員あるいは近隣の小中学校と合同の研修に講師として呼んでいただいています。一つの学校に継続的に伺って、学校全体あるいは一人一人の先生方が変わって行く様子を自分の目で見るだけでなく、複数年度かけて関われるのはとてもありがたいことです。今年一番の出来事と言えば、この学校で授業観察や研修をさせていただいたこと、そしてそれを通して私自身も成長したことです。収穫の多かった2017年に感謝

皆様、どうぞよいお年をお迎えくださいませ

「給食は粘土の味」

先日、ある小学校に外国語活動の研究授業の講師としてお邪魔したときの話です。

この日の授業は6年生。担任のM先生とALTとのティーム・ティーチングでした。M先生の授業は昨年度も1回参観させていただいたことがあり、授業中に何度も自分の感動計の針が振り切るような素晴らしい授業でした。今回も、課題はあったとはいえ、やんちゃな男子もいる学級で質の高い授業を見せてくださいました。6年生なのにまあよく声が出ること。M先生とALTとのチームワークも抜群でした。

授業後に校長室で、M先生、ALT、その学校の外国語活動主任の先生とお話しする機会があったのですが、M先生曰く「研究授業の前の給食って、緊張のせいか粘土を食べてるみたいなんだけど、今日は美味しいと思うくらい余裕があった。」そうな…。それを横で聞いていた外国語活動主任の先生が一言「M先生って粘土を食べたことあるんですか f^_^;」

もちろんM先生は全否定。「んなわけないでしょ。喩えですよ。たぶん粘土ってこんな感じで味がしないんだろうな、って。」

何だかほのぼのしていい学校です…(*^_^*)。協議会のときも、先生方はM先生への賛辞だけでなく改善点や疑問を率直におっしゃっていました。ベテランも若手もかなり鋭い発言をされていたのが印象的でした。もしかしたら授業者のM先生より講師の私の方が勉強になったかもしれません。

それにしても、研究授業の前の給食が粘土の味、って何となくわかるような気がします。(もちろん私も粘土は食べたことありません。)今はほとんどなくなりましたが、私も研修の前は食欲が全くなく、でもとりあえず何か口にしないと立ち仕事が持たないのでとりあえずスープやヨーグルトなどを流し込むものの味がわからない、という経験をずいぶんとしてきましたっけ。

そんな先生方の緊張も考えず(かつての自分の経験も忘れて)、容赦なく辛口の講評をしちゃう私って、まだまだ未熟だなあ…f^_^;。

研修で睡眠不足解消…ん?

昨日、離島の研修(私にとって22回目の訪島)から帰ってきました。水曜日は朝から教育委員会で通常勤務。定時に退勤した後、自宅には戻らずに港に直行。前回の研修時、島の小学校の先生から「客船ターミナル近くのホテルの大浴場は外来でも入浴できて船のチケット(または予約票)を見せれば割引になる」と教えていただいたので、さっと夕食を済ませた後、さっそく行ってみました。

客船ターミナルで予約票を乗船券に引き換えると、私の目的地の島は「天候により接岸できない場合があります」との表示。都心でも朝から冷たい北風が吹いていたので、まあ覚悟はしていましたが…。「あ~あ、今回もまた途中の島でヘリコプターに乗り換えかぁ。」と思いながら船に乗りました。

前回の研修は夏休み中の繁忙期で乗船料金がやや高めの設定でしたが、今回は閑散期なので一つ等級が上の船室にしました。畳の大部屋に私を含めて4名の乗客がいました。たぶん最初に寝たのは私だと思います。何しろ、いつ誰が部屋を消灯したのか知りませんから(笑)。先月からかなり過密スケジュールなうえに風邪気味で、この島の研修が終わるまで自分の体に鞭打って過ごしていました。特にここ数日は睡眠不足だったので横になったとたん寝入ってしまいました。

明け方5時過ぎ、最初の寄港地に間もなく到着、というアナウンスの後、私の目的地である次の島に就航という知らせも流れました。ヤッター!これでもうちょっと寝ていられるし、わずらわしい乗り換えもないぞ~!!

目的地である島に着いてからはだいたいいつもの行程でしたが、隙間時間によく寝てました(苦笑)。島ということは海に囲まれていて、北風がピューピュー吹いていても湿度はやや高めです。おかげさまでここしばらくの睡眠不足を解消し、咳もだいぶ減りました。

前回の研修時と変わったのは、校内の空き教室が「地球教室」という名前の素敵な空間になっていたことです。前回の研修で中学校の英語科の先生から色々と構想を伺っていたので、私からも夏休み中に色々と寄贈させていただきました。というより、ほとんど我が家の断捨離にご協力いただいた、と言った方が正解かもしれません。

ずいぶん前に教材の出版社から頂いたボードゲームや、教材展示会で安く手に入れた(けど、ほとんど使わなかった)物などをお送りしました。外国語活動や中学校の英語の授業で使えなくても、クラブ活動や放課後遊びなどなら使えそうですし、地球教室のインテリア代わりにはなるかな、と。

研修の合い間に中学校の英語科の先生やベテランの小学校の先生と一対一でお話しする時間もあり、疲労回復もできて充実した2日間でした

夏休み初日の研修

このところ、ほぼ毎年のように夏休み最初の平日はどこかの学校に研修に行っています。今年は8年前からお邪魔している島の学校で研修がありました。今回は夏休み中なので、先生方の授業参観も私が指導者となるモデル授業もなく、児童のみなさんに会うこともありませんでした。

多くの学校が1学期の終業式を行った20日の夜に発ち、夜行便の船に乗って翌朝に到着。旅館で朝ごはんをいただいて再び就寝。今回は船があまり揺れず、船室も静かだったのでよく寝られたにもかかわらず、7月中がずっと忙しかったので疲れが溜まっていたようですf^_^;。

昼過ぎに学校に行って、午後2時間の研修をさせていただきました。今年度は先生方の異動がなかったのでみなさん顔見知りです。休憩なし、ノンストップであっと言う間の2時間でした。先生方からの反応もたぶん良かった…と思います。

旅館での夕食にも先生方が何人か来てくださって楽しい夕食会になりました

さて…翌日は船がお昼頃出港なので、それまでどうしようかな~、と思っていたら、夕食会に来てくださった外国語活動ご担当の先生から「中学校の英語の先生がお話ししたいと言っていた」との伝言を受け、喜び勇んで出かけました。小さな島の学校で中学校の英語科の先生も小学校の外国語活動に色々な面で関わっていらっしゃるので、じっくりお話しできる機会があるのは私にとっても有益でした。気がつけば、2日目の午前も約2時間ノンストップで話し込んでしまいました。前日の研修と同じくらい、私にとってはとても充実した時間となりました。

今回、島の中学校の英語の先生とじっくりお話しさせていただいたおかげで、小中両方にとって必要なもの、あった方がよいものもわかりました。夏休み中は他にも研修のご依頼を受けていますが、JTEの仕事がない分、時間的にはかなりゆとりがあるので、これから資料等を取り揃えて島の学校にお送りする予定です。K先生、待っててね~


プロフィール

Author:mocco
J-SHINEトレーナー
元中学・高校の英語教師
小学校外国語活動講師(JTE)
首都圏を中心に各地の小中学校で研修講師も務めています
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