勉強じゃない授業??

先日、勤務校での給食の時間に向かいの席にいた図工専科の同僚がボソッと呟きました。
「自分が初任のときは『小学校の英語は勉強にしちゃいけない』って研修で言われたのに、もう来年から勉強になるんだよね。」

えっ 彼が言おうとしていることはわからなくもありませんし、彼を責めるつもりはありません。もしかしたらちょっとした勘違いかもしれません。でも本当に、初任者相手に「小学校の英語は勉強にしちゃいけない」と言った講師がいたとしたら苦言を呈したいところです。

確かにまだ外国語活動が必修化すらされていない頃(多くの小学校で総合的な学習の時間の中で英語活動が行われていた頃)は、「小学校の英語はとにかく楽しく」が最前面に出ていて、歌や絵本に加えてゲームが中心という授業がほとんどだったでしょう。でも学校の教育活動の一部として授業時間を使って行われる以上、遊びの中に「学び」や「勉強」はなければいけなかったはずです。公立小学校における英語教育の出発段階からこのような誤解が刷り込まれてしまったために、いつまでも中学校との連携がうまく行かない、必修化さらに教科化が決まっても教員の意識が変わらない、といった弊害が起こっているのではないでしょうか。

私は小学校外国語活動が必修化される前から小学校の先生方やJTEの方々に研修をしてきましたが、そのときから「楽しいだけではだめ、お遊びだけでもだめ、楽しい中にも必ず学びを」ということを申し上げてきました。「ただのお遊びで45分を過ごすくらいなら、その時間を国語や算数に充てたいと思っている担任の先生(特に高学年)もいらっしゃると思います。」と述べると、多くの小学校の先生はうなずいていらっしゃいました。

逆に、来年度から高学年で完全教科化されたとしても「楽しい学び」をなくす必要はありませんし、なくしてはいけないとも思います。

英語教育ソリューションセミナー

もうじき9月も終わりですね。2学期が始まってあっと言う間の1カ月でした。そして間もなくやってくる消費税10%…

2学期は何かと行事があって忙しい時期ですが、学問の秋でもあります。毎年恒例の「英語教育ソリューションセミナー」も開催されます。

https://www.nellies.jp/seminar/solution/2019autumn.html

私はスケジュールの都合で行けたり行けなかったりするのですが、今年はちょうど空いていたので早速申し込みました。教材の展示会も楽しみです。

さあ、2学期!

8月も今日で最後…とはいえ明日は日曜日のため、まだ夏休み気分です。雪国の学校は元々2学期の開始が早いですが、最近はそれ以外の地域でも8月下旬から2学期が始まる所が増えていますね。私の勤務校がある地域は9月2日(月)が2学期の始業式で、私にとって2学期初回の外国語活動は翌3日です。

今年の夏休みはとても長く感じました。ある意味、充実していたとも言えます。研修の準備と本番、2学期の授業の準備、その合間に旅行、とめりはりのある1カ月半を過ごせたかな、と思っています。旅行と言っても、1回目は8月上旬に夜行日帰りで群馬県にある至仏山(しぶつさん)に登り、2回目は数日前に1泊2日で会津駒ケ岳に登っただけなので、何日も自宅を空けることはありませんでした。ひと夏に百名山のうちの2座に登るなんてことは、たぶん最初で最後だと思います。

今、怖いのは…授業のやり方すら忘れていそう。何しろ会津駒ケ岳に行く直前と直後に研修があり、2学期第1週の授業の準備はさらにその前に済ませてしまっていたため、明日・明後日でもう一度指導案から見直してリハーサルしないと怖くて授業ができません

九州北部で大雨の被害に遭われた方々は、今も不安、不便な毎日を過ごされていることでしょう。一日も早く日常が戻り、子どもたちが元気に登校できるよう祈っています。

ギリギリ回避…?

夏休みももうすぐ終わりですね。私はというと、明日・明後日と2日連続で研修があるため、先週は世間の夏休みの渋滞も台風も後目にマイペースで準備に勤しんでいました。リハビリも兼ねて(?)昨日は久しぶりに勤務校に行き、2学期最初の授業の準備もしてきました。

久しぶりの勤務校で聞いた半衝撃(?)のニュースが、来年度の外国語の使用教科書についてでした。6月中に勤務校近くの図書館でじっくり閲覧した結果、個人的な評価では「これならまあいっか」が2社、「できれば使いたくないなあ」が3社、「これは絶対嫌!」が2社だったのですが、勤務校がある地区は「できれば使いたくないなあ」の3社のうちの1つに決定しました。

同じ区の中学校で使っている教科書や、この2カ月ほどの間に聞こえて来た情報(世間話レベルも含む)から、「絶対嫌!」のうちの1社になるのではないかと戦々恐々としていただけに、それを回避できただけでもどこかで「ほっ」としている自分がいます。(先に「半」衝撃と書いたのはこのためです。)

そもそも来年度も私が今の勤務校でJTEを続けるかどうかも正式決定していないのですが、以下は継続した場合の話です。来年度使う予定の教科書の中で私がマイナスポイントと考えていたのは字体と各単元最後のふりかえりのさせ方でした。でも冷静に考えればこの2点は自分でどうにかカバーできます。今も「書くこと」に使うワークシートは文科省作成のものではなく4本線の間隔がほぼ均等のものを自作していますが、We Can! のフォントと違っていても児童は特に混乱することはありませんし、ふりかえりカードもずっと前から自作しています。あとは自分が新学習指導要領に沿った評価の在り方をしっかり勉強して、新教科書に合うようにふりかえりカードを作ればよいのか、とも思っています。

さて、来年度の前にまずは今年度の2学期が順調にスタートできるように努めないとね(*^_^*)

置いてけぼり

先日、ある冊子を手にしました。制作したのは来年度用の小学校外国語検定教科書も作っている出版社です。その中に小学校の外国語(活動)で使える Classroom English の連載がありました。今回の連載で扱っていた表現が “Let's play a game!” や “Time's up.” といった基本的、というよりごく初歩レベルの文で、これを読んで色々と考えさせられました。

こういう表現を取り上げた執筆者や出版社のことをどうこう言うつもりはありません。さらにこのような初歩レベルの Classroom English を使うのもやっとという小学校の先生もいるかもしれませんし、そういう先生方を責めるつもりもありません。

新学習指導要領を読んでも、実際に We Can! を使って指導しても感じることが「これ、小学校で扱うには難しすぎないか?こんなに新しいことがどんどん入ってきてだいじょうぶか?」です。今年度は移行措置期間だからすべてを網羅しなくてよいとは言うものの、本当に来年度以降これだけの内容をきちんと指導できる学校がどれだけあるか、指導する側に力量があっても児童が身に付けられるのか、大いに疑問です。

小学校で教える内容が増えて難易度も高くなっているのに、10年前とあまり変わっていないもの、小学校英語教育の世界で「置いてけぼり」になっているのが実は指導者なのではないかと感じています。もちろんこの10年で飛躍的に外国語活動における授業力が伸びた先生もいます。教員の意識改革に取り組んで成果を上げた学校があることも知っています。でもそれって全国約2万校そしておそらく外国語活動に携わっていると思われる約27万人の教員のうち何%でしょう?

こんなことを書くと「研修不足の問題か?」と言われそうですが、研修を増やしたところであまり変わらないと思っています。むしろただでさえ忙しい教員の負担増になったわりにはあまり身につかないのではないでしょうか。問題は研修の回数ではなく質でしょう。文科省は英語教育推進リーダーだの中核教員制度だの、色々な手を打って(打ったつもりで)全教員の英語力、指導力を上げるための形だけは作りましたが、時間と税金と研修に携わった教員のエネルギーの無駄遣いにしかなっていない自治体もあります。

今さら遅いかもしれませんが、今からでもやらないよりはまし、だと個人的に思うのは、担任の相方であるT2として英語専科あるいはそれに準ずる人を入れて、わざわざ放課後や長期休暇中に研修しなくても On the job 方式で担任の英語力と指導力を上げる方法です。そのためにはALTにしてもJTEにしても指導経験や言語習得の知識がなく「英語が話せるだけ」の人ではなく専門性が必要ですし、その対価は保証されるべきでしょう。(補足すると、今「英語専科」と呼ばれている人たちの中にも、現場にとって、子どもたちにとって本当に良い指導者かどうか疑問な人もいます。)

ただし、こういう人たちがT2で入っても肝心な担任がそこから学ぼうとしなければ意味がありません。「いい先生が来たから丸投げ」では研修になりません。Classroom English がほとんど使えないという担任は、T2が発した英語をまねて繰り返し言ってみる、T2がネタを提供してくれたアクティビティを次は自分が他の担任に教えられるくらいまで消化する、場合によっては目の前の児童の実態に合うように改善する、くらいの意識が必要でしょう。…となると、管理職の指導力も問われますね。

大多数の小学校教員の英語力、指導力がほとんど変わらないまま、指導内容と量だけをつり上げた罪は大きいと思います。子どもたちが置いてけぼりにならないよう、罪滅ぼしとしての有効な一手を打ってほしいものです。

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