5年生の質問

もうすぐ2学期も終わり。私も終わりが見えてきて「あともうひと踏ん張り!」と少し気持ちが楽になっています。
今日は水曜日なので本当は出勤日ではないのですが、11月は行事や祝日で金曜日の授業がつぶれることが多かったので、その振替のために出勤しました。

今日、5年生から受けた、くすっと笑える質問2つ。

その1:ある女子から
「先生って、職員室にいるときは日本語で話すんですよね。日本語と英語とどちらの方が得意なんですか?」

その2:ある男子から
「先生の本名って何ですか?」

…いや、別に芸名使ってるわけじゃないんだけど…f^^;。いつも授業のときはファーストネームだけ(Ms. や sensei はつけない)で呼ばせているので、この子が言いたかったのは「本名」というより「フルネーム」のことだったようです。ちなみに、私は文科省案の ~ sensei という呼び方は大嫌いです。英語を話しているときに sensei というのは、日本国内とか特定の状況でしか通用しないわけで、これだけグローバル化と言われている時代に、密室英語のような言い方を教えるのは気持ち悪くてしかたありません。

低学年ならともかく、5年生でこの質問って結構かわいいな~、と思ってしまうのでした。

「ふりまわされている」

今年度に入ってからよく耳にする「ふりまわされている」という言葉。「何に」ふりまわされているかと言うと、その正体は We Can! であることが多く、その他は(文科省発行の)「研修ガイドブック」、(東京都発行の)「研修ハンドブック」等の諸資料です。この「ふりまわされている」というフレーズは小学校の先生方からもJTEからも聞こえてきます。

確かにこの9カ月、色々な小学校で授業を参観させていただくと、まじめで向上心があって未経験の指導内容に真っ向から取り組んでいる指導者ほど、この「ふりまわされている」感が強く、ややもすると「子どもたちのための授業」という大切な視点が抜け落ちているかのようにも思えます。

今年度、移行措置期間1年目に高学年の外国語(活動)で研究授業をされる先生に対しては、私はその意欲(「勇気」と置き換えてもよいかもしれません)だけでも敬意を表したいくらいです。指導力がある先生でも多くの課題が見つかるでしょう。だからこそ研究授業をやる意義があるはずです。やってみないとわからないことは山ほどありますから。

私が偉そうに言える立場でもないのですが、「ふりまわされている」と感じている先生方には「子どもたちのための授業づくり」という基本中の基本に戻っていただきたいと強く願っています。役所から課せられたノルマをこなすかのような授業になってしまっては先生方も苦しいし、何よりも子どもたちのためになりませんよね。

そういう私も、今年度は苦労しています。でも「ふりまわされている」感はありません。たぶんそれは今の苦労が後で実を結ぶことが見通せているのと、子どもたちや小学校の先生のためになっているという実感があるからだと思います。

問題はその後

私自身いろいろな小学校で研修をさせていただき、またJ-SHINE トレーナーをはじめあちこちの小学校で研修をしている人たちから話を聞いて実感するのは、どこの小学校でも外国語(活動)に関しては混乱と困惑が渦巻いていることです。やはりそうですよね。これに対する行政の感覚はかなりズレていないか?と感じることも多くなってきました。

現場の混乱を教育委員会は知っています。ただその受け止め方が「新しいことを始めるときは何でも大変」「移行措置期間は色々と苦労もありますが」というレベルなのです。いや、違うでしょ~。まるで今年度、来年度の移行措置期間は大変だけど2020年度の新指導要領完全実施に頃には落ち着くとでも言いたげです。

私は真逆だと思っています。今はもちろん大変です。でも一応、多くの学校が Let's Try! や Hi, friends! や We Can! といった国が作成したものを主教材として授業を進めているので、他の市区町村の教員どうしでも情報交換や教材共有をして助け合える部分もあります。研修講師もとりあえずは文科省発の資料や情報さえ入手していれば、どうにか研修ができます。

ところが2020年度からは高学年は検定教科書になるので、最終的には何社くらいが検定を通るかわかりませんが、自治体によって使用教材が何種類かに分かれるわけです。しかも、移行措置期間はまだ一部で Hi, friends! が使えるので、ここ数年で高学年の担任を経験した先生にとってはまったくゼロからのスタートではありませんが、2020年度は児童の手元に Hi, friends!も We Can! もありません。

授業時数について言えば、今年度と来年度はまだ年間70時間やる必要はありませんし(実施している市区町村もありますが)、増加分を年間15時間まで総合的な学習の時間を使うことができます。2020年度はそうは行きません。外国語の授業の中身の問題だけでなく、時間割編成、時程といった教務上の課題が大きくのしかかってきます。

2020年度は今よりもっと大変になる、というのが私の予想です。残念ながらこれは回避できません。

島から帰ってちょっとひと息

このところ、書きたいことが山ほどあったのですが、なかなか更新できずにいました。山ほどあったのは、自分がそれだけ活発に動いたからであり、そうなると今度はブログを書いている暇がなくなってしまうわけです。(…ってただの言い訳!?f^^;)

昨日、今日は継続的にお邪魔している離島での研修でした。今回で27回目の訪島となります。明日は久しぶりにちょっと一息つけます。…さてこの1カ月ほどでたまりにたまっていた「書きたいこと」の何から書こうか考えていたのですが、まずはこの話題から。

1週間ほど前に、ある小学校で6年生の授業を参観させていただきました。このときの私の立場は講師ではなく、純粋に一参観者でした。授業後に講評するわけでも授業者の先生に助言をするわけでもないので、ある意味とても気楽に見学させていただいたのですが…終わってみれば「気楽」なんて言ってはいられない授業でした。

色々と課題の多い授業だった中で私が一番危機感を持ったのは「書く活動」でした。授業が始まって10分くらい経ったところで4本線だけが引いてあるプリントが配られました。次に担任の先生が短い文を日本語で板書し、児童はそれを英訳して4本線上に書く、という活動でした。2題あって、どちらも既習の内容なのでおそらく児童の半分くらいは口頭でなら言える程度の文でしたが、この授業の最初の約10分では全く扱っていない単語や文を使わせようとしていました。教室の後ろから児童が書いたものを私が見ることができたのは5~6名ほどでしたが、正しく書けている子は一人もいませんでした。大文字と小文字の使い方が間違っていたり、語と語の間が空いていなかったり、つづりまちがいがあったり、「そもそもこの子は口頭でも言えないかも」という子もいました。1題につき5分ほどかけた後、担任の先生が“Challenge?”と言って手を挙げると2~3名が手を挙げ、その中から担任が指名し、指名された子が黒板に正解を書いて終わり、でした。黒板の正解を一生懸命写す子、自分が書いたものを赤鉛筆で直す子、何もしない子、色々でした。おそらくこの担任の先生が中学生だったときに実施されていた(あまり良くない)授業をそのまま下しただけ、という印象が拭えませんでした。

この授業はJTEとのティームティーチングで、担任主導だったのは良かったにしてもJTEの活躍の場がほとんどなく、単に指導形態がTTというだけで、本当の意味の「ティーム」にはなっていませんでした。後で聞いたところでは、このJTEも今年度が1年目で指導経験が全くなく「アクティビティって何ですか?」と呟いていました。指導者が2人いても、2人とも学習指導要領の内容をほとんど理解しないまま半年以上も外国語活動が行われてきてしまっていたのです。

でも(私にしては珍しく甘いかもしれませんが)このお二人を責めることはできません。だってきちんとした研修を受けてきていないのですから。指導主事が学習指導要領の内容をただ伝達するような講義をしても多忙な小学校教師の頭に入るはずもなく、アクティビティ体験中心の研修であれば少しは担任も意欲的に参加するかもしれませんが、単に「ネタ」を仕入れるだけで終わってしまうでしょう。「とりあえず教育委員会の事業として研修会やりました~」のような研修を2~3時間受講させたところで、どれだけ成果があるか疑問です。

唯一、救いだったのは学級担任の先生と児童の信頼関係はできているという点でした。英語嫌いの大量生産だけは回避されていたものの…意欲も育たないだろうな…。

学習指導要領の改訂のポイントとして「読むこと」「書くこと」が加わったのは事実ですが、それだけが独り歩きをして「では何をどのように指導するか、児童はどこまでできればよいのか」がしっかり現場に下りていないことを痛感しました。

モヤモヤ…

陰の役割

今から5年くらい前のこと。ある小学校の研究授業に講師として伺ったとき、先生方からこんな質問が出ました。「英語活動は楽しくやりたい。児童が盛り上がりすぎて収拾がつかなくなったとき、叱ってよいものか悩む。テンションを下げてしまってはいけないのではと思うが、規律を守らせるためにはしかった方がよいのか。」

もちろん。授業は授業ですから。ただ、児童がこうなってしまった原因は考える必要があります。コミュニケーションの楽しさではなく、勝敗がつく楽しさに走っていないかどうか、活動そのものを見直すべきです。もう一つは叱り方。頭ごなしに怒鳴ったりしたら、子どもによっては委縮してしまって、その後はなかなか声が出ないかもしれません。

この学校のJTEとALTは二人ともとても笑顔が素敵で無条件に子どもたちがついて行きそうな魅力がありました。まだ若い担任の先生は児童が騒がしいとつい声を荒らげて叱って(というより怒って)しまうかもしれません。でもそんなとき、JTEやALTは重くなった教室に風穴を開けるかのように、明るい笑顔で雰囲気をがらっと変える魔法を持っています。少なくとも、「英語活動は楽しくやりたいから」というもっともらしい理由で、規律を守れない子どもたちを放置するのは英語活動だけでなく学級経営上も好ましくありません。…ということを先生方にお伝えしました。

さて、今度は自分の勤務校の話。今は学芸会前で学校全体が何となく落ち着きません。先生方もいつにも増して忙しそうです。今日も授業開始時間より少し前に行って廊下で待っていたら、子どもたちの賑やかな声が聞こえてきました。担任の先生(若い男性)も何か話していますが、廊下の私には何を言っているのかわからないくらい、子どもたちの声が大きかったのです…と、次の瞬間、いつもは穏やかな口調で授業をされている担任の先生の雷がドカン!と落ちました。教室内の子どもたちの姿は私からは見えませんでしたが、一瞬にして彼らが凍り付いたかのような様子が伝わってきました。

ほどなくして担任の先生が教室のドアを開け、いつものようににこやかに「お待たせしました。」と言って招き入れてくださいました。私が教室に入ろうとしたとき、担任の先生がちょっとはにかみながら「すみません、思いっきり怒っちゃったので、できるだけ明るい雰囲気で始めていただけるとありがたいんですが…」と小声でおっしゃいました。

大丈夫!そこはちゃんと心得ていますから。今日もこのクラスはいつも通り、明るく楽しく賑やかに授業ができました…というより、「さっきの凍り付いた空気がもうちょっと長く続いてくれた方が良かったか?」と不謹慎な考えが頭をよぎるくらい、私は何度も無言で「静・か・に・し・ろ」のアイコンタクトを送りました(~_~;)。

担任と児童の関係がちょっぴりギクシャクしているときも、教室がどんより重いときも、私たちJTEにはちょっと違う空気を一気に吹き込める役割があるんじゃないかと自負しています。

あ~、今日も楽しかった

共感度大

今日は研修や授業の準備をしながら、自宅でゆっくり過ごしています。そんな中、ネットで見つけたこの話題

英語の幼児教育は両刃の剣 カリスマ講師が考える最適年齢とは?

記事の内容に異論を唱える人も当然いるでしょうし、カリスマの言うことがいつもすべて正しいわけではありません。でも少なくとも私は筆者の意見に100%賛成です。英語教育に関する主張でここまで共感したのは久しぶりなので思わずアップしてしまいました(*^_^*)。

明日はOFFでよかった

明日はハロウィーン。私にとっては「だから何?」。今日はJTEの仕事があり、その帰りにいつも使っているバス停の貼り紙を見たら「10月31日はハロウィーンフェスティバルのため運行経路を変更し、〇〇時~●●時は××(停留所名)には止まりません。」という内容が書かれていました。

幸いなことに、明日は仕事がありません。たとえ夜にかからなくても、10月31日は人が多い所には行きたくありません。ハロウィーンのバ〇騒ぎに巻き込まれたくないですもん。ハロウィーン本来の意味を知らず、ただの仮装騒ぎに浮かれる人たちを見て、「ハロウィーンがどういうお祭りかちゃんと教えなくてはいけないのでは。」と言う有識者もいるようです。それ自体は反対はしませんが、それをまた学校に押し付け、しかも小学校の外国語活動で教えろ、なんていう暴論がもし出たら個人的には反対です。今や公立の小学校にも色々な宗教の子がいますから。おそらく低中学年の英語活動・外国語活動のカリキュラムにハロウィーンを扱う単元を組み込んでいる学校もあるでしょう。それは学校の方針なので私がどうこう言うことではないのですが、指導者は「なぜ?」を自問する必要があると思います。

以前、年度末に研修でお邪魔した小学校で「次年度の外国語活動の年間指導計画が出来上がったので見て助言してほしい」という依頼を受けたことがあります。10月にハロウィーン、12月にクリスマスが組み込まれていたので「この単元の目標は何ですか?子どもたちにどのような学力をつけたいんですか?」と外国語活動担当の先生にお尋ねしたところ「え?だって小学校の英語ってハロウィーンとクリスマスってやるものじゃないんですか?」という答えが返ってきました。単元のトピックとしてハロウィーンとクリスマスを設定して、45分間で子どもたちは「何を」するのでしょう?ただ歌ってゲームする?それは何のため?そこにどれだけ英語のコミュニケーションがある?その45分間でハロウィーンとクリスマスについて児童が発達段階に応じた理解ができるように、教師はどのような手立てを講じる?…などをきちんと考慮するのであればそれなりの意義はあると思います。それなら別の機会に、他の国や他の宗教に関連したお祭りや行事についてもふれなくてよいのでしょうか。単に「外国のお祭りだから」とか「国際理解教育」というもっともらしい看板の下、中途半端のお遊びで終わってしまうならやらない方がましだと思うのですが…。(大きなお世話ですが、おそらく先生の方も色々とカラフルな飾りとか作るんでしょうね。でもそんな暇があったら、Classroom English を1つでも2つでも練習する時間に充てた方がよいと思います。)

誰かまともな外国人が、日本の「偽ハロウィーン」がいかに国際的に恥ずかしいか、ズバッと指摘してくれないものでしょうか。

No Yell Bell

授業で使っている小物の中で、児童と同じくらい同僚にウケているのがこれ



児童どうしのインタビューなど、大勢が同時にしゃべるようなアクティビティの終わりの合図として使っています。7種類の音が出せるうえに、ボリューム調整ができるところも気に入っています。

先日、職員室で授業の準備をしていたとき、この小道具が目立ったのか、ある先生に「それ、何ですか?」ときかれたので実際に音を鳴らしたら…空き時間で職員室にいた先生方に大ウケでした。ちょうどそのとき職員室のごみ捨てをしていた主事さんからは「孫のクリスマスプレゼントにしようかしら。どこで売ってるんですか?」とたずねられました。Amazon で手に入ります。

本当は、あまりこういう小道具に頼らなくても授業を活性化できるような腕がほしいところですが(苦笑)、子どもたちも喜んでくれているし、まあ、いっか f^^;。

気づくの遅すぎ(-_-;)

粗探しをしているわけではありませんが、実際に We Can! を使って授業を進めるとさらに次々と「これ、ダメじゃん!」な所に気づきます。

先週気づいたのは We Can!2 Unit5 の Let's Watch and Think1です。だって、児童用教材の誌面に中途半端にイラストが入っているので、デジタル教材の音声を聞かなくても Mark が山に行ってキャンプをしたことや John が公園でサッカーをしたことがわかってしまうんですもの。

それなら誌面を使わない別の方法を考えればいっか、と思いデジタル教材を起動させてまたまたびっくり。目次から Unit5 を選んで、36ページ→ Let's Watch and Think 1 の順にクリックすると…やはり誌面と同じイラストが表示されてしまいます。う~ん、それならパソコンにスピーカーをつないで映像なしで純粋にリスニングの教材として使えばいっか…と思ったそのとき、「どうぐばこ」から起動させたらどうなんだろう?とダメ元でやってみました。

デジタル教材の「どうぐ」→ We Can!2 Unit5 → Let's Watch and Think1 を選ぶと余計なイラストなしに Mark と John の顔(と諸々のメニューアイコン)だけが表示されます。よかった…。ということで授業ではこの順番で再生して、無事に Let's Watch and Think1を行うことができました。リスニング用のワークシートは自作して、日本語でメモをするのではなく、行った場所、やったこと、食べたものの絵をいくつか載せておき、Mark、John のそれぞれのスピーチの内容に合うものに M または J を記入させる方法にしました。

今まで半年近くデジタル教材をいじくっていたのに、今さらこんなことに気づくとは…トホホ…。

あ、でもそう言えば、夏休み中に研修に行った小学校の中には高学年担任でかなりのベテランの先生が「どうぐばこ」の存在をご存知ないということもありましたっけ。マニュアルを読めばわかる、のは確かですか、その時間もなかなかないのが小学校教師。検定教科書を作っている各社はそのことも念頭に入れ、ぜひ付属のICT教材は使い勝手の良い、シンプルなものを作ってほしいです。

中学年の評価と所見

今年の3月、『We Can!1の授業&評価プラン』(もちろん We Can!2版もあります)をこのブログでも紹介しました。同じシリーズの Let's Try! 版ももちろんあります。



別の出版社からも類似の参考書が出ています。



私は、前者(明治図書版)は本屋で立ち読みしただけで、後者(学陽書房版)を夏休みの終わりに購入しました。あら、菅正隆さんはこちら(後者の学陽書房版)にも関わっていたのね~(笑)。

35時間×2学年分=70時間分の指導案に関しては活動内容等でやや残念な部分はあるものの、いかにもやっつけ仕事で掲載しました感が隠し切れない文科省案よりはずっとましです。見開きの左ページに指導案、右ページに解説があり、この解説には「なるほど」と思えることもたくさんあります。

どちらも通知表や指導要録用の所見文例が豊富なので現場の先生方にとって大助かりなのは確かです。余命1年半の We Can! と違って、こちらはしばらく使えそうですしね(^^♪。



プロフィール

Author:mocco
J-SHINEトレーナー
元中学・高校の英語教師
小学校外国語活動講師(JTE)
首都圏を中心に各地の小中学校で研修講師も務めています
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